【Saints×Chelsea】天晴れコンテの3-4-3!10月は4戦4勝、失点ゼロで首位を追撃!
ケーヒル、ダヴィド・ルイス、アスピリクエタの3バックは、時折ポカがあるダヴィド・ルイスが1枚余るところが秀逸。パリから戻ったブラジル人CBは、アグレッシブなフィードなど長所を活かしてプレイしています。マルコス・アロンソとヴィクター・モーゼスのウイングバックは、「よくぞうまくはめた」とため息が出るくらいの適任です。アザールとペドロは、すぐ後ろにカバーしてくれる仲間を得たことで、守備の負担から解放されました。カンテが中盤の底を幅広くカバーすることによって、マティッチが攻撃に関与する時間が増えたのも得点力が上がった理由のひとつです。プレミアリーグ得点王レーストップのジエゴ・コスタは元より絶好調。サイドに脅威があればウイングとその後ろを下げて5-4-1にスイッチし、カウンター狙いに徹することもできる布陣は、まさに適材適所。中に入ってシュートを狙うアザールとペドロは、プレイしやすそうです。
開始当初はタディッチとチャーリー・オースティンがチェルシー守備陣を翻弄していたものの、0-1とされてからのセインツは、セットプレー以外でチャンスを創れなくなりました。早めにリードを奪ったからか、チェルシーは最終ラインに5人が並ぶ時間が増え、前線からのプレスではなく自陣でボールを奪って速攻を仕掛けようとしています。さすがはイタリア人監督のチーム。昨季のプレミアリーグを制したレスターを思い出させる隙がない守備網は、セインツの攻撃陣を悩ませています。29分、追いつくには絶好のチャンスだったやや右からのFKは、タディッチの左足をクルトワがセーブ。チームとともに調子を上げてきた守護神も、チェルシーのストロングポイントです。
33分、アザールがモーゼスに展開したカウンターはシュートをDFに当て、38分にダヴィド・ルイスの縦パスからアザールが放ったシュートはフォースターがキャッチ。チェルシーは、敵陣に味方が多いときは獲られた瞬間に奪いにいき、引いている際は必要以上に追いかけずに後ろのスペースをつぶしています。統制が取れたクレバーなチェルシーの守備を、セインツは崩せるのか。0-1で折り返した55分、チェルシーに決定的な2点めが入ります。アザールやマルコス・アロンソの速攻を水際で止めていたセインツ守備陣は、ジエゴ・コスタにミドルを放つ暇を与えてしまいました。マークについていたクコ・マルティナが足元にいかなかったのは、これだけ精度が高いシュートを打たれると思っていなかったからでしょう。右隅に決まった瞬間、右SBが思わずお手上げのポーズをとったのが、相手のプレイとそのクオリティを想像していなかった証拠です。
62分にアザールが仕掛けたカウンターは、ヴィクター・モーゼスのシュートをフォースターがファンブルし、ジエゴ・コスタとペドロがこぼれ球を狙うもセインツDFが必死にコースを塞いでシュートを打たせません。レドモンドにいつものキレがなく、クラーシに代わったブファルは展開を変えられず。速攻がうまいとはいえないセインツは、得意の外からのクロスをチャーリー・オースティンに集めますが、マークを外しきれない10番のシュートはことごとくバーを越えていきます。チェルシーは、セットプレーにおける自分たちの守備に穴がないことを確認しながら、試合を終わらせようとしています。セインツのアタッカーが、ダヴィド・ルイスと両脇のCBの間にうまく入れれば何かが起こりそうですが、85分のチャーリー・オースティンは裏に入ってネットを揺らしたものの、黄色い旗が上がっています。チェルシー、隙なし。0-2で難敵とのアウェイゲームを完勝したチームは、勝ち点22としてプレミアリーグ首位との1差をキープしました。
ポゼッション45%、パス本数324本は相手よりも80も少ないながら、シュート数では13対9と逆転。アウェイでの勝ち方の見本を示されているような一戦でした。MVPを選ぶとすれば、ゴールこそなかったものの右サイドから再三強烈なシュートを放っていたヴィクター・モーゼスです。87分の交代まで上下動を厭わなかったウイングバックの存在が、サイドからのクロスを狙うセインツを封じ、カンテや3バックを楽にしていました。
0-0で終わったマンチェスター・ユナイテッドと、0-2で勝ったチェルシーのいちばん大きな差は、余裕があるかどうかだと思います。シュートがすべてフルスイングだったズラタンが下を向いてばかりいたのに対して、アザールとジエゴ・コスタには相手の位置とコースを見る余裕があり、八分の力で的確なシュートを放っていました。チェルシーをつぶすなら、前線の選手に密着して余裕を取り上げつつ、ケーヒルかアスピリクエタを外に引っ張り出してマークがずれる状態を創らなくてはいけません。それができるのはどこか。プレミアリーグ13節で当たるトッテナム、翌週のマンチェスター・シティがどんな戦い方で堅守を崩すのかに注目してまいります。
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更新お疲れ様です。
前半は先制してからもボールを保持される時間が多く、ゴール前で再三セットプレーのチャンスを与えるなど気が抜けない展開が続きましたが後半コスタがしっかりとどめを刺してくれました。前線の3枚は相変わらず凄いですが、今回のヒーローは両WBでした。週替わりでヒーローが出てくるのはとてもいい兆候なので、難敵は続きますがこの調子で行って欲しいですね。
モーゼスがレギュラーになるとは…
わからないものですね〜(^^;
着々とコンテらしさが出てますね
今のチェルシーから勝ちどころか点を取るのも難しいでしょう
上位陣の勝ち点が近くてワクワクしますね
いやーモーゼス、アロンソあっぱれです笑
管理人さんのおっしゃる通りまさに適任ですね。
トッテナムやシティら強豪相手にどこまでできるかこれから楽しみです。まずは次節難しい相手ですがエヴァートンにしっかりクリーンシートで勝ち切ってほしいです
モーゼスもよかったですが個人的にはその後ろのアスピリクエタが素晴らしくて、彼あってのモーゼスの活躍かなと思います。
とにかくチェックが早く、どちらかというと外に引っ張り出されてるというよりもどんどん外に出てカバーしているのでモーゼスが1対1で守備してるシーンてあまり無かったと思います。しかもチェックがしつこく相手に余裕を与えませんし、カンテのカバーもペドロの戻りもあるので右に関してはそこまで心配ないかなと。
逆に左はあまりケーヒルが出てこずアロンソの1対1の場面が目立ってましたし、出てきてもチェックがあまり激しくないので狙うとしたらこちらじゃないかなと思います。
初コメントです。
いつも興味深く読ませていただいています。 3バックの精度と人材を蓄えて、来季のCLに挑んでもらいたいです。若手の台頭を期待しながらも、ウィリアンはともかく、オスカル、ファブレガス、ミケルあたりの居場所はどうなるのか、ちょっと寂しくもありますね。
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ホームのセインツに何もさせないのは見事でしたね。
このまま3バックチェルシーがどこまで行くのか見物です。
今季は欧州ないので日程楽ですからね。
特にキーになっているのが右WBのモーゼスだと思います。
攻守に躍動していますからね。
リバプール、アーセナルに連敗してからここまで立て直すコンテの
手腕は見事というしかないですね。
雨好sann>
うまくはまってますね。ダヴィド・ルイスの3バックセンターも適役です。
porさん>
ほんとですよね。どこかに出されるとばかり思ってました。
シティふぁんさん>
あの3-4-3は、サイドで裏を取らないと崩せないのですが、5-4-1にされたらやっかいですね。
トマトさん>
エヴァートンは、上位陣のなかでは今のチェルシーに最も相性が悪いのではないかと思ってますが、どうでしょうか。
パチさん>
そうかもしれませんね。マルコス・アロンソ自身がしっかり守るので、数的優位に立てるようにしたいところですが。
noriさん>
オスカルはまだしも、他の2人はこのシステムのなかにうまくはまりそうにないですね。カンテが欠場した際には、マティッチを下がり目にしてセスクと並べるという手もありますが、マティッチ+ミケルのほうが優先順位が高そうです。
チェルサポ 一男太郎さん>
チェルシーとレッズが欧州を戦わないのはやっかいです。CL出ているチームで、彼らより明確に強いチームはないにもかかわらず。