【MAN.CITY×Swansea】90分からの明暗…幸運な決勝点でマン・シティが暫定首位に浮上!
14分、ダヴィド・シルヴァが左から入れたグラウンダーは、ボニーのボレーが弱くファビアンスキがキャッチ。その直後、今度はクリシーがルートリッジに裏を取られてしまいます。シグルゾソンの縦パスからルートリッジがゴールライン際まで持ち込むと、マイナスのボールは中に走ったシグルズソンにぴったりでしたが、正直すぎたシュートはジョー・ハートが難なくセーブ。アウェイチームが先制するのではないかと思われたゲームでしたが、マン・シティの強みは個人技でチャンスを創れる選手が何人もいるところです。24分、ヘスス・ナバスが右からペナルティエリアに侵入し、切り返しを入れた左足シュートはかろうじてDFがブロック。2分後、ホームチームが先制します。
左からのCK。アシュリー・ウィリアムズが元チームメートのマークを離してしまい、ウィルフリード・ボニーがどフリーのヘッドを突き刺します。ペジェグリーニ監督がハーフタイムにスターリングを下げてデルフを入れたのは、切れがいいアタッカーを休ませたうえで、1-0を維持したかったのでしょうか。後半立ち上がりのマンチェスター・シティは、慎重に戦おうという気持ちが強すぎたかもしれません。49分、ダヴィド・シルヴァが自陣でミスパスをさらわれ、シグルズソンとルートリッジのラッシュを喰らって危険なシュートを連発されます。ホームチームがいま一度、自分たちのペースを手繰り寄せたのは、50分にヤヤ・トゥレが素晴らしいFKを蹴ってからでした。ファビアンスキが右に飛んでセーブした後、マン・シティはポゼッションを取り戻し、ヤヤ・トゥレがドリブルで攻め上がってミドルを放つなどのチャンスを創ります。
54分、オタメンディがシグルズソンにかわされるピンチがありましたが、至近距離からの一撃はジョー・ハートが冷静にコースを切ってセーブ。ダヴィド・シルヴァに代わってデブライネがピッチに立ったのは68分、ボニーをイヘアナチョにスイッチしたのは84分。ここまではペジェグリーニ監督の狙いが当たり、マン・シティが逃げ切るものと思われました。スウォンジーは、何もできなかったアイェウをバフェティンビ・ゴミスに代えて勝負に出ます。
プレミアリーグ開幕から4試合連続ゴールを決めたきり沈黙し続けているゴミスは、84分に最終ラインの裏に抜け出し、ジョー・ハートと接触する惜しいチャンスを創ってアウェイサポーターを盛り上げます。試合をペースダウンさせ切れなかったマン・シティは、90分にフェデリコ・フェルナンデスの縦パス1本でマンガラがバフェティンビ・ゴミスに振り切られてしまい、強烈な右足の一撃で同点!土壇場でゲームプランを壊されてしまいます。しかし、この日の彼らには運がありました。92分、右サイドから持ち込んで2人をかわし、切り返しから狙ったヤヤ・トゥレのシュートは、イヘアナチョの背中に当たってGKの頭上を越える絶妙の弾道を描きました。2-1、もう時間はありません。勝ち点3を拾ったマン・シティと、勝ち点1を取り逃がしたスウォンジーの残酷なコントラスト。片やは暫定ながらプレミアリーグ首位となり、もう一方はボーンマスにかわされまた一歩、降格ゾーンに近づきました。
「今日の自分たちは勝利に値しなかった」。ペジェグリーニ監督が「スカイスポーツ」に語った通り、ダヴィド・シリヴァやデブライネの疲労が抜けていなかったマンチェスター・シティは出来が悪く、ドローが妥当な内容でした。しかし、こういう試合を勝ち点3に持っていけるのが、個人力が高い彼らの強さなのでしょう。スコアは同じ2-1ながら、今節のマンチェスター勢は明暗が分かれましたが、ここ一番でゴールを奪った水色と、耐えきれなかった赤の間には、3勝ち点以上の大きな差があるように感じます。(ウィルフルード・ボニー 写真著作者/Richard Mulder)
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失点にからんだマンガラは試合を通して軽いプレーを連発してて、怖いなぁと思っていたら最後の最後にやらかしましたね。ヤヤとイヘアナチョのおかげで勝ちはしましたが…今季のデミチェリスとマンガラは非常に軽いプレーが多く、オタメンディを取っていなければ大変な事になっていたと思います。デミチェリスは歳もあるので仕方ないですが、マンガラはいつになったら安定するんですかね…アーセナル戦が非常に心配です