【MAN.CITY×Liverpool】持ち味を出し合った熱戦は両者譲らず!マン・シティとレッズは納得のドロー!
降りしきる雨は、どちらに味方するのでしょうか。11分、クラヴァンがクリアを空振りし、ボックス手前でダヴィド・シルヴァがフリーになるも、時間がかかってシュートを打てず。左からのデブライネの速いクロスは、ミニョレが体を張ってCKに逃れます。14分、ダヴィド・シルヴァにはたいたスターリングが長いリターンをもらって右サイドを突破しますが、ラストパスが中に合いません。序盤はマン・シティペースといっていいでしょう。ヤヤを中心とした中盤の守備はつぶしが速く、レッズの3トップのテクニックを消しています。スターリングとミルナーのマッチアップは前者が圧倒。20分、センターサークルでアグエロから突破を託されたスターリングが、スルーパスでサネを勝負させたカウンターは、グラウンダーをミニョレが足でカットすると、こぼれ球はフリーのダヴィド・シルヴァへ。力んだ左足シュートはバーの上に浮いてしまいましたが、レッズ守備陣が確実に混乱させられたシーンでした。
23分、コウチーニョが高く上げたクロスをカバジェロがセーフティにパンチできず、落ち際をマネが叩くとDFがブロック。プレミアリーグのトップクラブのなかでは一段劣る両チームのGKも、勝負のターニングポイントに絡んでくるかもしれません。24分、さすがマネです。ハーフライン付近からワンタッチでオタメンディを抜き去り、左からカバジェロと1対1。戻ったオタメンディのプレッシャーを受けたアタッカーは弱いシュートをGKに止められますが、マン・シティはラインコントロールに細心の注意が必要です。26分、クリシーのパスをダイレクトで縦に送ったダヴィド・シルヴァが秀逸。サネの高速グラウンダーは、ミルナーが冷静にCKに逃げなければ1点でした。2分後、コウチーニョの縦パスから左サイドを突破したマネのクロスは逆サイドに流れますが、拾ったナサニエル・クラインがワイナルドゥムに流すと、ボックス内で2人を抜いたワイナルドゥムがゴールに突進。マン・シティ守備陣はフィニッシュの手前で何とか止めました。
これぞプレミアリーグのスタジアム。今日のエティハドには、プレミアリーグの下位クラブを迎えたときの弛緩した空気がありません。39分、デブライネの必殺スルーパスでサネが完全に左を破り、決定的なグラウンダーが走り込んだスターリングへ。これは決まったと息を呑んだ瞬間、ミルナーの身を投げ出しながらのスライディングで7番は打てず。ファーから入ったフェルナンジーニョのボレーは右に流れてしまいます。42分のレッズのCKは、カバジェロのパンチを叩いたララナのボレーをGKが再度セーブ。直後の右からのCKは、ゴール前に張っていたマティプが打ち切れませんでした。0-0とは思えない熱のこもった前半が終わり、勝負は次の45分に持ち越されます。
47分、ナサニエル・クラインのパスをフィルミーノがダイレクトで右サイドに流すと、ララナのグラウンダーがマネに通ります。右足を振り抜いた19番のシュートに飛び込んだのは、ジョン・ストーンズ。窮地を脱したマン・シティは、50分にさらなる試練を迎えます。エムレ・ジャンの縦へのボールで、フィルミーノがゴール前でフリー。スリップして置いていかれたクリシーが慌てて戻るも、後ろから蹴ってしまいPKを取られます。今季プレミアリーグで6発すべてを決めているミルナーの左隅へのキックは完璧。決定機の数では負けていたアウェイチームのリードで、勝負は俄然おもしろくなりました。CKをノーマークで叩いたジョン・ストーンズのヘッドは右に外れます。エムレ・ジャン、ララナ、マネが次々とチェックにいくレッズの走力は、落ちていません。
61分、左からコウチーニョが仕掛けたカウンターは、完璧なスルーパスでフィルミーノが単独でゴールに向かいますが、飛び出したカバジェロがシュートをストップして2点めはならず。ホームチームのサイド攻撃よりも、レッズのカウンターでジョン・ストーンズやオタメンディが慌てるシーンのほうが目立ちます。65分、ペップはヤヤ・トゥレをサニャに代え、フェルナンジーニョをアンカーに上げました。68分、ダヴィド・シルヴァを3秒もノーマークで走らせた危険なカウンターは、アグエロのヘッドが左に流れ、サネがグラウンダーをニアに入れるとDFがカット。フィニッシュこそ決まらなかったものの、ボールを支配し始めたマン・シティは、70分に彼ららしいゴールで追いつきます。
フェルナンジーニョが右に展開したボールをトラップしたデブライネは、瞬時に速度計算を終えて、ニアに走ったアグエロに完璧なグラウンダーを通しました。コースを変えればよかったボレーが左隅に突き刺さり、1-1。クロップ監督は73分にコウチーニョをオリギに代え、勝ち越しゴールを狙います。76分、アグエロが左から強引にドリブル。ララナとナサニエル・クラインをちぎったエースはサネとのワンツーを決めてゴールに迫るも、バランスを崩してしまいシュートを打てず。フォローしたデブライネの左足シュートはポストに阻まれ、マン・シティは絶好のチャンスを活かせませんでした。
疲労の色が濃くなってきたレッズですが、元気なララナが81分に決定機を創ります。中央をドリブルで上がって左のフィルミーノに預けると、戻したボールをワイナルドゥムが巧みに裏に浮かし、一瞬でフィルミーノとララナがフリー。11番の折り返しをララナが流し込めばゴールでしたが、痛恨のミスタッチでボールは後ろに流れてしまいました。この1分後に、今度はマン・シティのチャンスです。ダヴィド・シルヴァの浮き球でラインを破ったスターリングは、ミニョレと交錯しながら放ったシュートが惜しくもポストの右に逸れてしまいます。87分、デブライネとダヴィド・シルヴァのコンビでボックス右に侵入すると、ニアのアグエロのボレーは右にアウト。88分にフィルミーノをルーカス・レイヴァに代えたクロップ監督は、勝ち点3を諦めたようです。91分、ボックス右で粘ったデブライネがファーのアグエロにクロスを通すと、右足のボレーは明らかなミスキック。最後まで勝利をめざしたマン・シティは、決定的なシュートを枠に収められませんでした。素晴らしい熱戦。1-1は、妥当な結果です。
エムレ・ジャンの脇のスペースにダヴィド・シルヴァとデブライネが入り、サイドアタッカーにスルーパス。ペップは、レッズの弱点をよくわかっていましたが、マティプ、ミルナー、ミニョレが冷静に対処し、1度しかゴールを許しませんでした。マンチェスター・シティの守備陣は、1対1の対応が完璧だったカバジェロに感謝しなければなりません。両チームのGKが大きなミスなく守り抜いたのも、ナイスゲームを観終えた後の爽快感を支えてくれる要素だと思います。MVPを選ぶとすれば、ララナとデブライネでしょうか。走るレッズと速いマン・シティ。両者の持ち味が十全に発揮されたゲームの終わりに、決められなかったいくつかのシュートを咎める気持ちは湧きません。彼らのようなチームが優勝が絶望的なだけでなく、チャンピオンズリーグ出場権も獲得できない可能性があるのが、今のプレミアリーグです。4つの椅子を巡るバトルは、これからが本番です。
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更新お疲れさまです。
白熱の試合でした。
ファンとしては勝てるかもと思ってしまいましたが、これぞプレミアと久々に感じた満足の一戦でした。
いちサッカーファンとして両者ともに素晴らしかったと思います。
レッズとしては、ララーナとジニに加えて今節はジャンもだいぶ良く、彼らしさがやっと戻ってきたと思います。
ですが、CL権争いはだいぶ熾烈になってきました。
ELの結果次第で4位でも脱落する可能性があるので、3位以内に入りたいですね。
このテンションをキープできれば大丈夫と信じて、次節マージーサイドダービーを楽しみにします。
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更新ご苦労様です。
白熱した好ゲームでした。レッズファンとしては少しでも勝点を積み上げたいところでしたが、このゲームでこれ以上は望めないかもしれません。シティのカバジェロはよく防ぎましたね。あれが決まっていれば、、、と思うシーンがいくつかありますが、それは相手も一緒ですね。
それだけ納得してしまうドローでした。さてレッズはこれから鬼門の下位チームとのゲームのみ。取りこぼしなきようお願いしたいところです。
ELでユナイテッドが優勝、且つユナイテッドがPL5位以下の場合、プレミアのCL出場枠は5になるんじゃなかったかな。チェルシー優勝時のトテナムみたいなクラブを防ぐ方針があるとかで。レスターがビックイアー獲った場合は脱落あり。これで良いのかな。終盤になり、見方も変わるので、どなたか教えて頂けると嬉しいです ( ̄^ ̄)ゞ
nyonsukeさん>
エムレ・ジャン、よかったですよね。今の役割に慣れてきたのではないでしょうか。ワイナルドゥムの可動範囲の広さもさすがです。マンチェスター・ユナイテッドがEL勝ったら、プレミアリーグのCL枠は5枠になります。ストレートインという意味で、3位狙いは間違いありませんが。
Mackiさん>
ララナが惜しかったですね。それにしても上位には強いです。これ以上負傷者が出なければ4位以内はいけそうですね。
Joeさん>
最大5枠縛りなので、「レスターとマンチェスター・ユナイテッドがそれぞれプレミアリーグ4位以内に入らず、CLとEL優勝」の場合のみ4位がELにまわることになります。どちらかだけが優勝の場合は、4位はセーフです。
なるほど。分かりやすい回答ありがとうございます ( ̄^ ̄)ゞ
マン・ユナイテッドがEL優勝の場合は4位は脱落かと思ってました。
しかし、レスターの夢の続きもみてみたいので、やはり3位以内が心臓にはよさげですね。
いつも返信ありがとうございます。