【Arsenal×Tottenham】ハリー・ケインとエジルが魅せたダービーは、納得のドロー!
ラメラとハリー・ケイン、カソルラとアレクシス・サンチェス。両者の速攻合戦は、攻撃的なゲームが始まる合図です。序盤から攻めていたアーセナルは、打てる状況でも外にパスを展開してしまうのが気になります。トッテナム守備陣は、アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンのレギュラーCBコンビに加えて、カイル・ウォーカーとダニー・ローズという「プレミアリーグの上位対決仕様」。18分にアレクシス・サンチェスとモンレアルがコンビで左をえぐったプレイは見事でしたが、スパーズの最終ラインは落ち着いており、ガナーズにフィニッシュを許しません。
25分、左サイドからのエリクセンのFKをファーからヘッドで狙ったエリック・ダイアーは、中に落としたほうがおもしろかったかもしれません。28分にラメラが最前線に抜け出しかけたシーンは、モンレアルがボールをよく見てクリア。トッテナムは、サイドでチャンスを創るとハリー・ケイン、デル・アリ、デンベレ、エリクセンとSBまでがゴール前に入ってきており、攻撃に厚みがあるのが脅威です。エジルとアレクシス・サンチェスがサイドからボールを入れるアーセナルは中にジルーしかおらず、サイドを制してもトッテナムのCBコンビに簡単に弾き返されます。32分、先制はスパーズ。自陣にいたダニー・ローズから最前線へ通した長いパスに、ハリー・ケインをオフサイドにしようとしたコシールニーのタイミングが遅れました。左からのひとり旅、背番号10がインサイドで流し込んだ一撃は、チェフはノーチャンスです。
アーセナルは、とにかくシュートが打てません。38分、アレクシス・サンチェスのクロスがブロックされたこぼれ球をカソルラが右に展開するも、ジョエル・キャンベルのグラウンダーをアレクシスは打てず。45分、中央に持ち込んだエリクセンが右のハリー・ケインに打たせた強烈なシュートは、チェフのセーブで決まりません。前半は、アウェイチームが1点をリードしたまま終わります。勝てばプレミアリーグ首位に立つアーセナルは、本拠地エミレーツなのにシュートがわずか1本です。後半は、積極的にミドルを狙っていく姿勢がなければ、アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンを慌てさせることはできないでしょう。
48分、中に斬り込んで思い切りよく放ったジョエル・キャンベルのシュートをロリスがセーブ。スパーズのGKは、見えづらいポジションからの強いボールをよくストップしました。ヴェンゲル監督は、後半頭からカソルラに代え、キャピタルワンカップでトッテナムから2ゴールを挙げたフラミニを投入していたのですが、52分にはそのフラミニのスライディングをかわして、エリクセンがきわどいシュートをポストすれすれに飛ばしています。
エジルのボールは質が高く、55分のFKはジルーがマークを外すのがもう少しだけ早ければ、ヘッドを叩きつけることができたでしょう。60分のCKは、これもノーマークでしたが頭を振り過ぎ、左のポストの脇に逸れてしまいます。スパーズは、エジルへのマークを離してはいけません。
アーセナルが同点に追いつくことができた最大の理由は、「チェフがいたから」です。64分、カイル・ウォーカーのグラウンダーを受けたエリクセンの一撃をビッグセーブ。70分のCKでは、アルデルヴァイレルトの至近距離からの絶望的なヘッドを素晴らしいリアクションで弾きました。74分、ジョエル・キャンベルに代わってギブスが入ると、その3分後、右サイドからまたもエジルです。左足で上げた長いクロスボールは、ファーサイドに走り込んだギブスの左足にぴったり。ギブスのシュートも文句なしでした。ゴール前3メートルから、左ポストの内側に当てられては名手ロリスでも何もできません。残り15分、ついに同点。あと1本で、アーセナルはプレミアリーグ首位の座を手に入れることができます。
ヴェンゲル監督は負傷したドビュッシーを下げてアルテタを投入。ソン・フンミンとライアン・メイソンを入れたポチェッティーノ監督は、再び勝ち越すことはできませんでした。この試合を観た世界じゅうのグーナーが「ジルー、1発ぐらい決めろよ!」と叫んだのではないでしょうか。84分、またもエジルが、またも右サイドからピンポイントのクロスをジルーの頭に合わせましたが、今度のシュートはコースがやや甘く、ロリスが右にクリアして逆転ならず。エミレーツでのノースロンドンダービーは、2年連続の1-1ドロー。アーセナルのプレミアリーグ首位奪回は叶いませんでした。
チャンスの数、主力の活躍度合い、守備力、GKのクオリティ…トータルすると、ドローは妥当な結果だったと思います。クロスが素晴らしかったエジルと、自ら積極的にゴールを狙っていたエリクセンは、どちらも危険な存在でした。ストライカーを比べると、ゴールを決めたハリー・ケインがハードラックのジルーを上回りますが、ギブスの泥くさい同点弾がその差を帳消しにしています。アルデルヴァイレルトを中心としたスパーズの守備陣は、ダニー・ローズがエジルを泳がせすぎた以外は、よかったのではないでしょうか。アレクシス・サンチェスに決定的な仕事をさせなかったのが、勝ち点1をもぎ取った彼らの最大のお手柄だと思います。
おもしろい試合でした。年末までに多くの負傷者が戻ってくるアーセナル、若手と新戦力に伸びしろがあるトッテナムとも、2016年を迎える頃にはさらにクオリティが上がっているでしょう。マンチェスター勢も、うかうかしてはいられません。
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スパサポ側から言わせてもらえば勝てた試合だったと言った気持ちですね。
ガナサポも自分達が勝てたと思ってるかもしれませんけど(笑)
やはり2点目を決めきるチャンスを逃してしまったのが痛かったですね。
しかし昨季のエミレーツでの試合より内容はケタ違いに良かったですね。
とりあえずアウェイで引き分け、プレミアでは開幕以降無敗継続中なのでこのままCL圏内を目指して行ってほしいです。
最後にジルー師匠ありがとう(笑)(笑)
いつも楽しく見させて頂いています
今シーズンのエジルは手がつけられないですね
アーセナルは怪我人が復帰する年明け迄に首位争いしていれば優勝も現実的な目標になりますね
グーナーはチェフには足向けて眠れませんね(笑)テリーのチェフが加入すれば勝ち点12〜15は増えるという話も大袈裟ではなかったのだなと感じてます
グーナーとしては「死ぬほど悔しい」試合だったものの、俯瞰から眺めれば「ああ、なんて楽しい90分だろう、サッカーファンで良かったな」と思う試合でした。ブログの内容も、まさに僕の感想通りで面白かったです。でも、悔しい。
ホントに納得のドローでした
前半の流れは素晴らしく、後半はチャンスも作りましたがチェフが神過ぎ、エジルのパスうますぎ(笑)
スパーズは中2日の試合でしたが、後半の途中までは疲れが見えるどころか絶好調だったように思います
特に、アリは本当に未来が明るいです
一つ注文をつけるなら、
ホントに納得のドローでした
前半の流れは素晴らしく、後半はチャンスも作りましたがチェフが神過ぎ、エジルのパスうますぎ(笑)
スパーズは中2日の試合でしたが、後半の途中までは疲れが見えるどころか絶好調だったように思います
特に、アリは本当に未来が明るいです
一つ注文をつけるなら、カードを一枚もらったあとのラメラのプレーはアグレッシブを通り越してクレイジーだったので
今後は少し注意してくれ、と思います^^;
ミスにつき、連投申し訳ありませんorz
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ビルドアップも前線の崩しも守備も良くない中でよく引き分けたなという印象です
サンチェスはさすがに疲れてますね
ジルーは残念でした
怪我人多発でスタメンは疲労困憊、攻撃的な交代カードはイウォビだけという最悪のコンディションを考えれば引き分けは悪くないと思います。代表ウィーク後は怪我人が戻ってくるはずなので、サンチェス、カソルラ、ジルーあたりは休ませたいですね。
右サイドはドビュッシーの守備力が戻ってきており、後半のキャンベルは自分で切り込んでいく積極性が出て良かったと思います。キャンベルに関しては左利き特有のカットインを継続してできるようになれば、右サイドのレギュラー定着も実現しそうです。
更新お疲れ様です。
2点目さえ取れればと思ってしまう試合でした。しかし後半は完全にガス欠だったので致し方ないドローだと思います。中2日中2日という鬼畜なスケジュールの中でしたし。
エジルに対するディフェンスですが、ローズはエジルのようなスペースを見つけてボールを受けるのが上手な選手には相性が悪いようです。ですので、もう少し他の選手と連携が取れればなと思いました。特にソンとはまだまだこれからだと思います。