【Aston Villa×Arsenal】マン・シティはコレで刺す…カウンターが冴えたアーセナルが完勝!
立ち上がりは決していいとはいえなかったアウェイチームは、8分に幸先いい先制点を奪います。縦パス1本、ペナルティエリア内でハットンに競り勝ったウォルコットは、左足で中にラストパスを送ろうとしたところを引き倒され、少し遅れて笛の音が鳴り響きます。このPKは、チャンピオンズリーグで決めたばかりのジルーが冷静に正面に蹴り込み、プレミアリーグ9ゴールめ。オリンピアコス戦より運動量が乏しいアーセナルは、先制直後にいくつかピンチを招くものの、コシールニーを中心とする守備陣の冷静な対応で、シュートを打たれる前に芽を摘んでいます。25分過ぎから、ジョエル・キャンベルやベジェリンが右サイドを突破するシーンが目立ち始めますが、ヴィラも中央は堅く、ガナーズにフィニッシュはありません。29分にエジルが蹴ったFKも、ヘッドで合わせようとしたコシールニーの頭上を越えていきます。
38分、これは見事なカウンターでした。グイエのドリブルをラムジーがスライディングで止めると、センターサークル付近でボールを受けたウォルコットが素晴らしいスルーパス。エジル、ジルー、ラムジーが3対1の態勢となり、DFとGKを引きつけたエジルが横に流すと、ラムジーがインサイドで無人のゴールを陥れます。43分、ヴィラのCKは、ハットンのヘッドが枠を捉えられず。レミ・ガルド監督のチームに、前半の0-2をひっくり返すパワーがあるようには見えません。
48分、ハットンが浮かしたクロスをゲステデがヘッドで合わせますが、当たりが薄く、チェフを脅かすには至りません。前半から運動量の豊富さが目立っていたカルロス・サンチェスのミドルはチェフにキャッチされますが、ヴィラの攻勢が続いています。56分のハットンのクロスも、フリーだったシンクレアのヘディングはバーの上。ガルド監督が57分という早い時間にゲステデをヒルに代えたのは、負傷を考慮したのでしょうか。62分、左から放ったバクナのコントロールショットもバーをかすめ、アストン・ヴィラはゴールを奪えません。
ヴェンゲル監督は、ハットンとバクナのオーバーラップを嫌ったのでしょう。64分にウォルコットとジョエル・キャンベルを下げ、ギブスとチェンバレンを投入しました。70分から始まった珍しいCK4連発はすべてはね返され、ヴィラはハイクロス以外の攻略法を考えないといけません。77分、ガルド監督はグイェをグリーリッシュ。82分にエジルが右からラインの裏に出たショートカウンターは、ラムジーの落としを受けたチェンバレンのシュートがDFに当たってコースが変わり、左に飛んだグザンがセーブします。エジルのお役御免が86分では、大した休養にならないでしょう。チャンバースがセントラルMFに入ったガナーズは、トラオレが右から放ったシュート以外にさしたるピンチはなく、プレミアリーグ暫定首位に躍り出ました。ペトル・チェフは、この日の勝利で、デヴィッド・ジェームズが保持しているプレミアリーグにおけるクリーンシート169試合というレコードに並びました。
いつもよりも運動量は少なかったものの、引いて受け止める守備とカウンター中心の攻撃で、アーセナルは完勝でした。ラムジーのカウンターからのゴールは、来週のマンデーナイトに行われるマンチェスター・シティ戦に向けてのいいテストになったのではないでしょうか。負傷者が多いなか、1週間きっちり間隔が空くのはありがたいですね。チリに帰って治療を受けていたアレクシス・サンチェスが間に合えば、カウンターの切れ味はさらに増すでしょう。ライバルとのシックスポインターに勝てば、ガナーズはプレミアリーグ首位で2016年を迎えられるかもしれません。
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アーセナルのカウンターの鋭さはプレミア随一であると痛感した試合でした。
ラムジーの正確なロングフィード、ウォルコットがPKをもぎ取る前に見せた見事なトラップなど、調子の良さと成長も感じました。
シティ戦はバイタルをラムジーもしっかりケアし、ウィングが守備に戻りスターリング・デブライネを封じた上で、カウンターで一刺しが理想です。
更新お疲れ様です。
少しチームのバランスはよくないですが、結果を残しているのは素晴らしいと思います。
ジルー、エジル、ラムジー。この中央線のタテ3枚が今のチームの背骨ですね。
さすがにこの内の誰かが欠けてしまうと今季きつくなります。
新参さん>
前半はウォルコットがよかったですね。アーセナルのカウンターは美しいです。
ぐんさん>
コシールニーとチェフを加えると「背骨完成」ですね。