【Liverpool×Sunderland】オリギ、完璧!リヴァプールは今季初のクリーンシート勝利!
9人が引いているサンダーランドを、レッズはなかなか崩せません。15分、左のコウチーニョからワイナルドゥムにパスが通ると、反転して放ったシュートはピックフォードがキャッチ。プレミアリーグ3節からマンノーネに代わってゴールマウスに立つ22歳のGKは、安心して観ていられます。17分のCKをクリアしたレッズがラインを上げると、オフサイドをかいくぐったピーナールにロングフィードが届きます。決定的なシーンでしたが、守護神ロリス・カリウスが完璧なタイミングで飛び出し、足に当ててクリア。アウェイチームは千載一遇のチャンスを活かせませんでした。
フィルミーノの巧みなスルーからマネとナサニエル・クラインが一気に攻め込むなど、レッズの右サイドが活性化し始めています。ナサニエル・クラインが中に入れたボールをワイナルドゥムが狙った24分の一撃は、ポストの左にアウト。31分、ボックス左で切り返しを入れ、中にラストパスを入れようとしたコウチーニョがエンドングと接触し、動けなくなりました。固定された右足は、骨折でしょうか。代わって入ったのは、ディヴォック・オリギ。今季プレミアリーグでは途中出場ばかりで10試合めとなるベルギー代表FWは、まわってきたチャンスを活かせるでしょうか。27番が最前線に入り、フィルミーノは左にまわるようです。
37分、右からのヘンダーソンの素晴らしいFKをファーで合わせたデヤン・ロブレンのヘッドは、ピックフォードの前を横切ってポストすれすれに外れます。44分にヘンダーソンがゴール前に上げた浮き球は、ワイナルドゥムがヘッドで落とした後が続きません。フィルミーノのクロスも、エムレ・ジャンのヘッドが枠にいかず。マティプが右から入れたクロスは、オリギが競ったこぼれ球に反応してオシェイをかわしたマネの左足がGKの正面です。前半は0-0。後方からのクロスに終始したレッズは、ボックス脇を完全に崩して精度の高いラストパスを入れられれば勝機が生まれます。ビリー・ジョーンズとファン・アーンホルトをどうかわすかが、ポイントとなりそうです。
後半も、攻勢はホームチーム。50分にオシェイを抜いてバイタルエリアに入ったマネの左足は、うまく当たりません。再三の右サイドからの崩しは、前半よりもゴールに近いところに迫っています。53分、エムレ・ジャンがラインの裏に入れた浮き球を、ワイナルドゥムがダイレクトボレー。GKの前に転がるボールにミルナーが猛然と突っ込みますが、スライディングはわずかに届かず。右からボックスに入ってDFを翻弄したフィルミーノのニアへのシュートは、ピックフォードががっちりキャッチします。
65分、左のフィルミーノがクロスをオリギに合わせると、クリアをダイレクトで叩いたエムレ・ジャンのボレーは惜しくも右に外れます。69分、今度はサンダーランドに決定的なチャンス。デフォーから落としをもらったファン・アーンホルトが中に斬り込み、右でワトモアがフリーになりますが、ここはロリス・カリウスがよく飛び出しました。ワトモアがゴール中央に高く上げたボールのクリアを右足で狙ったのはアニチェベ。枠にいっていれば先制できた決定機でしたが、工夫がなかった一撃はDFに当たってしまいました。71分、ヘンダーソンの直接FKはバーの上。CKからデヤン・ロブレンのヒールをもらったマネのシュートは、デナイエルが体を投げ出してブロックします。
レッズの猛攻がようやく実を結んだのは、75分でした。左45度から、ワトモアを一瞬かわして右隅を狙ったオリギのシュートはパーフェクト!大健闘のピックフォードの指先を抜けたボールが、サイドネットを揺らします。オリギは、今季プレミアリーグ初ゴール。前の3人がよすぎたためにチャンスがもらえなかったストライカーが、ようやく結果を出しました。1点をリードしたレッズは、攻め続けて勝とうとしているようです。84分、フィルミーノが蹴られて転倒すると、ピッチの脇でクロップ監督が激高。エムレ・ジャンの強烈なミドルが右に外れた後の88分、エースはルーカス・レイヴァに後を譲ります。リヴァプールが勝負を決めたのは、90分のカウンターでした。デナイエルを引きずりながらドリブルでボックスに入ったマネが、カバーに入ったエンドングに引っかけられてホイッスル。ミルナーが今季プレミアリーグで5発めとなるPKを左隅に沈めます。最後はウッドバーンにプレミアリーグデビューさせたクロップ監督は、2-0のままタイムアップの笛を聞きました。
引いた相手に苦しんだものの、今季プレミアリーグ初のクリーンシート勝利は、完勝といっていいでしょう。期待していたオリギが、やってくれました。コウチーニョの負傷の程度が気になりますが、しばらく離脱したとしても、オリギ、フィルミーノ、ミルナー、クラヴァンで左サイドの強度はキープできるのではないでしょうか。決勝ゴールのベルギー代表FWに加えて、積極的に攻撃に参加した3人のMFとマネの個人技、ロリス・カリウスの2度の飛び出しもリスペクトしたいと思います。リヴァプールは、公式戦無敗を14に伸ばしました。こうなれば、下位との3試合を無事に切り抜け、マージ―サイドダービーを制して、20戦無敗で大晦日のマンチェスター・シティ戦に臨みたいものです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新ご苦労様です。
セインツ戦の再現と思わせるほどの展開でしたが、オリギがしっかり結果を出してくれました。本人も今までは不完全燃焼の状態が続いていたのでこのゴールは大きいですね。今後につながるかと思います。しかしコウチーニョの怪我の具合が大いに気になります。スキャンしてからでないと詳細は不明ですが軽傷であることを祈ってます。
ヒョウの様なデフォー、岩の様なアニチェベ、ボールを運べるファン アーンホルト、いつか一発やられるのでは?と怖かったです。引いてますけどチーム全体から集中力が感じられて、こんなチームがボトム3だなんてプレミアリーグは凄い!と思いました。
クロップがスタンドを鼓舞していた様子を高齢の観客たちがニコニコして見守っているのが印象的でした。
勝てて良かったですが、ララナが居ないとやはり低調な試合。MFの3人の守備は良いのですが、チャンは雑だし、あとの2人はパスは良いけど前を向くトラップ、ドリブル能力が並なので引かれると何も出来ないです。マネも中盤の選手が誰も突破出来ないのでスペースが無くてダメでした
補強候補のダフードとプリシッチは的を射ていると思いますが、冬の獲得は難しそうです…ウッドバーン君はまだ17歳ですが、カップ戦の出番は増えそうですし期待してます
コウチの怪我が心配ですが、彼の代わりはオリギとスタリッジが居ます。去年と違って今年の彼はワールドクラスでしたので、焦らず万全の状態で復帰して欲しいですね
細かくてすみません、コーナーからのボールをヒールでマネにパスしたのはジャンではなくロヴレンです。
更新お疲れ様です。
オリギやってくれましたね。
ドン引きの相手にはきれいに崩さずとも強引に決められる選手が必要です。
このままオリギが覚醒してくれれば、レッズはもう一段高みにいけると思います。
また初のクリーンシートも自信になるのではないでしょうか。
しかし、コウチの怪我は気になります。
軽症であることをただただ祈るばかりです。
そしてジェラードショックから立ち直れない私ですが、ウッドバーン君のプレミアデビューはちょっと感慨深いものでした。
引退を表明したジェラードに見守られながら、アカデミー出身の期待の若手がデビュー、数年後に語り継がれる一幕となることを期待してしまいます。
プレミアリーグ大好き!さん>
いちばん獲ってほしい選手が大事なところで決めてくれましたね。コウチーニョの無事を祈ってます。
へんだーそんさん>
サンダーランドは、手強くなってきましたね。勝てて何よりです。
Kさん>
ララナ不在は大きいなと思いました。「引かれると何もできない」などとレッズサポーターにいわれると、他クラブサポーターはみんな黙るしかなくなります(笑)
Liverpoolさん>
ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。
nyonsukeさん>
ウッドバーン、楽しみですね。おっしゃるとおり、ジェラードの目の前でデビューした選手が10年後にビッグイヤーを…などとなったらアツいです。