【Tottenham×Liverpool】決定機を活かせなかったリヴァプール、痛恨のドロー決着!
マネのインターセプトからフィルミーノがペナルティエリアに侵入すると、ファーサイドから走り込んだフリーのコウチーニョに優しいラストパス。これは入るだろうと腰を浮かした右足インサイドは、フォルムの逆を取りながらもコースが甘く、足で引っ掛けられてしまいました。6分にエリクセンが左サイドから直接狙ったFKは、ミニョレがパンチ。スパーズの激しいチェックにレッズは攻撃を組み立てることができず、13分にはハリー・ケインが仕掛けた速攻から立て続けにデル・アリに2発のミドルを許します。直後、レッズ2度めの速攻は、フィルミーノのシュートをDFがブロック。18分過ぎからは、マネが2回もラインの裏に抜け出してフリーになり、ボックスを飛び出したフォルムと一騎打ち。いずれも第2GKの勇敢なスライディングが勝ち、アウェイチームは先制できません。
27分にはナサニエル・クラインのパスをDFを背負って受けたマネが、見事な反転からコウチーニョに絶妙な浮き球のラストパス。胸でトラップした10番はDFにファーのコースを切られ、シュートはフォルムの正面です。30分の手前でカイル・ウォーカーがプレイ続行不可能となると、ポチェッティーノ監督の選択はフィンセント・ヤンセン投入。エリック・ダイアーを右にまわすのか、3バックか。縦へのパスが不正確で、レッズに狙われ何度も速攻を喰らっていたトッテナムは、この交代で流れを変えることができるでしょうか。しかし42分、昨季プレミアリーグでもファールが多かったラメラがフィルミーノにかわされ、ペナルティエリアに入ったところで後ろから引っかけてしまいます。ジャッジはPK、キッカーはミルナー。クロップ監督はゴールに背を向け、見ようとしません。左を狙ったキックはフォルムの読みと逆。アウェイのレッズが0-1とリードして、前半が終わりました。
後半最初のシュートは47分、最前線に上がってフィルミーノの縦パスを受けたワイナルドゥムのミドル。50分に、敵陣で奪って一気に複数がゴール前に走るスパーズらしい攻撃がありましたが、エリクセンのミドルはうまく当たりません。52分のレッズのCKは、コウチーニョのキックに飛んだマティプのヘッドがわずかに上。56分、ワイナルドゥムが左から素晴らしいオーバーラップを見せたカウンターは、縦パスで抜けたララナがオフサイドを取られ、マネのゴールは認められません。右SBにポジションを変えたエリック・ダイアーの裏のスペースが、レッズの攻撃陣に狙われています。
62分、右からダイレクトで折り返したエリック・ダイアーの折り返しはエリクセンにぴったりでしたが、走りながら合わせたボレーはバーの上に浮いてしまいます。1分後にラメラが右から蹴ったFKはミニョレがジャンプして上にクリアし、このCKに完璧に合わせたアルデルヴァイレルトのヘッドは、またもミニョレが素晴らしい反応で右に弾き出します。69分、コウチーニョが下がり、オリギがピッチへ。ハリー・ケインとヤンセンに活きたボールを入れられず、攻めあぐんでいたスパーズでしたが、72分にミルナーのミスを突いて1-1に追いつきました。
エリック・ダイアーへのロングフィードに、一瞬ボールにつられたミルナーが裏を取られ、フリーの右SBがファーサイドにクロス。こちらもノーマークだったダニー・ローズは、ミニョレの飛び出しと遅れて入ったマネのタックルを冷静にみて、わずかに空いていたニアのすき間に美しいボレーを叩き込みました。イーブンになると、レッズは勝ち点3を狙って攻勢に転じ、トッテナムは長いボールをサイドに展開して勝機を見出そうとします。ポチェッティーノ監督は、82分にハリー・ケインを諦めオノマーにスイッチ。昨季プレミアリーグ得点王に、ゴールの可能性を感じさせるシュートはありませんでした。クロップ監督の2枚めは、88分にマネをスタリッジ。両監督とも、目標は勝利です。
90分、左から突破を図ったフィルミーノがニアにいたワイナルドゥムに預けると、アルデルヴァイレルトに当たってコースが変わった難しいボールをフォルムがキャッチ。2分後、カウンターからフィルミーノが最前線で一瞬空いた決定機は、追い越したララナのシュートをアルデルヴァイレルトが体を張ってブロックし、CKに逃れます。左からのキックをクリアしたトッテナムは4対2の形に持ち込むも、オノマーがオフサイドトラップにかかって最後のチャンスを活かせず。ハリー・ウィンクスとスチュワート投入は、もう諦めましたという両指揮官の意志表示です。激戦は、ドロー決着。より残念がっているのは、決定的なシュートが多かったクロップ監督ではないでしょうか。
ヘンダーソン、マティプ、デヤン・ロブレンが中央を固め、縦に入るボールを徹底的にチェックし、相手の強力なストライカーに仕事をさせなかったリヴァプールの守備が安定していたのに対し、トッテナムはマネやフィルミーノに危険なエリアに入られることが多く、フォルムの奮闘がなければ完敗もありえたゲームでした。序盤にコウチーニョが絶好のチャンスを決めていれば、そしてミルナーがうまく対応していれば…。レッズの失点シーンは、本職のSBならボールに気を取られず、人についていったでしょう。リヴァプールの次戦はレスター、トッテナムはストーク。いずれもやっかいな相手ですが、ホームで勝ち点を落とすわけにはいきません。プレミアリーグの優勝争いに残りたいなら、両者とも必勝です。
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決定機に叩き込めていれば…
それはお相手も同じなのであまり気にしませんが。気になったのは70分過ぎると攻撃が雑になること。
そのためにもメリハリのあるプレスと、ボールを持った時に不用意にロストして長い距離を全速力で戻るのを減らしてくれればと感じました。マネはほっといても点取りそうなので、心配してませんが、フィルミーノに結果が出てないのも少し不安点かなと。
フォルムはノイアーになってました笑
どちらもらしい試合をしたとも言えますが大味な試合運びだったとも言えるのでは?
フォルムが良い飛び出しなど素晴らしいパフォーマンスでしたね
スパーズはあまり補強してませんがCLとの両立は大丈夫ですかね?
リバサポさん>
フォルム、走ってましたね。フィルミーノとコウチーニョに焦りや力みが感じられるシーンが多かったです。一発出れば変わるのかもしれません。
シティふぁんさん>
スパーズの守備に、昨季の緻密さがなかったですね。両者とも敵陣におけるチェイスが厳しく、シュートが多くなかったわりにはおもしろい試合でした。スパーズは、ラストスパートで補強に走っているようです。
更新ご苦労様です。
レッズは勝てそうでしたが、ホワイトハートレーンでドローが妥当かなと思いました。
やはりチャンは必要ですね。ヘンドが底だとどうしても攻撃への対応が遅れがちになってしまう感じがします。まあ、このブレイクでチャンも復帰してくるでしょう。まだまだこれからです。
更新おつかれさまです。
デンベレがいないとこうなると分かってはいたのですが、プレスに対して脆すぎます。攻守共にキーマンの彼の復帰が待ち遠しいです。
失点シーンは本職のSB、特にモレノなら裏は取られますが、ポジショニングミスで距離を作られた分ミルナーの寄せが甘かったですね。ミルナーを今すぐ越えられるSBは市場に居ませんし、適応を信じます。
あとはマティプのパス精度が想像以上でした。空中戦も強くフンメルスの役割は彼でOK、あとはカンが戻れば少しは守備が安定するはずです。
昨年の優勝チームも最初はドタバタで1試合2失点ペースでしたし、スタメンだけ強いチェルシー、スパーズとレスターにクーマン、ウェストハムの中で1位なら4位のはずです。
マンチェスターとロンドンの北のチームにも来シーズン以降は手が届くと期待してます!
更新お疲れ様です。
レッズファンとしてはこの2試合で勝ち点5を取りこぼした気分ですが、冷静にみればどちらも妥当な結果かもしれません。
中盤にジャンがいて左SBの補強が成功していればとどうしても夢想してしまいますが、今いるメンバーを信じなければいけませんね。
特に左SBはミルナーでいくと監督が名言したので、ミルナーの適応と才能に期待したいです。
マティプは十分にやれることを証明してくれたし、マネの適応は言うまでもないので、あとはワイナルドゥムが順応し開花してくれれば勝ち点も伸びると思います。
レスターと好調のチェルシーをたたければ波にも乗れると思うのでまずはインターナショナルマッチで怪我人がでないことを祈ります。