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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Huddersfield×MAN.UTD】ミスで自滅したマンチェスター・ユナイテッドが、プレミアリーグ初黒星!

チャンピオンズリーグは3連勝、プレミアリーグは6勝2分と開幕から負けていないマンチェスター・ユナイテッドの最大の敵は、疲労なのではないかと思います。ジョン・スミススタジアムでのハダースフィールド戦は、落としてはいけない一戦。ポグバ、フェライニ、キャリックを欠き、休めなくなったマティッチのコンディションが心配です。モウリーニョ監督は、デ・ヘアの前にバレンシア、スモーリング、フィル・ジョーンズ、アシュリー・ヤングを並べてきました。マティッチとエレーラがセントラル、2列めにはリンガード、マタ、マルシアル。トップはもちろんプレミアリーグ8戦7発のルカクです。キックオフから主導権を握ったアウェイチームは、6分にマティッチの縦パスを受けたルカクが左足でシュート。強さは充分でしたが、コースはGKレッスルの正面でした。

13分、ハダースフィールドの速攻は、トム・インスのクロスに合わせたカチュンガのヘッドをデ・ヘアがキャッチ。18分にアシュリー・ヤングが左サイドを突破しますが、クリアをダイレクトで打ったエレーラはうまくミートできません。左からのクロスに倒れ込みながら合わせたルカクも、コントロールできず。23分、フィル・ジョーンズがまたも負傷してしまったようです。代わって入ったリンデロフは、プレミアリーグは2試合めとなります。28分、マタのコントロールミスからハダースフィールドがショートカウンター。一気に3対2に持ち込んだホームチームは、トム・インスがフェイントでDFを揺さぶって打ったシュートをデ・ヘアに止められるも、アーロン・ムーイがリバウンドを右隅に蹴り込んで先制します。プレミアリーグではストーク戦でしか失点がなかったマンチェスター・ユナイテッドは、33分に痛いミスで追加点を奪われてしまいます。

レッスルのゴールキックは何でもないボールでしたが、目測を誤ったリンデロフがヘディングを空振り。これをさらったドゥボワトルがデ・ヘアまで抜き去り、スモーリングの必死のスライディングは間に合いません。左サイドを執拗に攻めるマンチェスター・ユナイテッドは、ラストパスが中に合わず攻めあぐんでいます。カチュンガは負傷したのか、39分にファン・ラ・パラにチェンジ。前半終了間際に何度もCKを得たアウェイチームは、エレーラの落としに左足を振り抜いたマタのボレーがポストすれすれを抜けていきます。前半は2-0。今季はここまでリードされた時間が3分しかなかったモウリーニョ監督は、ハーフタイムにマタとマルシアルを諦め、ムヒタリアンとラシュフォードを投入しました。

ルカクとラシュフォードの2トップ、その後ろにムヒタリアンの4-3-1-2でしょうか。53分のアシュリー・ヤングの左足ミドルは、左ポストの外。60分に左サイドからラシュフォードがFKを蹴ると、ニアに飛び込んだエレーラのボレーは大きく左に外れます。リンガードが仕掛けたカウンターは、右が空いていたのに厳しすぎるパスを左に出して終了。76分にアシュリー・ヤングのクロスをエレーラがヘッドで合わせると、レッスルが左に反応してセーブします。78分、ルカクの素晴らしいクロスがラシュフォードの頭にピタリと合い、マンチェスター・ユナイテッドがようやく1点を返しました。

ここからは、マンチェスター・ユナイテッドサポーターにとっては悲しい時間でした。2時間前にチェルシーが見せたような狙いのあるアタックはなく、とにかくパスやドリブルのミスが目立ちます。先行して相手を呼び込み、カウンターで追加点を奪って勝ってきたリアクションサッカーのチームは引かれると手立てがなく、遠めからのクロスと放り込みをはね返されるばかり。とりわけムヒタリアンの調子の悪さには愕然としました。焦りや疲労による集中力の欠如、準備はしていなかったであろうスクランブルに対する戸惑いが、ミスの山となって時間を浪費させたのだと思われます。94分、ゴール左でフリーになったスモーリングの決定的なシュートは、ヨルゲンセンの捨て身のスライディングに阻まれました。2-1、プレミアリーグ昇格クラブが2位を振り切り、貴重な勝ち点3をゲットしました。

ムヒタリアンを休ませたくてスタメンから外したのなら、出すのは終盤に差し掛かってからにすべきだったのではないでしょうか。前半のマルシアルが苛立っていたのは確かですが、2トップにしてサイドから崩すならリンガードよりも彼を残したほうが期待できたでしょう。前半の出来に納得いかなかった指揮官の激情が、ただでさえ攻めあぐんでいたチームを混乱させたように見えました。今までなかった守備の致命的なミスと、意図がわからなかった後半のアバウトな攻撃がとにかく残念です。前線を厚くしてボックス脇を突く攻撃を徹底すれば、勝てたとまではいいませんが、勝ち点1は得ることができたのではないかと思います。(アーロン・ムーイ 写真著作者/Кирилл Венедиктов)

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“【Huddersfield×MAN.UTD】ミスで自滅したマンチェスター・ユナイテッドが、プレミアリーグ初黒星!” への6件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    去年のユナイテッドと何も変わっていないと思うくらい酷い試合でした。

    そしてリンデロフにはがっかりです。
    いくらプレミアで試合に出るのが初めてとはいえロングボールの目測を誤るなんてありえない。
    1点目も2点目も組織的に崩されたわけではなくマタとリンデロフのくだらないミスだったので本当にがっかりしました。

    そして去年からずっと思っていましたがリンガードはビッグクラブでプレーできるようなスキルを持った選手じゃないです。
    明らかに実力が足りてない。

    補強の時点で4人目が取れなかった弊害がここで出ています。
    冬には1人は中盤を補強するべきだと思います。

    湿っぽいコメントになりましたが本当に残念な試合でした。
    怪我人が早く戻ってくることを祈っています。

  2. シティふぁん より:

    最大の敵は怪我でしょう
    ターンオーバーしようにもできず選手の疲労が溜まり悪循環です
    怪我人に関してはどうしようもないですからカップ戦は捨てても良いかもしれません

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    とうとう悪い意味でモウリーニョらしさが出て来ましたね。僕はチェルシーファンでモウリーニョの試合はさんざん見て来ましたが 強い相手には負けないサッカーをします。
    それを良しとする前提としては格下のチームに負けてはいけない
    当然格下チームに負け出すとポイントの稼ぎ所がなくなる。
    でも格下の守り重視のサッカーに対してカウンターサッカー主流のモウリーニョのサッカーは左右から放り込む以外の手段がない。というのをどんだけ見て来たか。。。
    とヨソを心配してる場合じゃない。。チェルシーも格下にヤバイ試合ばかり。理由は明解で人財不足。 お互い頑張ってマンCを引きずりおろしましょう

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    スクランブル発進したリンデロフがミスしてしまったんだから、しょうがないと切り替えるのが吉です。
    しかしこの状況だと、神の帰還は思ったよりずっと効果のある薬になるかもしれませんね。

  5. yuto より:

    代表ウィークが明けてから嫌な流れが続いていただけに、いよいよこの時が来たかといった感想です。
    ポグバ、フェライニ、バイリーとセンターラインの選手が離脱し、代わりの選手がなかなか踏ん張れない現状は辛いところです。
    ミッドウィークのCOCはサブの選手が中心だとしても負傷に最も気を付けてほしいところです。
    次節のスパーズ戦はホームなだけに攻めてほしいところですが、守備的な展開は必至でしょうね。苦しい期間が続きそうです。

  6. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    うーん、もうひとり獲っていれば、マルシアルの出場機会が減っていたかもしれず、悩ましいところです。

    シティふぁんさん>
    捨てるとまではいわなくても、アーセナルのような若手だらけの大胆なターンオーバーという手はありますね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    攻撃の戦術がアバウトという印象はずっと持っていました。とはいえ、悔やんでいても仕方がないので直接対決で引きずり下ろしたいです。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ムードがよくなるという効果も期待できそうで、楽しみにしてます。

    yutoさん>
    守るんじゃないですかね。先にゴールを決められれば、それもありなのかもしれませんが。

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