【Watford×Arsenal】攻守ともに課題多き今季初勝利。アーセナルは3発辛勝!
中盤でタメを創れるエジルが入ると、アーセナルの攻撃に余裕が生まれます。ワトフォードが何もできないうちに、アウェイチームが先制したのは9分でした。エジルが右サイドから入れたクロスを受けたアレクシス・サンチェスがアムラバトに倒され、PK。カソルラにど真ん中に蹴り込まれれば、左と読んだゴメスはどうしようもありません。0-1となっても、可能性の少ないロングボールと足元へのパスしかない単調なワトフォードと、サイドを執拗に突くアーセナルという図式は変わりません。速いパスワークと厳しいプレスの応酬だったトッテナムVSリヴァプールの直後に見ると、古きよきプレミアリーグとでもいうようなスローな展開です。24分、左から上がったカソルラからファーのウォルコットにラストパスが通りますが、角度がなかったシュートはGKゴメスがセーブ。ここからワトフォードがカウンターに入り、右からのクロスにコシールニーが触ると、あわやオウンゴールという強いボールがゴールに向かうも、チェフがセーブ。その後もホレバスの突破からグラウンダーにディーニーが飛び込むなど、アーセナルのピンチが続きます。
30分、右から上げたアムラバトのロングクロスの落としにワトフォードの選手が殺到すると、パニック寸前だったガナーズ守備陣はカプェとベーラミの足元に何とか入ってシュートを打たせず、35分のCKからカバセレが放ったヘッドは、ポストをかすめて右に切れていきます。36分、アウェイチームに久しぶりのチャンス。左サイドから仕掛けたアレクシス・サンチェスが軽快なワンツーでゴール脇に躍り出ると、角度のないところから迷わず放ったシュートは、ゴメスのセーブに遮られます。すると40分、今度は右からウォルコットがドリブル。ゴール前を横切ったアーリークロスにアレクシス・サンチェスが左足を出すと、浮いたボールがゴールのなかに落ちて0-2。背番号7の今季プレミアリーグ初ゴールで、アーセナルはようやく落ち着きました。
45分に縦パス1本でウォルコットが裏を取り、ゴメスを慌てさせる惜しいシュートを放つと、前半終了直前にはアレクシス・サンチェスの完璧なクロスに走り込んだMFが鮮やかなシュート!お手本通りのヘディングを決めたのは、何とメスト・エジルです。逆転されるのではないかというハラハラの展開から、あっという間の0-3。ヴェンゲル監督には、ウィルシャーやジルーに慣らし運転をさせながら勝利に向かうのではないでしょうか。
後半が始まって7分、ニューカッスルからワトフォードに移籍したばかりのダリル・ヤンマートが、プレミアリーグのピッチに戻ってきました。54分、エジルのスルーパスに反応し、右サイドを切り裂いたベジェリンのグラウンダーは、惜しくも中に合いません。その3分後、ワトフォードが1点を返しました。右サイドでヤンマートが余り、速いクロスが中に入ると、DFに当たったボールがペナルティエリアのすぐ外にいたカプェにこぼれ、すかさずシュート。ピンボールのようなめまぐるしいディフレクションを繰り返したボールは、後半頭から登場したロベルト・ペレイラの足元に届き、狙い澄ました左足のシュートに名手チェフは動けません。1-3、ここでペースを引き戻さないと、アーセナルは再びリードを必死で守らなければならなくなります。
アレクシス・サンチェス、エジルと流れるようにパスがまわった62分の速攻は、ウォルコットのループシュートが大きくクロスバーを越えていきます。69分のワトフォードの攻撃には、ヒヤリとさせられました。右からのクロスを受け、思い切りよく右足を振り抜いたホレバスのミドルはチェフが大きく弾き、このこぼれ球をフリーで狙ったイガロも、チェフのビッグセーブに阻まれます。エジルとチェンバレンに代わってウィルシャーとエルネニーが入っても、アーセナルはゲームを支配することができません。72分のイガロのオーバーヘッドは、バーすれすれ。モンレアルは足を痛めたのでしょうか。74分にキーラン・ギブスに交代です。
79分、この試合がプレミアリーグデビューとなったアイザック・サクセスが強烈なヘディングシュートを放つも、チェフががっちりキャッチ。82分にもホームチームが左サイドを攻略し、クロスの折り返しを受けたベラーミのミドルが左のポストの脇を抜けていきます。後半は、どちらがプレミアリーグ優勝をめざすクラブかわからず、アーセナルにとっては冴えない試合でした。中盤の選手の距離が開いていたために、イガロやディーニーを自由に泳がせてしまい、サイドは簡単にクロスを入れさせ過ぎました。カウンターへの対応も悪く、守備陣で無邪気にほめられるのはチェフだけでしょう。攻撃においても、GKと1対1に持ち込める状況でのパスミスや、決定的な場面で枠に打てないウォルコットなど、課題が多い一戦だったと思います。
ワトフォードは、公式戦ホーム3連敗、プレミアリーグでは1分2敗と苦しい序盤戦となりましたが、収穫も多かったのではないでしょうか。新戦力のアイザック・サクセスとプレミアリーグデビュー戦でゴールを決めた元ユーヴェのMFロベルト・ペレイラは合格点でしょう。彼らがさらにフィットしてくれば、イガロとディーニーの個人力への依存度が高い攻撃に幅が生まれ、昨季プレミアリーグで16位だったゴール数を増やせるのではないかと思います。勝ったアーセナルは、次節はサウサンプトン戦。ジルーの今季初先発とムスタフィのプレミアリーグデビューが、いくつかの課題を解決してくれるのではないかと期待しています。アウェイでウェストハムと当たるワトフォードは、カウンターに徹して初勝利をゲットしたいところ。機能させられる目処が立った新戦力を何人抜擢するのか、マッツァーリ監督が選ぶスタメンに注目です。
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勝つことが絶対条件だったので、内容はそこまで重視していなかったのですが、後半はひやひやしました。しかし、前半はポジティブな内容だったと思います。
攻撃陣はエジル・カソルラ・サンチェスが揃っているときは相変わらず強い印象。守備陣が課題ですね。ホールディングが足を引っ張っているとかなら、ムスタフィ加入で解決なんですが、サイドバックのふたりの守備が悪い印象。彼らが去年のパフォーマンスを取り戻せれば、最終ラインは堅くなると思うんで、復調に期待です。
取り敢えず今季初勝利、ホッとしました
エジルが入るだけであれだけ崩しがスムーズになるとは、流石我がチーム誇るトップ下です
後半は相手ペースに合わせすぎましたね、前でボールを収めれたらもうちょっと楽だったかなと思いました
何よりもジャカのワクワク感ハンパ無いです(笑)
ショートパスだけでなくロングパスも武器に出来そうなので、頑張って5ポイント差に追いすがってほしいです。
ジャカ、エジル⇨ペレスが楽しみ!!
新参さん>
ボールを奪われてからの対応が遅く、相手のキーマンにいい位置でボールを持たれていたのが気になりました。おっしゃるとおり、両SBがまだ力を発揮できてませんね。コンディションが上がってくれば大丈夫なのかもしれませんが。
新米グーナーさん>
ジャカは、引き出しが多くて楽しみですね。私も、後方からのロングフィードで抜け出すルーカス・ぺレスが楽しみです。
新参さん>
ボールを奪われてからの対応が遅く、相手のキーマンにいい位置でボールを持たれていたのが気になりました。おっしゃるとおり、両SBがまだ力を発揮できてませんね。コンディションが上がってくれば大丈夫なのかもしれませんが。
新米グーナーさん>
ジャカは、引き出しが多くていいですね。私も、後方からのロングフィードで抜け出すルーカス・ぺレスが楽しみです。
今期、3戦目にしてガナーズ初勝利も何ともハラハラドキドキさせられるゲームでした。チェフのBIGセーブがなければどうなっていたか分かりません。そんな中、良かった点はカソルラ、サンチェス、エジルにそれぞれゴールが産まれたことと、エジルのパスセンスとジャカのロングフィードが光ったところ位ですかね!
コンパクトなポジショニングによるビルドアップと特にサイドのディフェンスに改善の余地がありそうですね。代表戦明けはムスタフィ、ジルーを加えたスカッドでコンディションを整え、セインツと好ゲームを期待します!
PS 両チームのユニフォームの色合い、似すぎて分かり憎かったあ(*_*)
ジャカとカソルラ起用だと守備に難点。ネニー入れると、どちらかがぬける。さらにウィルシャーラムジーがいて、中盤は難しそうです。コクランのCB起用が試されたそうですが、サイドバックとかどうなんですかね。速さやクロス、突破は不安ですが、相手の嫌なとこ先読みして潰すのにたけているので。
更新ありがとうございます。
このチームの攻撃はいかに中央の1-3列目で相手のプレスをかいくぐりながらシンプルにパス交換ができる(人材がそろうか)かにかかっているように思いました。それができない場合は安全なサイドからボールを運んでからのクロスに終始してしまい、予測可能で怖いものになりません。ここ2戦ではエジルだけでなく、カソルラもしくはウィルシャーが3列目に同時に入ったからこそボールの動きが活性化していたように思います。新戦力が入ってそのあたりの連携がどうなるか注目ですね。