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【Liverpool×Saints】ミルナーPK失敗…リヴァプールはセインツに4度めのノーゴールでドロー!

プレミアリーグ36節、リヴァプールVSサウサンプトン。ここから先は勝ち点を落とせないクロップ監督は、サポーターならずとも予想できるスタメンで難敵との一戦に臨みます。GKミニョレ、DFナサニエル・クライン、マティプ、デヤン・ロブレン、ミルナー。アンカーにルーカス・レイヴァが入り、ワイナルドゥムとエムレ・ジャンがインサイド。前線はオリギ、フィルミーノとワトフォード戦の打撲が軽傷だったコウチーニョ。ララナは長時間プレイできる状態じゃないという判断か、スタリッジとともにベンチスタートです。3年前、スアレスとともに前線で大暴れして、プレミアリーグ29試合22ゴールという素晴らしい記録を残したスタリッジがベンチにいるのを見ると、彼がトップフォームだったらレッズは何位にいたのだろうかとついつい考えてしまいます。

セインツは、レドモンドがサブでブファルがスタメンに抜擢された以外は、いつもの布陣です。トップにガッビアディーニ、サイドにブファルとタディッチ、中盤にウォード=プラウズ、ロメウ、スティーヴン・デイヴィス。先頃プレミアリーグ100試合出場を果たした吉田麻也は、ビッグクラブが相手となると失点が止まらない最終ラインを締めなければなりません。リヴァプールは、プレミアリーグとEFLカップでセインツと3戦して1点も獲っておりませんが、大事なゲームで先にゴールを決めることができるでしょうか。立ち上がりから両者とも右サイド攻略を図るものの、クロスをカットされてフィニッシュにはつながりません。13分、フィルミーノの縦パスからミルナーがクロスを上げると、ワイナルドゥムのヘッドは高く上がってフォースターにキャッチされます。

15分、ボックス手前でフィルミーノがロメウからボールを奪い、右足でファーを狙うとコースに入った吉田麻也がブロック。セインツは全員が自陣に引いており、マイボールをキープし続けるレッズは攻撃のスピードを上げることができません。24分、中盤に下がって舵取り役に徹していたコウチーニョが左から放ったミドルは、フォースターの正面。34分のショートカウンターは、ドリブルで中央に持ち込んだフィルミーノのシュートをフォースターが余裕をもってさばきます。前半は、両チームのCBコンビが完璧でした。セインツは27分のクロスと直後のCK以外にきわどいシーンを創れず、レッズはミドルシュートしか攻める手立てがありませんでした。

後半も、互いの守備の冷静さのみが目立つ展開。開始10分を過ぎても、CK以外にラストパスが出るシーンがありません。60分にミルナーとエムレ・ジャンが続けてミドルを放つも、いずれも枠にはいきません。ピュエル監督は、61分にブファルをレドモンド。プレミアリーグ6ゴールのアタッカーは、完全に消えているガッビアディーニのよさを引き出すことができるでしょうか。65分、ワトフォード戦のオーバーヘッドコンビ、ルーカスとエムレ・ジャンがまたもいい仕事をしました。ルーカスがゴール前にロングボールを入れると、エムレ・ジャンは…今回は競り合っただけです。スティーブンスのバックパスがハンドを取られ、PK。今季プレミアリーグで7つのPKを決めているミルナーが先制と思いきや、フォースターが素晴らしい読みで右に飛んでセーブします。69分、ピュエル監督がガッビアディーニをシェーン・ロングに代えると、クロップ監督はルーカスとオリギを下げ、ララナとスタリッジの2枚代えで勝負を賭けます。

74分にクロスのこぼれ球を狙ったバートランドのシュートはバーの上。76分、ララナが右に展開すると、スタリッジが中央に戻し、コウチーニョが左足でドライブをかけた一撃はフォースターの守備範囲です。78分に右サイドのフィルミーノがララナにつなぐと、パスをもらって中央を切り裂いたスタリッジは、フィニッシュをGKの正面に飛ばしてしまいます。80分、ララナのスルーパスで左から抜けたミルナーは、シュートを打つタイミングを逸してクロスをスティーブンスに当ててしまいました。85分に左足で打ったララナのミドルはフォースターがキャッチ。クロップ監督最後のカードは、ワイナルドゥムをグルイッチです。92分、ミルナーのロングクロスに合わせたグルイッチのヘディングシュートは、フォースターが長い手を突き上げてCKに逃れます。やがて笛が鳴り、0-0。リヴァプールはセインツとの4度めの対戦もノーゴールで終えてしまいました。

PK失敗と、ゴール前での逡巡。チャンスをなかなか創れなかっただけに、ミルナーの2度の逸機は痛恨でした。オプションが弱いレッズは、スタリッジにゴールの予感はなく、グルイッチも一歩及ばず。吉田麻也を中心としたセインツの最終ラインがしっかり引いて中央を固めていただけに、ボックス脇から速いボールを執拗に入れるか、デヤン・ロブレンを上げて高いボールを当てるなど、ラストパスにバリエーションが必要だったのではないかと思います。ララナには可能性を感じたのですが…。勝ち点1しか積めなかったレッズは、2試合少ないマンチェスター・ユナイテッドと5差。ライバルが連勝すれば、最終節をプレミアリーグ5位で迎えることになるかもしれません。

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“【Liverpool×Saints】ミルナーPK失敗…リヴァプールはセインツに4度めのノーゴールでドロー!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    何度目の痛恨という言葉を使ったドローでしょうか、、、。ミルナー責められないです。ポジティブな点はゲーム毎にミニョレが安定している事とCBコンビがいいですね。あとは前線なのですが、ここ数試合以前のような力が出ていないですね。選手や監督が一番理解していると思います。残り2試合頑張ってもらうしかないですが、次節はハマーズなんですよね、、、。

  2. makoto より:

    Mackiさん>
    中央を固められるときついですね。ハマーズは横からのボールに強くなっているので、ララナやフィルミーノが絡んで中央から裏を狙う形が創れるといいと思います。

  3. K より:

    ヘンドが居ないと中盤のパス回しが遅くて精度に欠け、
    ララナが居ないと運動量と相手を剥がす動きが足りず、マネが居ないとスピードがない
    中でもボトルネックは両SBとオリギですね。クロスの精度が低く、ピッチの外側でボールを回すだけで全く怖くない両SB
    トラップとドリブルが下手なのに中盤に下りてボールをもらいに来て周囲に無視されるCFはテコ入れ希望です
    ミルナーは1年フル出場するのが09-10シーズン以来だからか最近は去年のモレノと変わらなくて酷すぎですね
    まぁアーセナル相手にマジック6、ユナイテッド相手にマジック5なので4位にはなるでしょうけど、対戦相手の守備がそこそこ堅いので自力で勝点4を取れるか心配です

  4. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    レッズの欠点を何度もリプレイでみているような試合でした。
    ピュエルには確実にレッズ攻略法がわかっており、セインツから選手を引き抜きすぎた呪いと思いたくなるほど勝てません。
    とにかく神頼みのスーパーゴールを期待するしかない前線の状況が心配です。
    また私にはスタリッジの停滞より、ヘンドの怪我がここまで長引いてしまったことの方が痛い気がします。
    ヘンドに加え、ララーナ、マネがいないとこんなにも低調なサッカーとなり、得点の匂いがしなくなるのでは残り2戦も苦戦するでしょう。
    補強の方針はわかりやすいですが、とにもかくにもCL権獲得が重要です。
    未だ自力での4位が望める位置にいるので、今季ここまで戦ってきた現有メンバーの意地を見せて欲しいです。

  5. makoto より:

    Kさん>
    ハマーズに敗れればアーセナルは3勝1分でOKになり、これは充分ありえる数字です。必勝ですね。

    nyonsukeさん>
    おっしゃるとおり、根本的な停滞理由はヘンダーソンとマネの不在ですね。フィルミーノにひと頃の凄み、冴えがないのも気になってます。

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