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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Hull City】「2つのハンド」で2ゴール…苦戦のアーセナルは幸運な勝ち点3ゲット!

プレミアリーグ18位のハル・シティですが、アウェイでマンチェスター・ユナイテッドに引き分け、リヴァプールをクリーンシートで撃破したばかり。アーセナルは、油断禁物です。ワトフォードとチェルシーに連敗したヴェンゲル監督と選手たちは、きっちり勝って、いいムードでチャンピオンズリーグに臨みたいところ。チェルシー戦で痛いキックミスをしたチェフは、完敗のショックを払拭できたでしょうか。

ベジェリン、ムスタフィ、コシールニーまではいつもの最終ラインですが、左SBにはギブス。チェンバレンとコクランの2センターに、イオビ、エジル、ウォルコットが2列め。トップにはアレクシス・サンチェスが入っており、中盤より前は先週と同じ顔ぶれです。絶好調の守護神ヤクポヴィッチと、マグワイア&ラノッキアのCBコンビを中心にプレミアリーグ3試合連続無失点をめざすハル・シティは、序盤のアーセナルの仕掛けに対して余裕のないプレイが目立ちます。

両者とも中盤が落ち着かないまま、5分が経過。7分、最終ラインのパスミスを突いたエジルとイオビのショートカウンターは、左に流れたエジルのシュートをDFに遮られます。敵陣でのパスカットを受けて前線に飛び出したアレクシス・サンチェスのボレーは、ヤクポヴィッチがキャッチ。直後の9分、イオビからボールを奪ったマルコヴィッチがボックス右でコシールニーを抜き去るも、グラウンダーは中のニアッセにわずかに合いません。

14分に左サイドからアウトにかけたグロシツキのクロスは、ニアッセの強烈なヘッドをチェフが素晴らしい反応で弾き出します。CKのクリアからカウンターに転じたガナーズは、左サイドのエジルがアレクシス・サンチェスにつなぎ、逆サイドに出たボールをチェンバレンとのワンツーで抜けたベジェリンがニアを狙うと、うまくヒットせず枠の外。1分後、チェンバレンのインターセプトからウォルコットが中央に持ち込んだボールがDFに引っかかると、拾ったアレクシス・サンチェスがマークを外して左足を振り抜きます。入ったかと思われたいいシュートでしたが、惜しくも右のポストの外に逸れてしまいました。

短いパスをつないで相手の隙を窺うガナーズ。サイドからクロスは上がるものの、中が薄くフィニッシュにつながりません。25分、アレクシス・サンチェスが左サイドから浮かしたラストパスは、フリーで走り込んできたエジルの左足に合いましたが、やや力んだボレーはクロスバーの上。33分にギブスが左から浮かしたボールは、ウォルコットのシュートをクルーカスにブロックされてしまいます。34分のアーセナルの先制点は、何とも微妙でした。エジルの折り返しは、またも左から。ギブスの左足シュートをロバートソンがカットし、こぼれ球に先着したアレクシス・サンチェスのキックをヤクポヴィッチが弾くと、7番の右手に当たったボールがゴールへ。ハル・シティ守備陣がアピールするも、ジャッジは覆りません。ルカクに並ぶアレクシス・サンチェスのプレミアリーグ16ゴールめは、ハーフタイムを1-0で折り返す貴重な一撃でした。

に入って、最初のチャンスはハル・シティ。今日のマルコヴィッチは危険です。51分、右サイドを切り裂いた50番が中央で待ち構えていたニアッセにクロスを通すと、切り返しからのシュートはチェフがビッグセーブ。ハル・シティのプレスが前半より厳しくなり、アーセナルの左からのアタックは封じられています。60分、エジルが左から仕掛け、落としをもらったイオビが巻いたシュートは右隅に収まりません。69分、プレミアリーグにエルネニーが戻ってきました。ベンチに下がったのはウォルコット。アグレッシブなプレイで中盤を仕切っていたチェンバレンが右に移るのでしょうか。今日のアーセナルは、サイドからのボールがことごとく中に通りません。77分、左からのクロスを叩いたマルコヴィッチのヘッドはチェフがキャッチ。マルコ・シルヴァ監督は、ハドルストーンをディオマンデに代えて勝負を賭けます。

残り9分、チェンバレンとイオビが下がり、ルーカス・ぺレスとウェルベック。ホームチームは、2点めを獲りにいく選手起用です。86分のハルのCKは、ディオマンデのヘッドはバーの上。90分にアーセナルが仕掛けたカウンターは、ヤクポヴィッチがボックスを飛び出すのが早すぎました。GKを引き連れて左サイドに流れたアレクシス・サンチェスが逆サイドにクロスを上げると、ルーカス・ぺレスのヘディングシュートをクルーカスが右手でカット。こちらのハンドは、見逃されませんでした。クルーカスは一発レッド、PKを決めたアレクシス・サンチェスは、プレミアリーグ得点王に躍り出る17ゴールめ。アーセナルが2-0で何とか勝利し、4位以内をキープしました。

動きは悪くなかったものの、詰めが甘かったアーセナル。イオビやチェンバレンの奮闘が目立ち、チャンスは創れていましたが、ここぞというパスが合わず、落ち着きを欠いたフィニッシュはことごとく枠を外れました。ハル・シティ守備陣にゴール前を固められ、難しい状況が多かったのは確かですが、冷静にコースを狙えば前半でさらに1~2点は決められていたのではないかと思います。守備においては、簡単にクロスを上げさせないようにしなければなりません。今日のギブスの出来では、バイエルン・ミュンヘンは止められないでしょう。とはいえ、何とか勝ち点3。アレクシス・サンチェスのゴールにお咎めがなかった幸運を喜ぶべき一戦でした。勝ってドイツに旅立てるのは何より。ミッドウィークのチャンピオンズリーグでは、胸のすくゴールで勝ち点を持ち帰っていただければと思います。

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“【Arsenal×Hull City】「2つのハンド」で2ゴール…苦戦のアーセナルは幸運な勝ち点3ゲット!” への2件のフィードバック

  1. ヤンガナ大好き! より:

    何とも雑な試合でした。勝ってミュンヘンに向かえる結果オーライの試合でしたね。今日のMOMはこのところ精彩を欠いていたチェフですね!この人のみどっしり構え、常に冷静でした。

    フィールドではチェンバレンが本当にアグレッシブに動き回っていて、躍動していましたね。ウォルコットに代わって右WGになったとたんに消えてしまっていましたが、まだまだ伸びしろたっぷりなこの人にCL1番期待しています。器用で体幹が強い彼は攻撃的な3列目センターポジションに試合毎にフィットしてきていると思います。

    バイエルン戦の3列目は、アウェイなので本来ならカウンター狙いでコクラン、エルネニーで行きたい所ですが、このところ不調のコクランを見ると難しい選択になります。ブンデス時代、バイエルンに強かったジャカの起用が有るかも知れません!何とかプレミア代表の意地を見せて欲しいです!

  2. makoto より:

    ヤンガナ大好き!さん>
    チェンバレンよかったですね。バイエルン戦はアウェイだけに、エルネニーとコクランが本線なのだと思いますが、おっしゃるとおりジャカはここでやってくれそうです。楽しみですね。

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