【Tottenham×MAN.UTD】堤防決壊!6分で3発喰らったマン・ユナイテッド、スパーズに完敗!
GKはデ・ヘア、最終ラインにはスモーリング、ブリント、ロホ。マタ、シュナイデルラン、キャリックが中央を固めるマンチェスター・ユナイテッドに対して、ホームのスパーズはハリー・ケイン、エリクセン、デル・アリ、ラメラ、エリック・ダイアー、デンベレと万全のメンバー。最終ラインにはフェルトンゲンが復帰しており、カイル・ウォーカー、ダニー・ローズ、アルデルヴァイレルトとロリスは今季プレミアリーグの基本フォーメーションです。同時刻開催のはずだったアンフィールドのリヴァプールVSストークは、既に動きがあったようです。
失点の少なさではプレミアリーグの1位と2位のゲーム。スパーズは高い位置からのプレス、マンチェスター・ユナイテッドはセーフティなパス回しで序盤を戦っています。4分、最初のチャンスはアウェイチーム。ドリブルで速攻を仕掛けてマルシアルとリンガードが次々とシュートを放つと、アルデルヴァイレルトがコースを切ってCKに逃れます。15分を過ぎても、押しているのはマン・ユナイテッド。マルシアルやロホ、フォス・メンサーがサイドから上がってグラウンダーを通そうとしますが、中央が堅いトッテナムはCBがコースに入って確実にクリアします。
23分、フォス・メンサーの突破からCKとなり、左右からクロスで攻め立てるものの、マルシアルはシュートを打てず。26分にはスパーズが逆襲に転じ、ダニー・ローズの素晴らしいサイドチェンジから中のエリクセンにパスが入り、きわどいミドルがポストすれすれを襲います。ここからのホームチームの猛攻は見応えがありました。ラメラとダニー・ローズが左サイドで粘り、中央に上がったボールをデ・ヘアがこぼすもハリー・ケインは枠に飛ばせず。デル・アリが仕切り直してエリクセンに渡すと、左から裏に走ったラメラに見事なラストパス。11番が倒れながら放った決定的なヘディングシュートは、コースを狙い過ぎて左に外してしまいました。
この直後、右サイドからドリブルでデ・ヘアの前に躍り出たカイル・ウォーカーのシュートは、フォス=メンサーがかろうじてブロック。マンチェスター・ユナイテッドが耐える展開が続きましたが、前半は0-0で終わりました。シュート2本に終わったアウェイチームは、攻撃には緩急が必要。守る際には、エリクセンやデル・アリといったパスの出どころを抑えたいところです。
ラシュフォードに代わって登場したアシュリー・ヤングは、1月に行われたプレミアリーグ22節のリヴァプール戦以来です。どうやら彼がトップで、マルシアルは左ウィングのまま。ファン・ハールさんの考えることは、ときどきわかりません。後半も攻めるのはトッテナム。50分にはデンベレの見事なスルーパスが左にいたエリクセンに通り、クロスはカットしたものの、こぼれ球を拾ったエリクセンの強烈なミドルをデ・ヘアがパンチで逃れます。スパーズの怖ろしい攻撃は、このまま続くのでしょうか。55分にDFを軽くかわして打ったハリー・ケインの一撃は、デ・ヘアの正面。アウェイチームは防戦一方で、ハーフラインを越えるのもひと苦労です。
59分、リンガードが左から久々のシュート。62分にはスーパー・マルシアルがカイル・ウォーカー、エリック・ダイアー、アルデルヴァイレルトを次々とかわしてシュートに持ち込みますが、コースが甘くロリスがセーブします。どちらの選手もボールをキープする時間がもらえない厳しい攻防。先にゴールを奪ったほうが、そのまま勝ち点3をゲットするのではないでしょうか。66分、ダニー・ローズの高速クロスがマタに当たってコースが変わると、デ・ヘアが素晴らしい反応で弾き出します。奮闘していたフォス・メンサーは足を痛めたようです。67分にピッチに入ったのは、ダルミアンです。
70分、ついにゴールが決まりました。敵陣でのボールの奪い合いを制したハリー・ケインが左のエリクセンを走らせると、逆サイドではブリントがデル・アリを追走しています。まずい、出すなと叫んだ瞬間、エリクセンから見事なラストパスがデル・アリに通ってしまいました。完璧なダイレクトシュートに、デ・ヘアはなす術なし。アウェイチームの緊張の糸は切れてしまったのでしょうか。73分、ラメラのFKを素晴らしいヘッドで右隅に叩き込んだのは、アルデルヴァイレルト。76分には、サイドチェンジを受けたダニー・ローズのグラウンダーにラメラが左足で合わせ、たった6分で3-0です。マタをデパイは、もはや勝ちにいった交代ではありません。ハリー・ケインのヘッド、ダニー・ローズのミドルをサンドバッグのように受け続けたデ・ヘアがプライドを見せなければ、一気に5-0になっていてもおかしくありませんでした。
ハリー・ケインをソン・フンミンは、ポチェッティーノ監督が「勝ちましたよ」と宣言したような交代です。デンベレとの1対1をデ・ヘアがストップし、何とか3-0で止まったものの、文句なしのスパーズ完勝劇場。レスターに離されなかったとはいえ、7勝ち点差は絶望的なギャップではありますが、「首の皮1枚残った」という感覚でしょうか。ホワイト・ハート・レーンでトッテナムがマンチェスター・ユナイテッドに勝つのは15年ぶりですが、今日のゲームは、強者が順当に勝ったのだと思います。中央の守備の強度、中盤の運動量、ゴール前での崩しのアイデアと、すべてにおいてトッテナムが上回っていました。マン・ユナイテッドにとっては、フォス=メンサーの負傷が激痛でした。見えないところで効果的なカバーリングに動き、守備のバランスを取っていた18歳が去った後は、ラメラとダニー・ローズに左サイドを蹂躙されてしまいました。残念ですが、これが彼我の実力差です。相手の穴を見逃さなかったエリクセン、デル・アリ、ラメラに天晴れというしかありません。
リヴァプールのクロップ監督は、オジョとスチュワートがスタメンという思い切った手を打ったようですね。レッズサポーターのみなさん、若手のプレイを含めてストーク戦をじっくり観たいので、レポートは火曜日とさせてください。いやー、ここまでやられると、気持ちは却ってすっきりしますが、体はぐったりです。強いですね、スパーズ。
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更新おつかれさまです。
メンサーいい選手ですね!ほぼ間違えない完璧な仕事をしてました。彼の交代が勝敗を分けたと言っても過言ではないと思います。
それと賛否あると思うのですが、ヤングのトップ起用は個人的に嫌な交代に感じました。前線でのタメも意外に上手かったですし、なによりマルシャルがサイドにいる方がウォーカーの攻撃力が発揮できなかったですからです。まぁルーニーがいればとは思いましたが。
去年のスパーズを見ているようで、精神的に気が抜けることがなくなれば、ユナイテッドは来季素晴らしいチームになると感じました。とはいえ今回は非常に嬉しく価値のある勝利だったので、もう少し素直に余韻に浸ろうと思います。
結果的に3-0でしたが、試合開始早々ポンポンクロスを打ち込まれるわ、縱パスのほとんどをインターセプトされるわ、あげくに前に見たユナイテッド(ラシュフォードが活躍したアーセナル戦)と比べてショートパススタイルの連携が格段に向上しているわ、おまけに守りが固いわで、ラメラが三点目を決めるまでは「やばいかも」という感じでした。
枠内一本というスタッツは良くないですが、ユナイテッドも決して悪くない内容だったかなあと思います。素材は揃いつつありますし、あとはほんの少しのきっかけなのかなあと。
フォスメンサーは今後が楽しみな選手ですね。
更新お疲れ様です。
前半ユナイテッドペースの時は過去の戦績と去年の0-3のトラウマから今日ダメかぁと弱気になってましたが、余計な心配でしたね。
改めてチームの成長を感じた試合でした。
レスター優勝が濃厚ですが、今日の戦いぶりを見ると残り全勝も夢じゃないと少しだけ期待してしまいます。
にわかスパーズファンさん>
おっしゃるとおり、フォス=メンサーの離脱から崩れてしまいました。ファンハールさんの考えていることはわかりません、は半分ほめ言葉です。アイデアが豊富なひとで、誰も思いつかないように起用をしてくるところは楽しくもあるので(空振りした時のイライラは結構なものですが)。
あすえことさん>
いや、トッテナムが強かったです。昨日の彼らだったら、ドルトムントも勝てなかったかもしれないと思いました。
noriさん>
レスターとトッテナムのワンツーは妥当である、と痛感した夜でした。相手からしてみれば、デンベレ、デル・アリ、エリクセンがやっかいです。