【Arsenal×Chelsea】退場、失点…5分で崩れたゲームプラン。因縁のダービーはチェルシーのダブル!
7分、左サイドでコシールニーのミスパスを拾ったオスカルが、ニアに強烈なシュート。15分、アスピリクエタのクロスを捉えたウィリアンのボレーはDFにブロックされ、自らフォローした2発めはチェフの正面です。18分、アーセナルに試合の結果を左右する大きな事件が起こります。チェルシーのカウンター。ウィリアンのスルーパスで裏を取られたメルテザッカーが、ジエゴ・コスタを後ろから引っ掛けてしまい一発レッド!失点か、10人での戦いかの二択を迫るような見事なパスは、最大にして唯一のターニングポイント。結果的には、ヴェンゲル監督のチームは両方とも相手に差し出してしまうことになりました。
延焼を防ぐべく、指揮官はガブリエウを投入しますが、下げたのは何とジルー。プレミアリーグ12ゴールのエースを諦めるという決断は、絶対にゴールを許さないというメッセージでしたが、直後の23分に相手のエースにゴールを許すという最悪の結果が待っていました。左からのマティッチのグラウンダーに合わせた1発めのボレーはうまく当たらなかったものの、右に流れたボールを拾ったイヴァノヴィッチのクロスに反応し、ニアで合わせた2発めは完璧。コシールニーはコースに入れず、直近のプレミアリーグ6試合で6ゴールと完全復活を遂げたジエゴ・コスタに先に触られたのは、入ったばかりのガブリエウでした。
ガブリエウが退場となった秋のスタンフォード・ブリッジに続いて、試合は壊れてしまうのでしょうか。31分にはセントラルMFの裏に入ったセスクにドリブルで持ち込まれ、ほぼフリーでシュートを打たれるピンチがありました。10人対11人となってからは、セスクとウィリアンが輝いています。42分には、ウィリアンとのホットラインでジエゴ・コスタがまたも右から抜け出すと、右足の強烈なシュートはチェフがセーブ。このCKを叩いたイヴァノヴィッチのヘッドは、ゴールライン上でモンレアルがクリアし、何とか0-1をキープします。クルトワが慌てたシーンは、46分にラムジーの浮き球をボレーで合わせたフラミニの一撃ぐらいでしょうか。エジルと周囲が合わず、ウォルコットが空回りし続けるアーセナルの苦闘は、後半も続きます。
余裕を持ってボールを回され、裏を狙うウォルコットはいつもオフサイド。ラムジーのプレイは遅く、囲まれて奪われるシーンが目立ちます。再三のCKと、セスクのドリブル突破をしのいだ56分、ジョエル・キャンベルに代わって登場したのは久しぶりのアレクシス・サンチェスです。救世主になるのか、苦い復帰戦で終わるのか。背番号17は、入って早々に左サイドを制圧し始め、63分にはエジルのFKのこぼれ球をラムジー、アレクシス・サンチェス、ガブリエウが次々と狙う決定機が生まれます。この混乱は、チェルシー守備陣が冷静にさばきました。68分、ヒディンク監督はジエゴ・コスタをロイク・レミーにスイッチ。チェルシーのサッカーは、追加点を狙うよりも1点を守るほうに重きを置いているようにみえます。
残り15分、ウォルコットをチェンバレン。直後、オスカルが下がり、エデン・アザール。ベジェリンやチェンバレン、アレクシス・サンチェスの必死の突破はラストパスを中で止められ、ガナーズはシュートが打てません。87分、ベジェリンのクロスをチェンバレン、フラミニが狙ったチャンスはクルトワがキャッチ。アレクシス・サンチェスのパスをオーバーラップしたコシールニーが落としたシーンも、モンレアルがダイレクトで打てずにスコアは動きません。最後は、アーセナルのチャンスメイクよりもチェルシーのカウンターのほうが目立ちました。アザールからのパスを受けて右からフリーで狙ったウィリアンが決めていれば、そこで勝負は決まっていたでしょう。0-1、タイムアップ。アーセナルはブリタニアのストーク戦に続いてゴールを奪えず、苦手克服はかないませんでした。
いつもどおりのサッカーをしたチームが勝った、という試合でした。とはいえ、強かった頃のチェルシーなら、後半頭からラッシュをかけ、最後のカウンターをものにして0-3としていたのではないでしょうか。クリーンシートを達成した守備も、「冷静だった」とリスペクトできても、「堅かった」というほめ言葉には足りない強度だったと思います。一方のアーセナルは、「悪夢の5分」がすべてでした。ジルーを代えるという選択は「1点たりともやらない」という戦い方ですが、CBを入れたばかりの間隙を突かれ、たった1分でストライカーが恋しくなってしまいました。普段着のウィリアンに対して、ボールロストが目立ったエジル。パスミスが多く、自らピンチを招いていた序盤のナーバスな最終ライン。自滅に近い負け方をしたプレミアリーグ首位チームは、3位に陥落しました。セインツ、レスター、マンチェスター・ユナイテッドと2月も難敵が待ち構えており、12年ぶりの戴冠を手にするためには、ここが踏ん張りどころです。
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今回の退場はしょうがないものでしたね
どちらかというとああいったシーンを作られた原因である奪われ方が問題でした
ウォルコットとラムジーの判断が悪くてイライラする試合でしたが幸いシティに離されてはいないので切り替えるしかないですね。。
おっしゃる通り、開始5分でゲームプラン、完全に崩れました。それにしてもチェフ以外、皆、動きが固く、何時ものパス&ムーヴのサッカー、全く出来てませんでした。チェルシーに対しての苦手病、今シーズンも克服出来ず残念です。
ただ、おっしゃる通り、チェルシーはセスクとウィリアン、良かったです。ガナーズの救いは後半に出てきたサンチェスが動きで違いを魅せてたことくらいでしょうか。
チェルシーやりました!お得意さんとは言え今のチーム状態から勝ち点3を取れるとは最高の気分ですね!
正直あんまり良い内容とは言えなかったですが、アーセナルもワンパターンで良くなかったし、コスタもブーイングに負けず、ゴールも見事でした。この勝利を機に調子を上げて欲しいですね!
解説者の方はアーセナルファンですか?それともチェルシーアンチですか?褒められる内容ではなかったものの、私は首位争いをしているチームから勝ち点3を敵地から持ち帰ったブルーズを評価しても良いと思います。前半のアーセナルはジルーの交代により迫力に欠ける部分がありましたが、サンチェスの投入により驚異は増しました。チェルシーの守備は質より数でどうにか守りきった、という感じでしたが、口を開けば守備陣が不安定、奪っても前に蹴るだけ、etc…勝ったのにこれだけ不快になる試合は久々です。
コスタは怪我が気になるところですが、あまりスピードのないメルテザッカーのスペースをついた抜け出しと得点時の枠に飛ばす技術は流石でした。仰るとおり戻ってきた感じがありますね。
あとはオスカルがもう少し絡んでこれたらいいのと、守備陣のボールウォッチャーの多さはどうにかするべきですね。今節はイヴァノヴィッチのサイドをドリブルであまりこなかったので助かりました。
攻撃を引っ張るのはセスク、ウィリアン、コスタといった感じでしょうか。セスクコスタのホットラインが復活しつつ、運ぶドリブルのできるウィリアンは私のなかで観ていて非常に期待値の高いものになっています。
11月頃から結果は残しているものの、支配している試合というのはあまり記憶に残っていないです。昨シーズンのセインツ戦と違い、優勝を狙える位置にいるときに、変化を求められるポイントが来たと感じています。
苦しいやりくりを助けてくれたフラミニ、終わった選手ではないと証明しかけていたメルテザッカーにはリスペクトを払いたいと思います。しかし、そろそろコクラン・エルネニー、ガブリエルが取って替わることを期待したいと思います。
2月はアーセナルが得意な月なので、ワクワクさせる戦いを期待しています。
りっきーさん>
アーセナルは、立ち上がりからとにかくナーバスでしたね。もったいない負け方だったと思います。
ヤンガナ大好きさん>
いちばんの敗因はメンタルですね。アレクシス・サンチェスは、もっと獰猛にゴールを狙ってもよかったのでは?と思いました。
チェルスキーさん>
自ら突破を図るシーンが目立ったセスクと、全体が見えていたウィリアンはゴールに向かう姿勢が前面に出ており、よかったと思います。4位~5位に食い込めるかどうかは、守備の堅さを取り戻せるかにかかってますね。
chelさぽさん>
この試合の戸田さんは、いつになく口が悪かったですね。チェルシーには老獪さがあり、アーセナルに持たせながらも要所でうまく体を寄せ、シュートやパスのコースを消していたと思います。アレクシス・サンチェスやベジェリンにドリブルで中に入られていたら、危なかったですね。前者はパスの意識が高く、後者はとにかく縦だったので、助かったところはあったのかなと思いました。
新参さん>
プレミアリーグもさることながら、欧州ではとくにフラミニやメルテザッカーよりもガブリエウ、コクランですね。2月を踏ん張り、ノースロンドンを勝てれば視界が開けるのではないでしょうか。そこから5月のマン・シティ戦までは、ウェストハム以外は与しやすい相手ばかりです。