【Arsenal×MAN.UTD】チェンバレン完璧!CL出場権獲得に望みをつないだのはアーセナル!
ルーニーのヘディングシュートが合図だったかのように、立ち上がりからアグレッシブに攻め合う展開。4分、ギブスのクロスのこぼれ球をアレクシス・サンチェスが縦に持ち込むと、角度のないところからのシュートはデ・ヘアがキャッチ。直後、ルーニーの縦パスで左からシュートチャンスを得たマルシアルは、ニアへの一撃をチェフに止められます。9分、エジルからのパスを受けてすかさずボックス右に通したアレクシス・サンチェスのスルーパスは見事でした。フリーになったラムジーがクロスに狙うと、デ・ヘアが右手で外に逸らすビッグセーブ!プレミアリーグ25戦連続無敗のマン・ユナイテッドは、いつになくラインの裏に入られています。
右SBに入ったトゥアンゼベが、果敢に仕掛けるのを見ると胸が熱くなります。マンチェスター・ユナイテッドの攻めは、ギブスとチェンバレンの裏を狙うサイドアタックが中心。24分のカウンターは、マルシアルとコシールニーの駆けっことなりCKに逃げられました。ショートコーナーからマタが中央に浮かすと、ルーニーのヘッドは左にアウト。26分のガナーズのCKは、混戦からのウェルベックの左足シュートにフィル・ジョーンズが詰めてブロックしました。
29分、アレクシス・サンチェスのスルーパスで飛び出したラムジーがデ・ヘアと1対1になるも、ゴールライン際に追い出されてラストパスは味方に通らず。ニアに入ってきたアレクシス・サンチェスは、なぜこっちに出さないんだと激怒しています。この直後にも7番は左から絶妙な浮き球をラムジーに通しますが、ボレーは右に流れ、二次攻撃から中央に出たチェンバレンが思い切り叩くと、デ・ヘアがまたも右に弾き出します。マンチェスター・ユナイテッドに決定機が訪れたのは32分。ホールディングのバックパスをルーニーがさらうと、今度は飛び出したチェフが体に当てる素晴らしいセービングを見せてゴールを許しません。あっという間の45分は、守護神の競演で0-0。司令塔アレクシス・サンチェスがキレキレで、アーセナルが決定機の数でマン・ユナイテッドを凌駕しています。
後半に入り、5分経ってもダルミアンとトゥアンゼベには攻撃参加する気配はありません。SBの役割は、あくまでも後方支援。マンチェスター・ユナイテッドはセーフティ重視でうまく滑り出したように見えました。ところが54分、スローインを受けたジャカのロングシュートがエレーラにヒットし、頭上を越されたデ・ヘアは触れず1-0。上位対決をバスを停めてやり過ごしてきたモウリーニョ監督のチームは、攻めなければなりません。しかし57分、右サイドでホールディングがインターセプトに成功すると、縦パスを受けたチェンバレンがダイレクトで完璧なクロス!中で待っていたウェルベックは、フリーのヘッドを確実に叩き込むだけでした。モウリーニョ監督は61分にムヒタリアンをリンガードに代えると、さらにエレーラをラシュフォード。65分のルーニーの直接FKは、チェフが右に押し出して2点差は変わりません。
68分のガナーズのカウンターは、トゥアンゼベとの競り合いを制したラムジーが中に戻すと、ジャカの鋭いボレーは右にアウト。71分に左から突破したエジルの高速クロスはウェルベックに合いません。今季プレミアリーグで4ゴールに留まっているルーニーは、インフロントにかける得意のシュートを左に外します。76分に痛めていたジャカの足が悲鳴を上げ、コクランにスイッチ。81分にラシュフォードが左サイドを突破し、クロスをホールディングがクリアすると、拾ったルーニーが再度右足で巻くもバーを越えてしまいました。
ヴェンゲル監督は、ウェルベックとチェンバレンを引っ込め、ベジェリンとジルー。モウリーニョ監督がマタを20歳のマクトミネイにチェンジしたのは、プレミアリーグ4位を諦めたというサインのようです。89分のマルシアルの決定的なグラウンダーは、ニアに入ったコシールニーがスライディングでカット。マクトミネイが左から打ったシュートは、DFにヒットしてコースが変わり、チェフの正面です。2-0、アーセナルがマンチェスター・ユナイテッドに完勝し、CL出場権を巡るバトルに生き残りました。
完敗でした。マンチェスター・ユナイテッドは攻撃が個人力担保で、どこをどう崩すのか不明確。リードを奪われた後、ゴールが決まる可能性が感じられたのは、ラシュフォードの突破だけでした。総ゴール数51とライバルクラブよりも20も少なく、ボーンマスをも下回る8位のクラブが、チャンピオンズリーグ出場権に届かないのは当然でしょう。先にゴールを奪われてはいけない貧攻のチームは、10月に4-0で敗れたチェルシー戦以来の2失点めを喫し、この試合から6ヵ月続いたプレミアリーグ無敗記録はついに途絶えました。このうえは、ヨーロッパリーグ制覇に全力を傾けていただくほかはありません。
ジャカのゴールは幸運も手伝った一発でしたが、2点めを生んだチェンバレンのクロスがとにかく見事で、少ないチャンスをきっちり活かしたアーセナルが勝者にふさわしかったと思います。残り試合を全勝したうえで、レッズかマン・シティがコケるのを待つという苦しい条件ではありますが、アーセナルの希望は首の皮1枚でつながりました。次戦は水曜日、セインツとのアウェイゲーム。リヴァプールをスコアレスドローに引きずり込んだ堅守を崩せなければ、ヴェンゲル監督のチームが紡いできたCL常時出場という歴史はそこでピリオドを打つことになります。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
シーズンを通してモウリーニョは攻撃の形を作る事が出来ませんでしたね。
確かに守備から入る監督ではありますが、攻撃に関し全くアイデアのない人ではなかったと思うのですが…。
ライバルチームに負けるのは降格圏に沈む相手に負けるより屈辱的です。
でもELをとって来シーズンのCL権をとるためだと思えば我慢できます(笑)
チェンバレンは3バック変更の恩恵を最も受けた選手ですね。伸び悩み気味だった彼の活躍を見るのは嬉しいです。
不知火さん>
最初のチェルシーや2014-15シーズンの優勝チームは、攻撃も素晴らしかったですよね。マルシアルのモチベートに失敗したのと、ルーニーがパフォーマンスを落としたのが響いた感がありますが、それにしても形がなかったですね。
Davinciさん>
WBはぴったりですね。ダイレクトであのピンポイントクロスを上げられてはお手上げです。
—–
まー、ユナイテッドさんはリーグ戦残り全部負けても決勝勝てばCLなので。交代枠にもそれが現れてましたね。
まさかガナーズが勝てるとは思っていませんでした。急造スリーバックの守備は危なっかしかったですが、おっしゃるようにキレキレサンチェスに覚醒したチェンバレン、そしてチェフの貢献度大のゲームでした。
ただ、このフォーメーションだと完全にエジルがゲームから消える場面、多いですね。本当に首の皮一枚残っていますが、4位フィニッシュはまず無理でしょう。
ユナイテッドがELにターゲットを絞ったように、今シーズンのガナーズはFAカップでトロフィーを掲げる姿が見たいです。ターンオーバーしたユナイテッドには、是非ともEL優勝して欲しいです!
ライン設定を高く、両WBが高い位置をとり、バックラインに徹底的なプレスをかける。3バックを成功させる変化が見られました。
エジルはジャカと共にパスを散らしてましたが、出来ればフリーランで撹乱し続けたほうが相手としては嫌だったのではないでしょうか。サイドからのクロス、CFを楔としたダイレクトプレー、ラムジー&エジルのフリーラン、選択肢が増えると3バックシステムはより魅力的になると思います。
勝てたから良かったものの、ラムジーの自由さにエジルが犠牲になってる感があります。
ベンゲルはラムジーへの信頼が高いようですが、どうせ上がらせるなら2列目で使えばいいのにと思うのは自分だけでしょうか。ボスが言うようなランパードに似た選手とは到底思えません。
まぁ個人的には完全にチェンバレンは戦力外と思っていたのにシステム変更で生まれ変わったので、ラムジーも覚醒してくれるようベンゲルを信じるしかないのか。。。
プレミアリーグ大好き!さん>
選手起用は、ヨーロッパリーグを重視したほうがいいという明確なメッセージでしたね。
ヤンガナ大好き!さん>
確かに、エジルが消えやすいですね。今のフォーメーションなら、エリクセンやマタのように前線に出るプレイを増やしたほうがいいのではないかと思います。ご本人の問題もあるような気もします。
新参さん>
マン・シティ戦、今回と試合をこなすうちにいい形が増えてきてますね。私も、エジルに自在に動かれるほうが怖いなと思います。
COYGさん>
2列めに入ると、他クラブのトップ下タイプやセカンドストライカータイプと比べると見劣りするんですよね…。ひと頃は「ランパードのような」という言葉に納得できたのですが、今は難しそうですね。