【MAN.CITY×Leicester】岡崎完璧ボレーも、マフレズ痛恨の2タッチ…マン・シティが幸運な勝ち点3!
開始早々の4分にCKを得たマン・シティは、完全に競り勝ったフェルナンジーニョのヘディングが厚く当たってしまい、左にアウト。直後にレスターが得意のカウンターに入りますが、岡崎慎司の縦パスで右サイドから上がったヴァーディは、右足で強いボールを蹴れずにカバジェロに抑えられます。9分、今度はレスターにCK。中央でエンディディがフリーになり、ヘディングが枠にいけば間違いなくゴールでしたが、ボールがやや高くシュートは浮いてしまいます。18分にはマン・シティがCKから波状攻撃。高く浮いたエンディディのクリアにオタメンディが競り勝ち、左にいたダヴィド・シルヴァにつなぐと、速いグラウンダーに合わせたサネのボレーは右のポストの外に抜けていきます。
23分、右から上がったダヴィド・シルヴァは逆サイドをよく見ていました。サイドチェンジを受けたクリシーがダイレクトで折り返すと、スターリングのボレーはDFに当たってCK。ボックスの脇のスペースを狙って執拗に仕掛けるマンチェスター・シティは、27分にスターリングがチルウェルを抜き去りゴールライン際を突進。グラウンダーは流れ、再度中央に入ったボールをダヴィド・シルヴァがダイレクトで叩くも、DFにブロックされて枠に届きません。ホームチームのサイドアタックがやっと実ったのは29分。左サイドのサネがファーにいたダヴィド・シルヴァにラストパスを通すと、コースを狙った左足のボレーがゴール右隅に吸い込まれます。オフサイドポジションにいたスターリングが足を振ったのを見たフクスが、ボールに関与していたと抗議しますが、レフェリーのジャッジはやはりゴール。これでマン・シティが勢いに乗り、左右からのアタックにチルウェルとシンプソンは防戦一方です。
マン・シティの追加点は36分。仕掛け人は、またもサネでした。ボックスに侵入して左に抜けようとした鋭いドリブルに、勝算のないスライディングをかましてしまったのはベナルアン。引っかかったサネが転倒すると、レフェリーは即座にPKスポットを指差します。キッカーのガブリエウ・ジェズスが落ち着いて左隅に沈め、2-0。マンチェスター・シティの圧勝かと思いきや、ここまでおとなしかったレスターが41分に1点を返します。アンディ・キングとのワンツーで中央に出たマフレズが左サイドに展開すると、オルブライトンの鋭いクロスがゴール前へ。走り込んだ岡崎慎司の左足ボレーはパーフェクト!左手を伸ばしたカバジェロは、指先で触るのが精一杯でした。結果を求めていた日本代表のストライカーは、プレミアリーグではようやく3ゴールめです。前半は2-1で終わりますが、チームに貢献したい岡崎は久々の一発に満足せず、勝ち点につながる2点めを狙って走り回るはずです。
後半開始からしばらくはレスターが元気でしたが、マン・シティ守備陣は決定的なラストパスを許さず、アウェイチームは枠にいくシュートを打てません。57分、左に流れてチルウェルの縦パスを受けた岡崎慎司は、折り返しを味方に通せませんでした。セーフティリードをめざすマン・シティは楔のパスに精度を欠き、サネやスターリングにボールが渡っても連動性のある仕掛けがありません。62分、カウンターを仕掛けたダヴィド・シルヴァが、サネを走らすスルーパス。クロスはガブリエウ・ジェズスとスターリングに合わず、ラインの手前でもらおうとスピードを落とした2人は不満そうです。
シェイクスピア監督の最初のカードは68分、足を痛めたアンディ・キングに代えてアマーティ。デブライネがアウトにかけたボールをラインの裏に出たガブリエウ・ジェズスに通しますが、20歳のストライカーはノーマークのスターリングにパスを通せず、2対1の決定機は潰えます。71分、ガブリエウ・ジェズスとのパス交換でスターリングが右サイドを突破すると、角度のないところからの右足シュートはDFが遮り、こぼれ球はシュマイケルが冷静にキャッチ。いつもより長くプレイしていた岡崎慎司は、73分にイスラム・スリマニに後を譲ります。レスターが同点のチャンスをつかんだのは77分でした。クリシーを抜こうとしたマフレズが足を引っかけられた位置は、内か外か微妙でしたが、ジャッジはPK。マフレズのキックは左隅に決まりますが、レフェリーはゴールを認めません。映像を見ると、左足のシュートは自らの右足に触ってからゴールに向かっており、珍しい2タッチによるPK失敗です。
スターリングをアグエロに代えていたペップは、82分にデブライネをサバレタ。最後まで勝負を諦めなかったレスターは、最終盤に必死の反撃を試みますが、コンパニとオタメンディを中心としたホームチームの守備陣は中央で自由を許さず。サイドでは勝つようになったレスターは、ラストパスをことごとくはね返されています。楽な展開ではなかったものの、マンチェスター・シティは耐えきりました。エンディディが右サイドでフリーになったところで無情の笛が鳴り、マンチェスター・シティが2-1辛勝でプレミアリーグ4位以内キープに近づきました。
危なかったマン・シティ…!前半は積極的だった攻撃陣は、後半に入ってカウンター中心になると、いくつかの決定機で詰めが甘くなって追加点を奪えず。マフレズのPKが決まってドロー決着となれば、リヴァプールとアーセナルに上にいかれる可能性が高まっていたところでした。キラーパス一発があるダヴィド・シルヴァ&デブライネとサネの個人打開力頼みのアタックが多く、試合を重ねるごとにペップらしさが薄れてペジェグリーニ時代に回帰していく感がありますが、今はとにかく勝ち点3。残り2試合を勝ちきって、よりコネクティブなサッカーは来季のプレミアリーグとチャンピオンズリーグで、と割り切るべき状況なのでしょう。マンチェスター・シティは、「目標なき中位クラブ」WBAとワトフォードに勝てば、チャンピオンズリーグで本大会ストレートインの3位フィニッシュが決まります。…そうでした。最後に、ひとつ叫びたいと思います。岡崎慎司、ブラボー!
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更新ご苦労様です。
前半2失点でゲームが決まったかと思いましたが、岡崎のスーパーボレーから一転レスターが躍動しましたが、最後まで攻めきる事が出来なかった感じを受けました。マフレズの珍しいPK2タッチもそうですが、いかんせん彼はPKに難ありの印象を受けます。本人の気持ちがレスターから離れつつあるのか、なんとも言えないプレーが多いように私は感じを受けました。この勝利でペップシティは余程のことがない限り3位は堅いですね。
Mackiさん>
マフレズは、相変わらずフェイントはうまいのですが、昨季見せたような強引に突っかけていって決めるプレイがないですね。レッズサポーターとグーナーは、キックを見て相当がっかりされたのではないでしょうか。
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