【MAN.UTD×Everton】お疲れ気味のマン・ユナイテッドは、終わってみれば4発圧勝!
開始4分、いきなりスーパーゴール!アシュリー・ヤングが落としたボールをマティッチが逆サイドに展開すると、バウンドしたボールを迷いなく叩いたのは主将バレンシアでした。ジャストミートした強烈な一撃に、若き守護神ピックフォードは全く触れず。勢いに乗ったホームチームが、完全にゲームを支配しています。しかし10分を過ぎると、落ち着きを得たエヴァートンが反撃。FKを与えると、プレミアリーグ屈指のキッカー・シグルズソンがきわどいボールを入れてきます。20分、ルカクに縦パスが通り、左からカウンターがスタート。外に持ってしまったストライカーは、精度の低いクロスを入れただけに終わりました。22分にはエヴァートンがお返しとばかりに速攻を仕掛け、クコ・マルティナのグラウンダーをニアに入ったルーニーがダイレクトで合わせますが、左に転がったボールはポストの外に切れていきます。
26分、マイケル・キーンのミスパスを拾ったマタが前にいたルカクに渡すと、GKピックフォードと向き合ったストライカーが左に蹴ったボールはまさかの枠外。古巣へのプレゼント交換の結末は、何事もなかったようなゴールキックでした。右のクコ・マルティナがチャンスを増やし始めているエヴァートンに対して、マンチェスター・ユナイテッドは足元へのパスが多く、攻めのスピードが上がりません。34分、左からボックスに侵入したラシュフォードは2度のシュートをDFに封じられ、1分後のカウンターも出足がよかったピックフォードがカットします。
36分に中央からドリブルで持ち込んだムヒタリアンは、ラストパスをミス。ラシュフォードのスルーパスで抜け出しかけたルカクも、必死のジャギエルカとピックフォードに寄せられてシュートを打てません.。渋い表情のジョゼ・モウリーニョ。前半はマンチェスター・ユナイテッドの1点リードで終わりますが、両者にミスが目立つゲームは、ビッグロンドンダービーの直後だけにことさらスローに感じられます。
後半開始直後、エヴァートンにビッグチャンス。トム・デイヴィスとのコンビで右から上がったルーニーが、バイリーを強引にかわして左足でシュート。デ・ヘアのビッグセーブに阻まれ同点にできなかったものの、今季プレミアリーグで2ゴールのエースは危険な存在です。51分、ムヒタリアンからパスを受けたラシュフォードは、ボックスに入った直後にシュート性のボールを入れますが、ルカクが反応できません。2分後のマタのクロスも、一瞬空いたルカクがワントラップで打とうとしたところをジャギエルカがカット。モウリーニョ監督は、61分にラシュフォードを諦めリンガードを投入します。直後、フィル・ジョーンズのクリアが流れたところに突進したシグルズソンが右足を伸ばして放ったボレーは、デ・ヘアがまたもセーブ。65分のマタのFKはポストを直撃し、マンチェスター・ユナイテッドの追加点はなりません。
66分、クーマン監督はトム・デイヴィスを下げ、サンドロ・ラミレスで同点を狙います。開始直後が嘘のように間延びした中盤。マン・シティやトッテナムが、ここまでスペースを空けることはないでしょう。70分、アシュリー・ヤングの左からのクロスはリンガードが打ち上げてしまいます。プレミアリーグ開幕から3試合は鋭いカウンターを決めていたホームチームは、運動量が落ちてしまい、カットした後に速い攻めに転じることができません。77分、マタがエレーラに代わり、グイェはカルヴァート・ルーウィンにチェンジ。ゴール前に抜け出しかけたリンガードは、後ろからのプレッシャーを受けてピックフォードの正面に打ってしまいます。クーマン監督の最後のカードは、ルーニーをミララス。残り時間は10分を切りました。
マンチェスター・ユナイテッドが勝負を決めたのは、83分。アシュリー・ウイリアムズが自陣でフェライニにパスをカットされ、最も怖いルカクにボールが渡ります。DFを引きつけたルカクは、左から走り込んだムヒタリアンに文句なしのラストパス。ピックフォードの飛び出しをかわしたムヒタリアンは、今季プレミアリーグ初ゴールです。89分、右からのFKをルカクが壁に当てると、左に流れたボールを叩いたマティッチの一撃をリンガードが頭で流し、落ち際をボレーで叩いたのは結局ルカクです。さらに91分、戦意喪失のエヴァートンは、マルシアルのドリブルを止めに行ったシュナイデルランがハンドを取られてPK。マルシアルがピックフォードの逆に転がして4-0とし、0-6圧勝のマンチェスター・シティと得失点差で並んでプレミアリーグ首位をキープしました。
結果オーライとはまさにこのこと。お疲れ気味だったマン・ユナイテッドは、4ゴールやクリーンシートという記録にふさわしいサッカーはしていませんでした。バレンシアのゴールでプレッシャーから解放され、エヴァートンの自陣でのミスに乗じて圧勝となった一戦。公式戦19ゴールのうち80分以降に10ゴールの「終盤のマイスター」は、ひとたび相手が崩れると個人技でゴールラッシュできるのが強みです。一方、最終ラインが集中力を欠き、4試合連続でノーゴールの敗戦となったエヴァートンは、思いのほか重症のようです。序盤からビッグクラブと4連戦というドローの不運はありながらも、点取り屋タイプを獲得できていればここまでやられることはなかったのではないかと思います。クラブにEL出場権をもたらしたクーマン監督が、短期的な戦績であっさり解任になるとは思えませんが、次のボーンマス戦に勝てなければ現地紙は指揮官の去就を話題にするかもしれません。プレミアリーグはまだ5節が終わったばかりですが、オランダ人監督にとっては次戦は正念場です。(アントニオ・バレンシア 写真著作者/Ardfern)
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勝負強いですね ユナイテッドは
エバートンは重症ですね、次節のボーンマス戦 勝ち点3を取れるか非常に怪しいです。
その理由に、今節まで勝ち点0だったボーンマスは今節の後半途中から昨シーズンのサッカーを思い出したかのように非常に良い動きをしていました。
選手の質ではエバートン、チームのクオリティならボーンマスです。
今週のELから、選手の質ではエバートン、チームのクオリティならアトランタ・・・
トフィーズの試合は今季はじめて見ましたがパスミスが非常に多いですね。
前半は自陣でボールを奪われショートカウンターをされるというシーンが非常に多く、下手したら前半だけで3ー0でもおかしくはなかったと思います。
クーマンのクビは危ういと思いますが、これだけ選手が代われば誰がやっても苦戦はするよなと同情してしまいます。
おはむさん>
エヴァートンはしんどかったですね。クラーセン、グイェ、トム・デイヴィスの3センターでサイドを使って攻めるフォーメーションがいちばんしっくりくるのではないかと思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
誰がやっても時間がかかると思います。マンチェスター・ユナイテッドの息切れが早かったので、途中までは勝負になってましたがマージーサイドダービーだったら相当やられていたでしょうね。