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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Swansea】またも負傷者発生!マンチェスター・ユナイテッドは痛すぎるドロー決着!

プレミアリーグ35節、オールド・トラフォードで開催されるランチタイムキックオフの一戦は、マンチェスター・ユナイテッドVSスウォンジー。負傷者続出でやりくりを強いられるモウリーニョ監督は、ウェイン・ルーニーをスタメンで起用しています。ワントップはラシュフォード、左右にリンガード、マルシアルが入り、キャプテンはトップ下でしょうか。エレーラとキャリックがセントラルMF、最終ラインはアシュリー・ヤング、バイリー、ブリント、ルーク・ショー。開始からしばらくは、ジョレンテやジョルダン・アイェウが積極的に飛び出してくるスウォンジーの時間です。8分に座り込んでしまったルーク・ショーは、ピッチに戻れないようです。指揮官のチョイスは、休ませたかったバレンシア。12分に右からのロングボールをアイェウがトラップすると、シュートはバイリーに引っかかってデ・ヘアには届きません。

14分、オフサイドポジションにいたジョレンテに笛は鳴らず、切り返しでバイリーをかわしたストライカーのシュートは、デ・ヘアが左手に当てるビッグセーブ!ドリブルで2人を抜き去ったラシュフォードが倒されると、ブリントのFKは前線の選手たちに合いません。16分、左のルーニーがラインの裏に出たリンガードに浮き球を通すと、ニアをカバーしたファビアンスキが確実に外に弾き出します。テンションが低かったマンチェスター・ユナイテッドは、23分にようやくチャンスをつかみました。リンガードから始まったカウンターが一段落し、バレンシアのクロスが左に流れると、縦に持ち込んだアシュリー・ヤングが浮かしたボールをルーニーがヘディングシュート。ボールがやや高く、うまく当たらなかったものの、形は悪くありません。

26分にシグルズソンが直接狙ったFKはデ・ヘアがキャッチ。今季プレミアリーグで12アシストを決めているアイスランド代表MFのプレースキックは要注意です。マルシアルらしいプレイが出またのは30分。左から持ち込み、キ・ソンヨンをかわして放ったシュートは惜しくもファビアンスキに止められました。ロングフィードをボックス右でピタリと止め、角度のないところから打ったアイェウの一撃はデ・ヘアが足に当て、フォローしたシグルズソンは触れません。43分、左45度からリンガードが狙った久々のミドルは、アウトにかかり過ぎて右に切れていきます。追加タイムに入り、リンガードの縦パスで左からボックスに入ったのはラシュフォード。飛び出したファビアンスキの体に自ら足を引っかけにいったように見えましたが、ジャッジはPKです。ルーニーが落ち着いて右隅に流し込み、マンチェスター・ユナイテッドが1点リードで前半を終えました。

後半開始早々から、ゲームを支配するのはホームチーム。49分、ルーニーが右のエレーラに長いボールを通してボックスに侵入し、フリーでグラウンダーを受けた決定機は、ボレーをマルシアルにぶつけてしまいます。2度めのアクシデントは60分。ジョレンテにタックルした際に左足を痛めたバイリーが、プレイ続行不可能となり、ダルミアンに後を託します。ポール・クレメント監督は、キ・ソンヨンをフェル。マルシアルの左足シュートがDFに当たってコースが変わり、逆を取られたファビアンスキは足を残して何とかクリアしました。スワンズの2枚めは、64分にレオン・ブリットンをモンテーロ。ところが今度は、入ったばかりのモンテーロがハムストリングを痛めてしまいました。オルソン投入は、予定外。75分にバレンシアが打った強烈なミドルは好調の守護神がストップ。シグルズソンのシュートは、CBに下がったキャリックがコースを塞ぎました。

のらりくらりと時間を進めていたホームチームは、78分に痛い失点を喫してしまいます。右足で巻いたシグルズソンの素晴らしいFKに、名手デ・ヘアもまったく動けず。モウリーニョ監督はルーニーをムヒタリアンに代え、勝ち越しゴールを奪いにいきますが、マタもズラタンもフェライニもいないチームには明快なオプションがありません。マンチェスター・ユナイテッドは、1シーズン内のプレミアリーグ25戦連続無敗というクラブレコードを、オールド・トラフォードにおける10回めのドローという残念な着地で達成することになりました。

映像を確認すると、レフェリーのジャッジにいくつかミスがあったのは確かですが、それよりもスポナビライブの実況と解説がいただけませんでした。本来はルール違反であるレフェリーへの抗議をしなかったファビアンスキをなじり、負傷したバイリーに対しては「気が乗ってないからこうなる」。さらに、ケガ人の治療に時間を取った試合の追加タイム6分を「オールド・トラフォードタイム」とは…。プロの方々には、ルールとその精神を逸脱した主観的な意見や事実に基づかないネガティブなコメントは控えていただき、プレミアリーグのおもしろさと起こっていることの意味を的確に伝えていただくようお願いしたいものです。シグルズソンの直接FKは、壁の左端にいたアシュリー・ヤングがジャンプしなかったから入ったのではなく、キックがパーフェクトだったから決まったのだと思います。敵ながら、天晴れ。プレミアリーグファンのみなさんには、ぜひハイライトでチェックしていただきたい見事なゴールでした。

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“【MAN.UTD×Swansea】またも負傷者発生!マンチェスター・ユナイテッドは痛すぎるドロー決着!” への6件のフィードバック

  1. K より:

    最近は解説が戸田さん以外ならほぼミュートで聞いてたのに、戸田さんは現地リポートで微妙な感じに…
    早く戻ってきて欲しいです。スタジアムの音だけ垂れ流し希望なんですが
    試合数が多かった昨年のレッズは若手をローテ起用して5月からの4試合で勝点5しか取れなかったですね

    ユナイテッドは両方を同じメンバーで追いかけてきた事が今後どう響くでしょうか。優勝争いも4位争いも楽しみです

  2. にわかスパーズファン より:

    更新おつかれさまです。
    最近の解説の方々は選手、クラブ関係者へのリスペクトが感じられなくて残念に思っています。戦術的な事だったり、技術的な事で初心者だと分からない事でも分かりやすく解説するのが彼らの仕事だと思うのですが。その点戸田さんは自分がプレーされていたからか、リスペクトしてる事が伝わってきます。

    某実況者さんはCL決勝などでは、表現豊かに素晴らしい実況される方なので、普段のおふざけが残念で仕方ないです。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    手痛い引き分け。CBの壊滅。明るい材料がなにひとつない試合でした。ターンオーバー大丈夫かモウリーニョ……

  4. 匿名 より:

    いつもの粕谷さんの完全ユナイテッド視点な解説の時も文句つけないといけないませんね

  5. 不知火 より:

    マンチェスターシティが引き分けたのが唯一の救いですかね。
    でももうEUに専念した方がいいと思いますけど。
    解説は酷かったですね。
    まぁコンディショニングミスって怪我っていうのはどんなスポーツでもありますが、バイリーは明らかに疲労だと思います。
    ショーは怪我癖でもついちゃったんですかね?
    とにかくこれから最終節まで怪我人が出ない事を祈ります。

  6. makoto より:

    スモーリングがチームの足を引っ張り過ぎです。
    試合に出ても内容が良くない上、しまいには代表でPJを怪我させ、自分も怪我するなんて…
    バイリーは出ずっぱりだったので温存しないのかと疑問に思ってた矢先に怪我してしまいました。
    ただ今季絶望のはずだったマタが根性で治してきたのは感動しましたし、セルタ戦でも頑張ってほしいと思いました。
    その一方でイングランドCBコンビはもう復帰してもおかしくない時期なんですがね…
    まあもう起きてしまったことなので、切り替えてセルタ戦を死ぬ気で応援します笑

    —–
    Kさん>
    海外放送局の「実況ひとりのみ」がいいんですよね。起こっていることを丹念に伝えてくれて、ボールを持っている選手の名前を追ってくれるので。この話は「解説の役割とは?」というテーマなのかもしれません。

    にわかスパーズファンさん>
    同感です。「解説者が不在で、某実況者さんおひとり」はとても愉しめそうです。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    スウォンジー戦はトゥアンゼベ使うチャンスだったのに…と、バイリーの負傷を見ながら漏らしてしまいました。結果論です。

    ?さん>
    私がいわんとしていたことは、にわかスパーズファンに書いていただいたとおりで、趣旨違いですね。私のブログもTOP6目線で書いており、「ファンの多いクラブ視点で伝える」「戸田さんのような元プレイヤーを、古巣の試合に呼んで愛を含めて語ってもらう」のは多くの方に興味を持っていただくひとつの方法だと思ってます。粕谷さんがお嫌いなようですが、もし「文句」があるのであれば、ご自身で場を持って伝えるのがいいのでは?

    不知火さん>
    私も、ELシフトがいいのではないかと思います。4日の試合は心配ですが…。

    ユナイテッドさん>
    応援しましょう!

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