【Leicester×Arsenal】ゴールへの道筋なき戦い…両者とも切り札が機能せず、スコアレスドロー!
開始早々にジェイミー・ヴァーディが左から突破を図り、アグレッシブなレスターに対して、アーセナルも負けじと反撃。ボールポゼッションをとるアーセナルに対して、岡崎慎司を筆頭にレスターが厳しいプレスをかけてカウンターに持ち込む隙を窺っています。中盤でのせめぎ合いが続き、シュートのないゲーム。アレクシス・サンチェスのスルーパスでベジェリンが右サイドを突破し、初めてアーセナルにゴールの予感が漂ったのは17分になってからでした。ラストパスは中のウォルコットに通らず、0-0のまま、ゲームは20分を経過します。
22分、最終ラインからのボールに反応したウォルコットがシュマイケルの前に飛び出し、クロスを入れるもシンプソンがクリア。25分にはチェンバレンが中に持ち込んでようやくシュートを放ちますが、ポストの外を抜けていきます。31分、カソルラが蹴ったゴールに向かうFKは、シュマイケルが何とかCKに逃げました。33分、フクスが左から上がったレスター久々のチャンスは、クロスをマフレズが打ちきれず、ドリンクウォーターのミドルはDFにつかまります。ガナーズは、トップのアレクシス・サンチェスが左右に流れてしまうと中が薄くなり、フィニッシュにつながるイメージを失います。41分、レスターのカウンターが初めて牙を剥きました。マフレズの縦パスでジェイミー・ヴァーディがラインの裏に抜けると、飛び出したチェフがブロック。このこぼれ球をフォローしたドリンクウォーターには、コシールニーが足を伸ばしてボールに触り、アウェイチームは危機を脱しました。前半は0-0。どちらが均衡を破るのか、まったく読めません。
後半に入った52分、痛いアクシデントがレスターを襲います。ナンパリス・メンディが右足首を痛め、リタイア。ラニエリ監督はアンディ・キングを投入しますが、運動量と攻撃への貢献度はメンディが上でしょう。56分のマフレズのFKは、クロスバーの上。58分に久しぶりの反撃に出たアーセナルは、ベジェリンのミドルがシュマイケルの正面を突き、依然として0-0です。
77分、チェンバレンがアウト、ジルーが今季プレミアリーグ初登場。ここからアーセナルの猛攻が始まります。右から上がったウィルシャーのクロスは飛び込む選手がおらず、ウォルコットの突破にはウェズ・モーガンが体を投げ出してシュートブロック。88分には、エジルの絶妙なパスを前線で受けたウィルシャーがループシュートを狙いますが、高さが足りずにシュマイケルにキャッチされてしまいます。アーセナルの攻勢は実らず、92分にはレスターが逆襲。ドリブルでDFをかわしたマフレズの一撃をチェフがブロックすると、直前に入っていたアーメド・ムサはフリーのシュートチャンスにパス…!アーセナルはピンチを逃れ、最悪の結果だけは回避しました。0-0、昨季プレミアリーグのTOP2は、開幕からたった2試合で首位と5差となってしまいました。
初戦に続いて、ワントップに決めさせる道筋が不明確だったガナーズ。クロスが入ったときに中が薄く、ゴールどころかシュートの可能性すら感じられませんでした。この2戦で、ジルー不在・不調の際に前線で体を張れるストライカーが必要なことは、より明確になったのではないでしょうか。ミドルシュートとサイドアタッカーの突破頼みの攻撃では、セントラルMFがシュートレンジを埋めてくるマンチェスター・ユナイテッドやトッテナムを崩すのは難しいでしょう。レスターもまた、マフレズ頼み。昨季プレミアリーグで猛威を振るったロングフィードからのカウンターは、そればかりだとケアされてしまいます。主力が調子を上げていくなかで、攻めのバリエーションをどう増やすのか。アプローチの違う2チームですが、抱えている課題には共通項がありそうです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
この2チームがCLの出場するだなんて信じられない酷い内容でしたね。
後半からのムサのオプションは効果的でしたね。
おはむさん>
アーセナルは開幕に照準を合わせられず、レスターは攻撃が個人担保になってましたね。試合を重ねるにつれ、よくなっていくとは思うものの心配です。
共にまだまだコンディションが整わないのか、このカードで昨シーズン好ゲームを演じた両チームとは思えないできでした。特にガナーズの戦術は個人のフィーリングに任せていて、本当にクォリティーが低かったです。
そんな中で強硬出場したコシールニーの危険余地能力でチャンスの芽を潰すディフェンスは、さすがワールドクラスと唸らせるものがありました。ホールディングも頑張ってはいましたが、改めてセンターバックに早く経験豊かな選手の補強が必須だと感じました。
ピッチに入っただけでチャンスをいくつも作り出したエジルを見ると、今シーズンも戦術なきガナーズの攻撃はやはり、彼の別次元タクトが必要だと改めて思いました。
88分にループシュートを打ったのはウォルコットでは?
これが昨年のプレミアリーグの1・2位の試合とは悲しくなるような、ミス連発+戦術に欠けた試合でした。ベジェリンが相変わらずメチャ速なのと、仕方無しにオフを切り上げたコシェルニーの強さだけが目につきました。カソルラおじさんは、もう少し休んでコンディションを整えてきてください。
どうやら今期のストライカー補強はなさそうなので、アクポムについて、
①現実問題、プレミアで通用できそうか。
②ジルーほどではなくとも、前線でボールをおさめたり、クロスに合わせる力はどの程度か。
という点についてどうお考えでしょう。彼のプレーを(ファンとしてどうかと思いますが)ほとんど見たことがないものでして。
サンチェスはCFははまりませんね、昨年もダメだったし。補強なしならジルーしかいないですね。