【Sunderland×Liverpool】痛恨のPK2発…リヴァプールはサンダーランドにドロー決着!
7分、左から上がったマネのラストパスを前線で受けたスタリッジは、右足でシュートを放つもマンノーネがセーブ。直後に左サイドのフィルミーノから速いボールをもらったワイナルドゥムは、インフロントで巻いたシュートをマンノーネに上に弾き出されます。12分、今度はサンダーランドのチャンス。左のヤヌザイからファン・アーンホルトを経由したボールがロドウェルに渡ると、左45度からの一撃はミニョレが左に飛んでセーブ。両者とも攻撃的で、どちらが先にゴールを決めてもおかしくありません。18分、ショートパスをつないで隙を窺うレッズは、フィルミーノのパスを中央でトラップしたスタリッジが左足で狙いますが、ここも右にダイブしたマンノーネが外に弾き出し、先制を許しません。
ところが1分後、右CKをデヤン・ロブレンがボレーで合わせると、コース上にいたスタリッジが頭でコースを変え、好調のGKの頭上を抜きました。0-1とされたサンダーランドは反撃に入り、25分に追いつきます。ワイナルドゥムを抜いたエンドングがボックス右からゴールに迫ると、クラヴァンが引っかけてしまいPK。デフォーの冷静なシュートは左のサイドネットに刺さり、PKが得意なミニョレもノーチャンスです。エースのプレミアリーグ10ゴールめで元気になったホームチームは、直後に縦パス1本でデフォーが裏に抜け出すチャンス。出足がよかったミニョレは、絶望的な1対1をよく止めました。フォローしたボリーニのシュートはクラヴァンが足に当てて逆転はならず。奪われ方が悪いレッズは、デフォー、ヤヌザイ、ボリーニが仕掛けるカウンターに要注意です。
37分、右からひとりかわして放ったスタリッジのミドルはマンノーネがセーブ。ミルナーのスルーパスでGKの前に躍り出たフィルミーノは、一瞬空いたワイナルドゥムに折り返すも、うまくミートできません。前半は1-1。2日前にプレミアリーグ前半戦最後のゲームをこなしたチーム同士の対戦は、淡々とした展開でハーフタイムを迎えました。クロップ監督は、ミルナーを下げてアルベルト・モレノを投入。後半はレッズがペースを握るものの、いつもより明らかに運動量が少なく、横にボールをまわす時間が増えています。55分にナサニエル・クラインが入れた速いクロスは、フリーで飛び込んだマネの頭上を越えてしまいました。57分、ラブのヒールパスで右サイドから突破に成功したボリーニのシュートはデヤン・ロブレンにブロックされ、デフォーの一撃もクラヴァンがカット。リヴァプ―ルはパスの精度もスピードもなく、決定機をつかめる気配がありません。
モイーズ監督は、65分にロドウェルを下げてマンキージョを投入。今日のフィルミーノのシュートは、ことごとくGKの正面です。71分、ララナに預けてヒールのリターンをもらったスタリッジは、マンノーネの前に完全に抜け出しましたが、クロスに狙った右足のシュートはGKが足でブロック。このCKから、レッズの勝ち越しゴールが生まれました。ジロポジがヘッドを後ろに逸らしてしまい、ゴール前に走ったマネは無人のゴールに流し込むだけでした。1-2となった直後に、ワイナルドゥムに代わってオリギが登場します。モイーズ監督はヤヌザイをワビ・ハズリ。スタリッジは足を痛めたのか、ルーカス・レイヴァと交代です。82分、エムレ・ジャンがやってはいけない場所でデフォーを倒してしまいました。バイタルエリアのすぐ外からのFKをラーションが蹴ると、手に当てたマネがハンドを取られて今日2つめのPK。22本連続でPKを成功させているチームは、デフォーがきっちり左隅に決めて2-2に持ち込みました。
フィルミーノのシュートは、相変わらずGKの正面に飛び続けています。93分にバイタルエリアでボールを奪ったララナが右足を振り抜くも、今日のマンノーネは乗っています。結局、ドローのままタイムアップ。リヴァプールの連勝は4で止まりました。プレミアリーグ最多のパス本数とタッチ数を誇るヘンダーソンの不在は、やはり大きかった…!エムレ・ジャンは、最初のPKのトリガーとなるトラップミスと同点PKにつながるファールを犯してしまい、中盤を落ち着かせる効果的なパスよりも不安定なプレイのほうが目立ちました。サンダーランドの負傷者数がプレミアリーグNo.1であることを考えれば、レッズの選手たちは疲労を理由にはできないでしょう。いいときのコンビネーションがなかった攻撃陣は、それでも積極的にシュートを放って2点獲っており、つまらない2つの失点のほうが痛恨でした。次のプレミアリーグは、オールド・トラフォードのマンチェスター・ユナイテッド戦。まさに「絶対に負けられない一戦」です。(ダニエル・スタリッジ 写真著作者/Eddie Janssens)
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更新ご苦労様です。
いやはやこのドローは痛すぎますね。ヘンドの大きさを改めて感じました。辺土復帰後チャンの起用が今後難しくなると感じさせられるゲームでもあったと思います。PKは全てミスから繋がっていますからね、、、。うーん痛い痛すぎます。フィルミーノも早くコウチーニョという相棒が戻って来て欲しいでしょうね。年末年始の連戦を7ポイント獲得出来た事をポジティブに考えます。
ジャンのアンカーが酷かったですね。
動き直しもしないし、自分の体の強さを過信して無駄に長く持って狩られたり、何よりパスミスが…。
ヘンドが10日程の離脱と重症ではないのが幸いです。
あれだけ酷かったジャンを変えられなかったのはベンチに対する信頼感の薄さと若手をこういう状況に放り込みたくない気持ちですかね。
次のカップ戦では若手達のアピールに期待したいです。
こういうキツイ日程のときこそ大胆な起用、交代を見せて欲しいんですがねぇ…
まあ、ヘンドがいないことが一番敗因ですよ。
シーズン前半から主力を固めてきたので、変えな効かない選手が多いのも今年のリバプールの特徴ですからね。コンディションが生命線みたいな戦術をとっているので、疲労は他のチームより色濃く結果に反映しますし。
ヘンドのアンカー起用が今シーズン効果的だっただけに、ご指摘どおり今回ジャンがその役割をこなせなかったことは試合の流れを大きく左右したと思います。
しかし昨シーズン、ヘンドが怪我でろくにプレーできていなかったことを考えれば、いずれどこかで起こるであろう離脱だったとは思います。
今後はリスク管理のために、クロップもダブルボランチを採用してくるのか注目したいと思います。