【Sunderland×Arsenal】ジルー復活の2発!アーセナルは終盤の固め獲りでサンダーランドに圧勝!
今のフォーメーションは、アレクシス・サンチェスの能力を活かすという意味では最高の形なのではないでしょうか。ゴールを決めるだけでなく、ドリブル突破、視野の広さを活かした長短のパスも高水準の7番は、3分に見事なロングフィードを右サイドに通し、チェンバレンのヘディングシュートに結び付けました。13分にもアレクシスからエジルに見事なスルーパス。左足のシュートは角度がなく、GKピックフォードの正面にいってしまいましたが、ガナーズの先制は時間の問題でしょう。1分後、またもアレクシスの縦パスで前線の選手がゴール前へ…おお、ドリブルで疾走しているのはコクランです。ゴールを決めにいったセントラルMFは、ボックスの手前でつかまってしまいましたが、鋭いカウンターも今季のチームの武器です。
アーセナルのディフェンスは寄せが速く、デフォーやハズリはいい形でプレイできません。20分、ガナーズの先制ゴールは、ワンタッチでワトモアを抜き去ったチェンバレンのクロスが完璧でした。ボールが届く直前に相手の前に入ったアレクシス・サンチェスは、GKがとても触れない左隅にヘディングをコントロール。サンダーランドは、今日も苦しい戦いを強いられています。22分、ボックスのすぐ外でFKをもらったサンダーランド。ボールの前に立つデフォーとファン・アーンホルトは、ここまでのプレミアリーグ9試合で6点しか獲っていないチームにおいて、すべてのゴールを決めている2人です。左SBのキックは右に逸れてしまい、ホームチームにとって貴重な同点のチャンスは潰えます。
24分、サンダーランドの速攻。ビリー・ジョーンズのシュートの後、縦パスでハズリが裏に抜け出しますが、これはオフサイド。アレクシス・サンチェスのインターセプトで始まった27分のガナーズは、イオビの右足シュートが落ち切れず、クロスバーの上に外れます。30分、エジルがハズリをつついてインターセプトに成功したのは、ボックスのすぐ外です。ハズリのファールでもらったFKは、アレクシスのシュートがバーの上。38分には、チェンバレンから自陣中央から出した長いパスでエジルがラインの裏に抜け、飛び出したピックフォードの頭上を抜こうとしますが、GKが手に当てて追加点を防ぎます。
ボールを奪われた直後のチェックで奪い返すシーンが多く、サイドにボールが出ると2人がかりで止めにいくアーセナルが、ハズリのドリブルとクロスしかないチームにひっくり返されるイメージは湧きません。0-1のまま、最初の45分が終了。後半は、一進一退の展開です。58分、アウェイチームの速攻。右にいたエジルがアウトにかけた素晴らしい縦パスでチェンバレンをフリーにしますが、15番はフィニッシュをこねてしまい、ボールはゴールの左に転がっていきます。アレクシス・サンチェスがコネに肩をつかまれて転倒したシーンは、PKを示す笛は鳴らず。ところが直後の65分、エンドングのロングフィードでワトモアはムスタフィをかわすと、飛び出したチェフが触れないと判断して右手を引っ込めた瞬間にワトモアが接触して転び、こちらはPKです。2つの微妙なジャッジが2つとも吉と出たホームチームは、デフォーが今季プレミアリーグ5ゴールめを冷静に沈めます。1-1となり、残り20分、いよいよジルーの登場です。
71分、アレクシス・サンチェスがドリブルで上がって左サイドのギブスにパス。クロスはジルーのやや後ろに出ますが、ストライカーは左足でうまく面を作り、ボレーで右隅に流し込みました。74分のカウンターは、ギブスのクロスにエジルが合わせられなかったものの、エジルのFKが壁に当たった後のCKで、アーセナルが勝負を決めます。エジルのキックをみて、ニアに入ってヘッドでスライドさせたジルーのシュートはGKの頭越しにゴールに吸い込まれます。エジルは、これが今季プレミアリーグで初のアシストではないでしょうか。
ラムジーが入った直後の77分、4点めはエルネニー、ラムジー、ギブスとつながった左からの崩し。ギブスの強烈なシュートがポストに当たり、リバウンドをラムジーがダイレクトで狙うと、ボールはGKの真ん前にいたアレクシスの足元に入ります。DFをかわし、GKの動きの逆を突く右足アウトのシュートを冷静に決めた7番は、プレミアリーグ10試合で早くも6点め。アグエロとジエゴ・コスタがトップで並ぶ得点王争いの3番手に食い込んでいます。試合はこのまま、1-4でタイムアップ。アーセナルはマンチェスター・シティ、リヴァプールと並ぶ勝ち点23で2位をキープ。サンダーランドはプレミアリーグ10試合で未だ勝利なし。昨季は10試合めで初勝利を挙げており、ぎりぎりで残留を決めたシーズンよりさらに厳しい序盤戦となりました。
時々イージーなシュートを打ち上げつつ、難しいボールを枠におさめてくれるジルーの復活は、チームにとって最大の収穫。ワトモアにかわされたムスタフィのミスをなかったことにしてくれたエースは、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマンといった難敵相手に、勝負強さを発揮してくれるはずです。終盤、どうしても1点がほしいシーンでは、エジルを左に置いてジルーのまわりをアレクシスが動く2トップも選択肢になりえるでしょう。選手層が厚くなり、負傷者が減ったアーセナルは、今季こそは最後までプレミアリーグの頂点を争えるのではないでしょうか。来週のシックスポインター、ノースロンドンダービーが楽しみです。
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ベンチのモイーズの表情を見ると今の立場もあと数週間といった所でしょうか。次のボーンマス&ハルとの連戦が正念場でしょう。
どうも。初コメです。
試合後モイーズは「4点取られる様な内容ではなかった」と言っていた様ですが、あの守備では….
アーセナルにとっては収穫の大きい試合でしたね。ジルーの交代後2タッチで2ゴールはヤバすぎる。
何人か怪我で入れ替わっていましたが、チェンバレンはロングフィードやクロスなどアピールしましたがフィニッシュがイマイチでした。エルネニーはコクランとともに中盤を走り回りましたが、縦パスが少なかったことはマイナスでした。この2人は及第点といったところでしょうか。
評価すべきはジルーもですが、ギブスもです。守備を脅かす相手がいなかったのもありますが、モンレアルにはない得点の匂いを感じさせるクロスなど攻撃参加には魅力を感じました。いつもは抑え投手みたいな登場の仕方をしますが、モンレアルとスタメン争いをさせてみたらいいんじゃないかと思いました。
某チャンネルの番組編成のおかげでトッテナムの試合も見ましたが、うちのキーとなるのはムスタフィかと思います。中盤の圧が強く、バイタルはワニアマが埋めるトッテナムですが、中盤をとばして前線に入れることができれば、チャンスを作れると思います。トッテナムの中盤をいかに無力化できるかが鍵だと思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
監督を代えて解決するとは思えないですね…。腹を据えてやってもらったほうがいい気がします。
あるガナファンさん>
ありがとうございます。ジルー、すごかったですね。固め取りするんじゃないかと思います。
新参さん>
ムスタフィから前線に一発で出る速いボールはおもしろいですね。チームとして、前線へのアプローチが多彩になりました。