【Liverpool×MAN.UTD】ビッグセーブ連発!デ・ヘアの奮闘でマン・ユナイテッドは幸運な勝ち点3!
静かに立ち上がった試合で、最初に決定機をつかんだのは10分のリヴァプールです。自陣で奪ったボールを、ルーカスが縦に大きくフィード。スモーリングに走り勝ったララナの前にはGKデ・ヘアしかいませんでしたが、ヘディングシュートはデ・ヘアがセーブし、フォローしたフィルミーノの右足は、惜しくもポストの左をすり抜けます。その2分後にも、左にいたフィルミーノが右から前線に走ったミルナーに素晴らしいロングフィードを通したシーンがあり、右足を振り抜いたミルナーのシュートがバーのすぐ上を越えていきます。開始直後にマルシアルがサイドから仕掛けるなど、優位に試合を進めようとしていたアウェイチームは、15分を過ぎると完全に受け身に回っています。
両者ともシュートが打てず、中盤で互いのよさをつぶし合う展開。27分、中央にボールを呼び込んだヘンダーソンの久しぶりのシュートは、DFに当たってデ・ヘアがキャッチ。直後のエレーラのミドルには可能性は感じられません。30分、レッズに決定機。ヘンダーソンを起点に、ララナ、フィルミーノと短いパスがつながった中央からの崩しは、右から走り込んでラストパスをもらったヘンダーソンのクロスの一撃がポストの脇を走ります。「何もできない」という形容がぴったりのマンチェスター・ユナイテッドは、CKに先に触ることすらままなりません。
両者の差は、出足の差、走りの差。39分には、エムレ・ジャンのラストパスをフィルミーノが狙ったシーンがありましたが、ペナルティエリア内でボールを奪ったのはマルシアルです。背番号9が大半の時間を自陣で過ごしているのでは、ゴールどころかチャンスも望むべくはありません。終了間際にようやく見られたマルシアルのドリブル突破は、サコがブロック。アウェイチームにとっては、アシュリー・ヤングを負傷で失い、ボースウィック=ジャクソンが起用されたこと以外にトピックスはなかった前半。唯一の収穫は、0-0で折り返せたことです。ヘンダーソンやフィルミーノが前を向いてシュートを打てる形を再三創っていたレッズは、セカンドハーフに戦い方を変える必要はないでしょう。
48分、ルーニーがナサニエル・クラインをかわしたカウンターは、パスをもらったマルシアルがつかまりシュートに持ち込めず。後半も、主導権を握るのはリヴァプールです。50分、左からフィルミーノとララナに崩され、エムレ・ジャンがスモーリングを抜いて左足で狙った一撃は、デ・ヘアが足でコースを変えるビッグセーブ!0-0は、まだ動きません。56分、マンチェスター・ユナイテッドがようやくチャンスを迎えました。フェライニが左に展開したボールを受けたボースウィック=ジャクソンが、中へグラウンダー。ルーニーが落とすとマルシアルが左から突破し、左足のシュートが逆サイドのポストぎりぎりを抜けていきます。
それにしても、リヴァプールの選手はよく走ります。リンガードは完封され、エレーラはチャレンジするパスを出させてもらえません。63分、左サイドで2人かわしたフィルミーノが中央に流したシーンは、フリーだったヘンダーソンがデ・ヘアの正面に打ってしまいます。66分、リンガードをマタは、当然の交代。その1分後、デ・ヘアがまたもチームを救います。エムレ・ジャンの強烈なミドルは右手1本でセーブ。こぼれ球をフォローしたフィルミーノの一発も、掌ではたいて先制を許しません。両者ゴールがないまま、残り20分まで来ました。ファン・ハール監督はエレーラをデパイ。ここまでメンバーをいじっていなかったクロップ監督は、75分にララナを下げてジョーダン・アイブを投入しました。
78分、何と先制は、眠っていたマンチェスター・ユナイテッドです。ブリントがマタに預けたショートコーナー。フェライニが競り勝ったヘディングシュートがバーを叩くと、跳ね返りをボレーで蹴り込んだのはウェイン・ルーニーです。キャプテンの今季プレミアリーグ6点めは、初めての枠内シュート。これしかないといっていい形でした。クロップ監督は、コロ・トゥレをベンテケ。リスクをとって同点を狙います。88分、左からゴールラインまでえぐったジョーダン・アイブの折り返しは、ベンテケのボレーがDFに当たり、エムレ・ジャンの右からのクロスもミルナーがミートできず、デ・ヘアが簡単にキャッチします。クロップ監督は、さらにミルナーをコーカー。ロングフィードを許さなかったマンチェスター・ユナイテッドは、前節のプレミアリーグで追いつかれたアーセナルと同じ失敗はしませんでした。0-1は動かず、タイムアップ。すべて1点差の厳しい試合ながら、ファン・ハール監督は年明けの4試合を3勝です。
勝者は、何しろ枠内シュート1本。勝ち点3にふさわしかったのはリヴァプールですが、神セーブ連発だった今日のデ・ヘアからゴールを奪うには、彼らのシュートは正直過ぎました。現在のマンチェスター・ユナイテッドの強さをプレミアリーグの順位で表現すれば、リヴァプール、エヴァートン、ストークの下、9位相当と見立てていたので、アウェイで実力上位から勝利という結果は御の字です。今後のことはそれはそれで考えるとして、最悪の内容ながら最高の結果を得た幸運を、静かに喜びたいと思います。今日はとにかく、デ・ヘアのゲームでした。いや、素晴らしい。本当に素晴らしい。
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なんとも、悔しい試合でした。
ゴールへのプロセスを構築するのは難しいですが、あと一歩のところまできていました。ゴールを奪うことの改善案は補強なのか、チームの成熟なのか、はたまた両方なのでしょうか。厳しい冬ですが、種まきの時期と考えて、辛抱です。
クロップの戦術は良いですがゴールなくして勝利なし
GKとFWの違いが結果を左右しました
まだクロップが来てから1年もたってないですし
来季クロップ好みの選手が来たら更に強くなるでしょう
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更新ご苦労様です。
何とも残念で残念でたまらないゲームでした。
DFも比較的安定してましたし、中盤も良かっただけに、最後のピースが埋めきることが出来なかったですね。デ・ヘア相変わらず素晴らしいGKです。彼がいるだけでユナイテッドのDFは驚異ですね。
我がレッズは今シーズンは種まきと考え辛抱します。うーん悔しい!!
前半0-0で終わった時点で、いやーな感じはしてたんですよね。
こういう圧倒してそうに見える試合で点が取れなくて、特に危険な場面もないのに、CKやFKでポンって入れられてそのまま試合終了ってパターンが非常に多いのがリヴァプールってチームですし。
あまりに予想通りの内容で終わってしまって、怒りや悔しさよりも情けなさの方が大きかったです。
今朝は雪の影響で電車も遅れて満員でめっちゃ疲れるし、ホントに憂鬱な週明けになっちゃいました・・・。
更新お疲れさまです。
率直に悔しいです。
引き分けでも悔しい試合でした。
ですが、あれだけ攻めて得点できなかったのも事実なので、引き分けが妥当だったとも思いますが、悔しいです。
しかも、ユナイテッドには2年連続ダブルを達成されているのではありませんか?
ベンさんもおっしゃっていましたが、リバプールはユナイテッドをリスペクトしすぎて試合を慎重に運びすぎたと思います。
どこかでリスクをおかさなければなりませんでしたが、ちょっとチーム全体に苦手意識かあるいは結果への重圧があったかもしれません。
なんにせよデヘア一人に勝敗を決められた感もあり、あらためてすごい選手だと認識しました。
チャンのシュートは並のGKなら2本のうち1本は決まっていたでしょう。
リバプールにもあんなGKがこないかと夢想しながら、今回は悔しいと連発しそうなので、このへんで終わりにしておきます。
くやしい…
更新お疲れ様です。
何とか勝ちましたが、勝っただけでした。
キーパーがデ・ヘアで無かったら…リバプールの決定力がもう少しあったら…前半で勝負は終わってたでしょう。
何時もの事ながら、デ・ヘアに感謝するとともに、ユナイテッドに何ら進歩が見られない事に愕然します。
スモーリングは、安定感を無くし、ダルミアンは相変わらず左で不安定で、改善される兆しが見えません。
まだまだ、不安しか見えませんね…
リバサポさん>
デ・ヘアの素晴らしさを脇に置いて振り返るならば、シュートを打つ位置が遠かったですね。マン・シティのように、脇をえぐって中で勝負という形がもっと作れれば、と思いました。
シティさぽさん>
マン・ユナイテッドのFWは、あの一発以外は抑えられていたんですけどね…。GKが素晴らしかったのは間違いありませんが、勝ち点3は、アウェイチームが幸運だったと思います。
Mackiさん ご さん nyonsukeさん>
負け試合だと思いながら観ていました。レッズのほうが明らかに上でした。エムレ・ジャンはいいですね。ロジャース時代の補強について失敗を数える方が多いですが、彼と両SB、ミルナーは大成功ではないでしょうか。後は、チームとしての結果がついてくるかどうかですね。
汗かきスターさん>
そうですね。よかった頃と比べて、スモーリングとマタのクオリティが落ちてしまったのが残念です。だらだらと長いシーズンになりそうですね…。