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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Everton】ステケレンブルクが神セーブ連発!マン・シティは3戦勝利なし!

プレミアリーグ開幕から10連勝とロケットスタートを決めたものの、その後はチャンピオンズリーグでセルティックにドロー、トッテナムに完敗と、勢いに陰りが見えているマンチェスター・シティ。エティハドで戦うエヴァートン戦は、勝ち点を落とすわけにはいかない一戦です。ペップ・グアルディオラ監督は、メンバーをいじってきました。クリシー、オタメンディ、ジョン・ストーンズは3バックでしょうか。中盤にはフェルナンジーニョ、ギュンドアン、ダヴィド・シルヴァ、デブライネ。スターリングとレロイ・サネが両サイドに入り、イヘアナチョが最前線ということは3-4-3のようです。バルセロナ戦を見据えてか、アグエロはベンチスタート。サブのメンバーには、負傷が癒えたコンパニの名前もあります。クーマン新監督のエヴァートンもまた、4勝1分という上々のスタートでプレミアリーグ5節には2位に上がりながら、直近の2戦を1分1敗と足踏みしています。ボラシェ、ルカク、デウロフェウを前線に配したチームは、マン・シティからゴールを奪えるでしょうか。

厳しいプレスとサイド攻撃でゲームを支配するマン・シティは、いつも通りの立ち上がり。3分、サネの縦パスで右から突破したデブライネの高速グラウンダーは中に通らず。4分にはサネがオビエドとデウロフェウを簡単にかわしてボックス内に侵入し、角度のないところから右足でシュートを狙います。8分、押されていたエヴァートンの最初のチャンス。右サイドから上がったデウロフェウがルカクめがけてクロスを上げますが、マン・シティ守備陣が落ち着いて対応し、シュートは打てません。序盤は、プレミアリーグ首位チームが圧勝するのではないかと思いました。オビエドはサネに完全に負けており、エヴァートンはロングボールをルカクに送るしか反撃の芽がありません。14分、デブライネのミドルはオビエドがかろうじて足元に入り、CK。18分にデブライネが直接FKを壁に当てると、リバウンドをファーから走ったサネに合わせるも、頭で折り返したボールはDFに阻まれます。

ダヴィド・シルヴァ、スターリング、フェルナンジーニョ。マン・シティの選手にボックス脇のスペースを何度も使われ、エヴァートンSBコールマンとCBジャギエルカはグラウンダーを入れさせずにCKに逃れるのが精一杯です。27分には、フェルナンジーニョの縦パスをイヘアナチョ、デブライネと左につないで、最後はダヴィド・シルヴァがミドル。ボールはステケレンブルクの頭上を越えていきますが、エヴァートン守備陣はミドルレンジでマークを緩めてはいけません。

奪われたらすぐに前線から奪い返しにいくマン・シティの守備に隙はなく、圧倒的なワンサイドゲーム。エヴァートンは、唯一のアタックだった38分のボラシェのクロスを難なくクリアされてしまいます。42分、ボックスの左ででダヴィド・シルヴァに粘られたジャギエルカが、がまんしきれずに倒れながら左足を出してPKを取られてしまいます。ところが、デブライネのシュートはGKが止めやすい胸の高さ。コースも甘く、読み切ったステケレンブルクが左に飛んでセーブします。前半は、予想外の0-0。危険なシーンはまるでなかったホームチームは、早い時間に先制してゲームを優位に進めたいところです。

後半立ち上がりのボラシェのグラウンダーは、ルカクに合わず。50分には、左から得意のドリブルで仕掛けたデウロフェウが斬り込んでミドルを放つなど、前半はルカクのFK以外にシュートがなかったエヴァートンが攻め始めています。52分、左サイドにスイッチしていたサネが速いグラウンダーをニアに入れると、ダイレクトで合わせたイヘアナチョのシュートはステケレンブルクが体を張ってビッグセーブ。直後、敵陣で連続してボールを奪ったマン・シティのショートカウンターは、右から持ち込んだスターリングの速いボールを、アシュリー・ウイリアムズにカットされてしまいます。ペップの最初のカードは55分、イヘアナチョに代わって今季プレミアリーグ5ゴールのアグエロです。2分後にクーマン監督がデウロフェウを下げてマッカーシーを投入したのは、相手のエース登場に対して中盤を締めようという意図でしょうか。グイェとギャレス・バリーのセントラルMFコンビはバイタルエリアをしっかり埋めており、マン・シティにミドルシュートを許しません。

64分、何と先制はエヴァートンです。デブライネの危険なクロスをジャギエルカが体を投げ出してクリアした後、縦パスを受けてつぶれながらルカクにヒールでつないだのは、ボラシェでした。ハーフラインを越えたあたりから、たったひとりのカウンター発動。追いかけたのがオタメンディやストーンズだったら結果は違ったかもしれませんが、重戦車のようなドリブルで左から上がったルカクに対してクリシーは無力でした。GKブラボと向き合ったエヴァートンのエースは、コースを確認して右隅に完璧なシュートを突き刺しました。ホームで勝ち点を落とすわけにはいかないマン・シティは、すかさず反撃に出て、69分に再びPKをゲット。アグエロを引っかけたのは、またもジャギエルカです。自らスポットの手前に立ったアグエロは右を狙いましたが、これはデブライネが止められた弾道とまったく一緒でした。ステケレンブルク、2度めもPKストップ!71分、サネに代わってピッチに入ったのは、出場停止明けのノリートです。

ペップの交代策は、たった1分で結果につながりました。ダヴィド・シルヴァが左から長いクロスを上げると、ノリートは体を反らしながらのヘディングシュートを左隅に押し込みました。こうなると、ゲームはホームチームの攻勢に傾きます。81分、デブライネのミドルはパーフェクト。ゴール右上に突き刺さったかと腰が浮いた次の瞬間、ステケレンブルクが伸ばした左手とポストに当たったボールは枠の外に消えていきます。エヴァートンの守護神は、何本の決定的なシュートを止めたのか。最後はコンパニを最前線に入れて放り込みまで見せたマンチェスター・シティは決勝点を奪えず、エヴァートンは貴重な勝ち点1をゲットしました。

ポゼッション72%、シュート18本。プレミアリーグ首位チームは決して悪くはありませんでしたが、相手のGKが上回りました。8本のオンターゲットのうち、半分はいつもなら決まっていたでしょう。2本のPKはコースが甘く、決定的なシュートはすべてステケレンブルクが素晴らしいセービングで外に弾き出しました。強いていえば、ボックスの脇を崩して速いグラウンダーを入れる攻撃がやや単調で、オビエドを圧倒していたサネとスターリングのサイドを入れ替えたのは裏目だったように思います。一時は独走の気配が漂っていたチームは、ついにアーセナルに並ばれました。CLでバルサ、プレミアリーグはセインツとWBA、EFLカップではマンチェスター・ユナイテッドと嫌な相手が続く10月は、新監督にとって最初の踏ん張りどころです。(マールテン・ステケレンブルク 写真著作者/Werner100359)

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“【MAN.CITY×Everton】ステケレンブルクが神セーブ連発!マン・シティは3戦勝利なし!” への3件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    前半は本当に完璧でしたが、ただ得点がなくては勝てません
    かなり良いサッカーだったのは間違いないです
    昨季のようにならなきゃいいですが

  2. おはむ より:

    昨シーズンと、同行がとてもよく似ているので気になりますね

  3. makoto より:

    シティふぁんさん>
    相手のGKの大当たりにやられましたね。下を向くことはないと思います。

    おはむさん>
    ペップ未体験の年末年始をどう切り抜けるかが関門だと思います。彼のバイエルンは、負傷者が多かったので。

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