なぜ決まらない?ホームで国内未勝利のトッテナム&ノーゴールのクリスタル・パレス!
前節は開始3分にクリス・ウッドに決められたチームは、セルハースト・パークにセインツを迎えた一戦でも6分に先制されてしまいました。タディッチのクロスをヘネシーが弾くと、ボールはスティーブン・デイヴィスの足元へ。丁寧なシュートが左のサイドネットに転がり、ホジソン新監督の顔が曇ります。気合いが入りまくったタウンゼントが右サイドで奮闘するクリスタル・パレスは、16分にタウンゼントのパスでロフタス・チークがボックスに侵入し、吉田麻也の足に当たって中に流れたボールにベンテケが詰めるも、フォースターがビッグセーブ!30分のロフタス・チークのミドルもわずかに左。縦パスが収まらず、強引なサイド攻撃が多かったのは確かですが、相手のGKが大当たりの日にぶつかってしまったツキのなさも感じさせられた前半でした。
後半開始早々にボックス右を完全に崩したロフタス・チークの速い折り返しは、触れば1点。直後、シュラップが左から入れたグラウンダーにパンチュンが飛び込みますが、またもや体を投げ出したフォースターのビッグセーブに阻まれます。セインツの出来は決していいとはいえず、レドモンドの突破とセットピース以外にチャンスはなかったものの、ホジソン監督のチームもまた、ハイボールをベンテケが競った後が続かず。結果を見れば「工夫がなかった」といえそうですが、ホジソン監督は、ロフタス=チークやタウンゼントが仕掛ける右サイドに手応えを感じたのではないかと思います。とはいえ、ようやく光が見えてきたところでプレミアリーグ6節はマンチェスター・シティ、7節はマンチェスター・ユナイテッドと最悪のアウェイゲームが続き、8節のセルハースト・パークはチェルシーです。サポーターが待ち焦がれる初ゴールは、10月末までお預けとなるかもしれません。
一方のトッテナムは、ウェンブリーで開催されたチャンピオンズリーグのドルトムント戦を3-1で快勝しながら、プレミアリーグではスウォンジーとスコアレスドローに終わりました。こちらも、決定的なシュートをGKファビアンスキのファインセーブやクロスバーに阻まれた一戦。9分のハリー・ケインのFKは、蹴った瞬間に思わず立ち上がってしまった素晴らしいシュートでしたが、途中まで弾道が見えなかったはずの守護神が左に飛んで神セーブ!ソン・フンミンの再三のアタックは枠に飛ばず、58分に右から抜け出した1対1も角度のないところからのフィニッシュも、ファビアンスキに弾かれます。このこぼれ球をシソコが拾って中央に転がすと、今度こそ入ったとバックスタンドのサポーターの腰が浮いたボレーはクロスバー直撃。65分のエリクセンのCKも、ニアに飛び込んだハリー・ケインのバックヘッドをGKがバーの上にクリアします。
70分までの猛攻を決められなかったのが、この日のスパーズの限界でした。81分にハリー・ケインが放ったミドルもわずかに左。昨季プレミアリーグ得点王は、4度の決定機を数10センチの誤差ですべて逃してしまいました。2016-17シーズンはホームで17勝2分と無類の強さを発揮したチームは、ウェンブリーでのプレミアリーグを2分1敗と未勝利。アウェイの2試合をクリーンシートで快勝しているチームが、なぜ聖地で勝てないのでしょうか。後付けで理由を挙げることもできそうではあるのですが、クリスタル・パレスとスパーズの必死のアタックを拳を握りしめて見続けていた者としては、こんなひとことしか思い浮かびません。フォースター、ファビアンスキ、グッジョブ!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
一概には言えないかもしれませんが、ホワイトハートレーンに比べてウェンブリーは5メートル広いらしいですね。これは些細なことかもしれませんが、組織を構築する上でこの5メートル差は大きいのかもしれませんね。プレミアリーグでの結果を見る限りでは。
実際ピューリス時代のストークはブリタニアの狭いフィールドを活かしたパワープレー主体のサッカーでビッグクラブ相手にも堂々と渡り合っていました。それを考えるとそのスタジアムに合わせた戦い方と言うものがあるのかなと思います。
ただドルトムントには勝ってますし、後考えられるのはメンタル面の問題かもしれません。素晴らしい監督や選手、見ていて楽しいサッカーをするチームなので早く結果がついてくれれば良いですね。それが出来るチームだと信じています。