【West Ham×Arsenal】アレクシス・サンチェスのハットトリックでアーセナルが5発圧勝!
コリンズを失った後、ホームチームの右サイドはモンレアルがフリーパスです。3回通ったグラウンダーはいずれもコースとタイミングが合いませんでしたが、ガナーズの先制は時間の問題でしょう。ハマーズは、パイェとエジミウソン・フェルナンデスを中心にサイドから攻めますが、モンレアルとガブリエウは落ち着いて対処しています。24分、オグボンナのパスをコクランがインターセプトすると、前線のアレクシス・サンチェスがウィンストン・リードをかわしてGKと1対1。エースは無理せず、横でノーマークだったエジルに決めさせました。11番は、早くも今季プレミアリーグ4ゴールめです。0-1とされたハマーズは反撃に入りますが、クロスに精度を欠いてシュートを打てず。ウイングバックが上がった裏のスペースをチェンバレンに突かれ、チャンスよりもピンチのほうが多い展開です。
35分、チェンバレンのスルーパスでアレクシス・サンチェスがランドルフの目の前に躍り出ますが、戻ったウィンストン・リードがドリブルをカットして事なきをえました。モンレアルやアレクシス・サンチェスが左サイドを何度も崩しているガナーズの問題は、中が薄いこと。サイドアタッカーがフリーになったとき、早いタイミングでエジルかジャカがボックスに入ってくれば、決定機になるでしょう。前半は0-1。アーセナルが次のゴールを決めれば、勝負はそこで終わりそうです。
後半もアーセナルペース。49分、右からのエジルのFKはウォルコットの頭にぴったりでしたが、14番は枠にコントロールできませんでした。54分、ハマーズに初めての決定機。スルーパスで抜け出したランジーニがボックス左でフリーになりますが、グラウンダーは味方に合いませんでした。アーセナルの攻撃は、アレクシス・サンチェスのパスミスで終わることが多く、カウンターがうまいチームが相手ならもっとチャンスを創られていたでしょう。63分、フェルナンデスに代わったのは、今季プレミアリーグではまだノーゴールのアイェウです。
65分、エジルからアレクシスへの美しいパスで始まったカウンターは、ラストパスを受けたウォルコットがシュートをブロックされてしまいます。66分、ヴェンゲル監督は、ウォルコットを下げてラムジー。69分にモンレアルがゴールラインまでえぐると、折り返しに合わせたラムジーの一撃はランドルフが足でブロック。リバウンドを叩いたエジルの強烈なボレーも、GKの素晴らしい反応に阻まれます。72分、ついにアーセナルが追加点を奪いました。縦パスを受け、反転してマスアクを抜き去ったアレクシス・サンチェスは、オグボンナまでかわして左隅に完璧なシュート!アンディ・キャロルの投入は、遅きに失した感があります。
0-2で終わりだとばかり思っていたのですが…。80分、エジルとチャンバレンのパス交換がウィンストン・リードに当たって右に流れると、オグボンナを軽いキックフェイントで外したアレクシスが左隅に3点め。1分後、パイェのFKがバーに当たったところを詰めたアンディ・キャロルは、今季プレミアリーグ初ゴールです。84分、エジルからのパスを受けたチェンバレンの左45度からのゴールは、デル・ピエロのようにきれいな弾道でした。6分で4発という確変タイムを締めたのは、アレクシス・サンチェス。チェンバレンの縦パスでGKと1対1になったエースは、巧みなキックフェイントでタイミングをずらしてGKの脇を抜くチップキック。70分まではのんびり戦っていたアーセナルは、終わってみれば5発圧勝でした。
今日はミスが多いなと思いながら観ていたのですが、ハットトリックでプレミアリーグ得点王争いトップとは恐れ入りました。開幕前に、「ストライカーを獲れ!」と大合唱されていたヴェンゲル監督は、ティエリ・アンリ、ファン・ペルシに続く大物ストライカーを既に手中におさめていたわけですね。3発とも、DFやGKとの駆け引きのうまさが光った見事なゴールでした。敗れたハマーズのベストフォーメーションは、3-4-3ではないのではないでしょうか。あれだけモンレアルにやられていながら、右サイドの止血をしなかったビリッチ監督の采配が大敗につながったゲームだったと思います。サンダーランドに勝ち点1差まで迫られたハマーズは、指揮官が頑なに今の形にこだわれば、豪華なオリンピックスタジアムでチャンピオンシップを戦うことになりかねません。ラストパスを通せず、パスワークにさほどスピードもなかった今日のアーセナルに5発惨敗とは…。変えるなら早く、変えられなければ代わるのは指揮官というお話になりそうです。うーん、厳しいです。
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ジャカの他に何気に注目していたのがガブリエルの右サイドでした。スピードはそこそこあるのでフランクでの駆けっこでも勝負できそうですし、高さもそれなりにあるのでセットピースでも有用ではないかと。結果は上々だったと思います。我がチームにありがちな文字通りの「怪我の功名」で面白いオプションができたかもしれません。
ところで細かくてすいませんがコリンズは誰とも接触してませんよ。あのシーンでチェンボが交錯していたのはフェルナンデスです。
また面白い記事をお願いします。
前半は正直チェンバレンの雑さや判断の悪さ、
フラストレーションが溜まりました。慣れない左に
配置されたのが悪かったようですね。後半は良くなり、
前への推進力が格段に上がりました。そしてゴールもまた
素晴らしかった。ただ先発になった際は、まだ期待と不安を
抱く選手です。
チームとしてはキャロルが出る前に
二点決め、さらに反撃されてもすぐに
追加点を決めれたのは素晴らしかった。
サンチェス様様です。
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トマシュさん>
コリンズの件、誤認だったようです。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。ガブリエウ、まずまずでしたね。モンレアルとチェンバレン、ウォルコットががんがん上がると、3-4-3のようでおもしろかったです。
プレミアリーグ大好き!さん>
アレクシス・サンチェスがとにかく素晴らしかったですね。チェンバレンは、おっしゃるとおり後半からよくなってきました。モンレアルとのコンビは悪くなかったので、今後もこの布陣はありではないでしょうか。
ロンドンダービーにしては、両チームの出来が悪く感じたのは、ランチタイムキックオフのチェルシー対シティのレベルの高さと余りに違い過ぎたからかと思います。
が、そんな中で途中交代で出て来て効果的な動きと、積極的な仕掛けで流れをガラッと変えたラムジーは良かったですね。やはり運動量豊富なラムジーはウイングが適していると思いました。それに今年のスカッドは怪我人が多いとはいえ、ラムジーやイオビをサブで使える程、充実していると思いました。
今年のサンチェス、前半どれだけ空回りしてるのっていう動きだったのに一瞬のチャンスを逃さずハットトリックを決めてしまうあたりは、流石南米産ストライカーですね。延長契約が上手く行くことを念じてます。それにしてもウエストハム、去年とはまるで別のチームで心配になりました。
ヤンガナ大好き!さん>
戦力的には、相当充実度が上がりましたよね。私も、ハマーズを心配しております。直近5試合で14失点は、考え直すことが必要な数字なのではないか、と。