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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Watford×MAN.CITY】アグエロ、ハットトリック!絶好調マン・シティが今日も大量得点で圧勝!

プレミアリーグでリヴァプールに5-0、チャンピオンズリーグのフェイエノールト戦を0-4、プレミアリーグに戻ってきてアウェイのワトフォード戦を0-6。ペップが指揮を執っていた頃のバイエルン・ミュンヘンのような鮮烈な勝ち方で、マンチェスター・シティが公式戦4連勝を飾りました。ミッドウィークのCLから、ベルナルド・シウヴァとスターリングを代えただけというスタメンは、圧勝したオランダでの一戦がいかに心身ともに疲労を感じさせないものだったかを物語っています。エデルソン、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、オタメンディ、バンジャマン・メンディ、フェルナンジーニョ、ダヴィド・シルヴァ、デブライネ、アグエロ、ガブリエウ・ジェズス、スターリング。対するワトフォードはプレミアリーグ開幕から2勝2分と好調で、ヴィカレージロードだけにおもしろいゲームになると注目していたのですが、彼らがホームサポーターを期待させたのは25分まででした。

開始から1分も経たないうちに、カイル・ウォーカーとスターリングで右サイドを突破し、折り返しをダヴィド・シルヴァがプッシュ。マン・シティの攻撃陣は見るからにハイテンションです。9分、左からのサイドチェンジがデブライネに渡ると、プレミアリーグ屈指のプレーメイカーはフリーのスターリングにダイレクトで通す完璧なパス。7番がミートできずボールが後ろにこぼれると、フェルナンジーニョが強烈なミドルを放つもGKゴメスががっちりキャッチします。14分、チェルシーから移籍したチャロバーの遠めからのシュートは、味方のカバセレに当たって枠を外れます。18分にデブライネが右から入れたクロスは、ダヴィド・シルヴァがうまく打てませんでした。直後、絶好調のデブライネがスターリングに決定的なスルーパスをフィードしますが、カバセレがぎりぎりで体を入れてシュートを打たせません。

24分、左から入れたホレバスのFKが注目の20歳FWリシャルリソンに通るも、ヘディングシュートは惜しくも右にアウト。3分後、マンチェスター・シティがついに先制します。左からのデブライネのFKは完璧。オフサイドぎりぎりでニアに飛び出し、ヘッドでスライドさせたアグエロの一撃は左のサイドネットで、ゴメスは黙って見送るしかありません。31分、左サイドでガブリエウ・ジェズスがヤンマートをぶっちぎり、ゴールラインまで走り込んできたダヴィド・シルヴァにパスを入れると、21番の折り返しをゴメスが後ろに逸らしてしまい、アグエロは無人のゴールに流し込むだけでした。

さらに37分、マン・シティが勝負を決める3点めをゲットします。敵陣でボールを奪ったカイル・ウォーカーがアグエロに預けると、斜めに走ったガブリエウ・ジェズスに最高のタイミングでスルーパスが通り、20歳のストライカーは冷静に左隅に流し込みました。ジェズスは早くもプレミアリーグ4ゴール。マン・シティサポーターにとっては、最高の前半だったのではないでしょうか。セカンドハーフが始まった直後はワトフォードが反撃に出ますが、アウェイチームの最終ラインは落ち着いて対処しています。

マンチェスター・シティが素晴らしいのは、判断スピードの速さです。フェルナンジーニョが後ろで出しどころを探している間はスローなのですが、ひとたびスイッチが入るとダイレクトかワンタッチでボールがまわり、デブライネとダヴィド・シルヴァから空いているスペースに決定的なパスが出ます。1点でも返そうと必死に攻めていたワトフォードは、0-6で敗れるようなチームには見えませんでしたが、相手のプレーメイカーが凄すぎました。59分に左サイドから強烈な一撃をサイドネットに当てたバンジャマン・メンディは、ゴメスが中に動くと読んで狙っていました。余裕のあるチームならではの思い切ったシュートでした。

63分、ボックス左に流れたアグエロがヒールで落とすと、ダヴィド・シルヴァがニアに強烈なシュート。ゴメスが弾いた後のセットピースをショートコーナーで動かすと、ダヴィド・シルヴァが高速クロスをオタメンディに合わせ、叩きつけたヘディングがゴールに飛び込みます。0-4となり、ペップは悠々とガブリエウ・ジェズスとデブライネを下げ、ベルナルド・シウヴァとギュンドアンが登場。負傷で長期離脱を強いられていたドイツ代表MFにとっては、9ヵ月ぶりのプレミアリーグです。72分のワトフォードのCKは、リシャルリソンがスライドさせたボールをカプェが頭でプッシュしますが、クロスバーすれすれを越えていきます。78分にはダヴィド・シルヴァもピッチを離れ、レギュラーじゃないのが不思議なレロイ・サネに後を譲ります。

81分、アグエロがするすると3人をかわして、ゴメスの脇を抜く完璧なゴールでハットトリック達成。このストライカーが、ワントップの際にはポジションを奪われるかもしれないのが今のマン・シティです。さらに89分、ホレバスをかわしたスターリングが、カバセレに引っかけられてPK。蹴らせてほしいと懇願した7番がスポットの前に立ち、ゴメスの逆を突くシュートを突き刺しました。7点めを狙うアグエロのシュートをゴメスが左に飛んで弾くと、ようやくタイムアップ。ワトフォードにとっては長い長い90分でした。現在、プレミアリーグで最も強いのはマン・シティでしょう。2人のプレーメイカーがフルシーズン働いてくれれば、昨季は監督キャリアで初めて無冠に終わったペップがイングランドでもトロフィーを手に入れるのではないかと思います。いやー、強い。とにかく強いです。

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“【Watford×MAN.CITY】アグエロ、ハットトリック!絶好調マン・シティが今日も大量得点で圧勝!” への5件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    内容も結果も満足です
    確かに判断スピードが変わりましたね
    ボールを取られたらすぐに組織的に守備をする
    チャンスがあればポゼッションにこだわらずカウンターと見ていて面白かったです
    ワトフォードが好調だっただけにこの結果になるとは思いませんでした

  2. ぐら より:

    圧倒ですね
    どこからでも前線にいい形でボールが出てくる印象です
    1チームだけウイイレみたいなことしてますね笑

  3. ユナイテッド より:

    いやぁ…強過ぎますね…
    攻撃のバリエーションが豊富過ぎる上にしっかりと得点も取れるのは反則レベルです。
    ただこれから過密日程が続く中でCBの層が薄いという弱点をカバーできるのか(多分圧倒的攻撃力でカバーしそう)が重要ですね。
    今季はマンチェスター2チームにチェルシー、スパーズを加えた壮絶な優勝争いが見れそうで楽しみです。

  4. ベルナルド より:

    アグエロは進化しました。
    もう走らなくていいよと心の中で思ってしまうほどの強烈なプレスをかけ続け、ボールを持ちすぎることなく、ジェズスにゴールを譲る場面も見受けられました。それでもハットトリックを達成したゴールは彼にしかできない、アグエロがアグエロたる所以でありました。
    チームの雰囲気も非常に良く、優勝以外見えません。

  5. makoto より:

    シティふぁんさん>
    攻守の切り替えが速いですよね。ここまで点差が開くとは思いませんでした。

    ぐらさん>
    別世界です。サイドからの崩しが速いです。

    ユナイテッドさん>
    CBとデブライネがいないときにどうなるか、ですね。しばらくは落ちそうにないので、ライバルたちはついていかなくてはなりませんね。

    ベルナルドさん>
    フェイエノールト戦の先制点と、この日のハットトリックを決めたゴールは彼じゃなければ決められなかったのではないかと思いました。

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