【Swansea×Arsenal】省エネか、単なる苦戦か…エジルの絶品パス3発でガナーズ怪勝!
アーセナル最初のシュートはジョエル・キャンベル。ジルーが競ったこぼれ球を遠めから狙ったダイレクトボレーは、ラムジーやウォルコットにはない彼ならではのプレイです。21分、自陣でボールを奪取したシェルヴィが、グーナーを真っ青にさせるスルーパスでバフェティンビ・ゴメスのひとり旅を演出します。目の前にはチェフだけ、脇を抜けば決まる大チャンスでしたが、守護神が簡単に動かず立ちはだかると、左に抜け出しかけたゴミスにベジェリンが追いついてクリア。地味ながら、これもまたチェフの力だと思います。命拾いしたアーセナルですが、この後もスウォンジーのペース。26分には左サイドで2人を抜き去ったモンテーロが逆サイドにクロスを上げ、ゴミスがヘッドで合わせるもチェフが正面でキャッチします。
28分、アレクシス・サンチェスのスルーパスを直接狙ったジルーのボレーは、きわどくバーの上。チャンスが少ないアーセナルは、ベジェリンとマッチアップするモンテーロを止められず、右サイドから何度もピンチを招きます。運動量もスピードもないアーセナルに、改善しようという意志は感じられず、とにかくスロー。「バイエルン戦直前につき省エネモード発動中」なのでしょうか。前半を何とか0-0で終えたヴェンゲル監督の表情は冴えません。
49分、先制したのは劣勢だったアーセナルでした。エジルの完璧なCKを、マークを振りほどいてヘッドで叩き込んだのはジルー!0-1としたアーセナルは、バイエルン戦の予行演習をしているかのような引いた布陣でスウォンジーの攻撃を受け続けます。アイェウがチェフをかわした決定的なシーンはオフサイド。手強いホームチームに縦の楔を次々と打ち込まれているアーセナルは、戦術として引いているのではなく、ただ押されているように見えます。
ところが68分、2点めもアーセナルです。右サイドからのエジルのクロス。DFの頭に触ったボールの落下点にはジルー、コシールニー、ファビアンスキがいましたが、元アーセナルのGKが手を伸ばしながらキャッチできず、トラップしたコシールニーが難なくプッシュします。ベンチのモンク監督は、キーパーチャージを主張していたようですが、GKがボールに触った瞬間のコシールニーは止まっており、ゴールというジャッジは妥当でしょう。73分、スワンズの息の根を完全に止めたのは、3度めのエジルのパスでした。アレクシス・サンチェスとのコンビで左サイドを崩した背番号11のグラウンダーは、逆サイドのジョエル・キャンベルへ。左足で打った丁寧なシュートがファビアンスキの脇を抜けて左のサイドネットに刺さり、うれしいプレミアリーグ初ゴールです。のらりくらりと0-3。78分にモンテーロがバローと代わり、右サイドの脅威は消えました。
ヴェンゲル監督が最初の交代を84分まで引っ張ったのは謎でしたが、最後にチャンバース、ギブス、イオビが次々と入り、ガナーズは無事に試合を終えました。多くの時間を後ろで耐えて、少ないチャンスを活かした大きな大きな勝ち点3。カウンターとセットプレーの感触を確認でき、相手の厳しい攻撃を引いてしのぐ時間もあり、チャンピオンズリーグの壮行会としてもいい場だったのではないでしょうか。マンチェスター・シティに離されずに2015年を終え、ケガ人が順調に復帰してくれば、アーセナルのプレミアリーグ優勝は現実味を帯びてきます。代わりがいないエジルとアレクシス・サンチェスが離脱しなければ、ではありますが。
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キャンベルの守備は良かったですね。モンテーロにベジェリンとキャンベルがはさんで止めたシーン(ファールになりましたが…)が印象的でした。ドゥグラス・コスタにも有効だと思います。
あとは、左利き特有のカットインをもっと見せてくれれば、オプションになりうると思います。かつてのロッベン、ラームのような関係性が理想です。
新参さん>
ゴール決めてくれてよかったですね。右MFベジェリン、SBドビュッシーというオプションもあるので、波に乗ったジョエル・キャンベルでいくのか、キャピタルワンカップはよくなかったものの守備が計算できるドビュッシーか悩ましいところです。
前半は今シーズン一番のユルさでしたね
チェフさまさまです
キャンベルは中に入りすぎたり戻りが遅れたりしてましたが結果残してくれて良かったです
実はグーナーさん>
ホントに、チェフさまさまでしたね!ジョエル・キャンベルは、慣れれば問題はなくなるのではないかと思います。こういう試合を勝てるのは強いです。