【Aston Villa×MAN.UTD】ファン・ハール用兵大当たり!ヤヌザイの1発で連勝スタート
前線からプレスをかけて、ショートカウンターを狙うヴィラに対して、マンチェスター・ユナイテッドは前の選手への楔のパスがつながりません。7分にヴィラが右サイドをスルーパスで突くと、そこから両者のパス回しのスピードが上がります。15分、左サイドからデパイが入れたFKは、ファーで合わせたシュナイデルランのヘッドが枠の外。20分、デパイの最初のチャンスはヴィラ守備陣のパスミスから生まれました。ペナルティエリア左にこぼれたボールに反応したデパイを、いい出足でブロックしたのはGKグザン。アーリークロスをデパイが頭で狙うなど、徐々に前線にボールが出るようになったマンチェスター・ユナイテッドが先制したのは29分でした。
このゴールは、マタのスルーパスがすべてでした。デパイ、ルーク・ショーとのパス交換からボールをキープしたマタは、最終ラインの裏に走ったヤヌザイに完璧なタイミングでラストパス。ゴール前でフリーになったヤヌザイは、あわてて戻ったマイカ・リチャーズを切り返しでかわし、クラークの股間を抜く右足シュートを落ち着いて決めました。0-1となると、アストン・ヴィラが前への圧力を強めますが、マンチェスター・ユナイテッドの最終ラインは危険なスペースをつぶせており、追いつかれる気配はありません。前半はこのまま0-1。ホームチームのシュートがわずか1本の退屈なゲームは、後半ヒートアップするのでしょうか。
マタのパスを敵陣でインターセプトしたアイエゥのミドルで始まった後半。51分のアマヴィの左からの突破にスモーリングはついていけず、「触れば1点」のクロスがゴール前を横切ります。55分、CKで競り勝ったアグボンラホルのヘッドはロメロの正面。デ・ヘアの留守をまかされたGKは、初戦にも増して落ち着いています。シャーウッド監督はゲステデ投入、ファン・ハール監督はキャリックをシュヴァインシュタイガー、ヤヌザイをエレーラと2枚代えを敢行。60分というキリのいい時間は、想定していたオプションということでしょうか。中盤でのせめぎ合いが続いた後の72分、奪われたボールを敵陣で奪い返したマタが、左を走るデパイにきれいなスルーパスを通します。目の前にはGKグザンだけ、流し込めばOKという大チャンスに、デパイのダイレクトシュートはポストの右。プレミアリーグ初ゴールはなりません。
この試合を難しくしてしまったのは、主将ルーニーの低調でした。キャプテンにいつものパスの精度とクレバーな駆け引きが見られず、プレー機会の大半はミスパスとオフサイドに終わりました。とはいえ、退屈な試合になったのは、守備陣の連携向上の結果でもあります。アマヴィのスピードに手を焼いていたダルミアンは、それでも決定的な仕事はさせず、ルーク・ショーのサイドは安心して見ていられました。ブリントは読みのよさでボールの落下点に常に先着し、やっかいなゲステデの高さを完封。中央のシュナイデルランとシュヴァイニーの対応には安定感があります。アストン・ヴィラは速い選手が増えておもしろいのですが、ラストパスが単調な放り込みのみで、アウェイチームを守りやすくしてしまいました。0-1という結果は妥当だと思います。ヤヌザイの起用は大当たりでした。
デパイとルーニーの連携など、攻撃陣に課題はありながら、マンチェスター・ユナイテッドが連勝スタートを飾りました。かりそめにも、プレミアリーグの順位表の1番上に名前があるのはうれしいことです。本当に久しぶりですから。2試合め、しかも暫定順位でこんなことをいうと、ファン・ハール監督は「rubbish(くだらない)」といって肩をすくめるかもしれませんが。
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今期のマンUは強い
シュナイデルランが効いてる
ダルミアンもかなりいい選手
まだ始まったばっかだけど今期はマンチェスターの2チームが引っ張っていきそうな感じがします
オフェンス陣は今ひとつでしたが
チームバランスは開幕戦より大分良かったですね
シュバイニーとシュナイデルランが並んでどっしりした中盤を見るとマタをトップ下の位置で使ってあげてほしいなと改めて思いました。