【Saints×Arsenal】遅かったジルーの1発…守備の連携を欠いたガナーズが痛恨のドロー!
3分、いきなりセインツが先制しました。サイドに出たメルテザッカーのクリアを拾われ、中央のタディッチにボールが渡ると、モンレアルの裏に入ったチャーリー・オースティンに完璧なスルーパス。チェフのポジションを見たストライカーに逆を突かれ、アーセナルは前節同様にビハインドを追う展開を強いられます。チャーリー・オースティンは、5分にもタディッチの縦パスでラインの裏に飛び出してチェフと1対1。クロスに狙ったシュートは、チェフが素晴らしい反応でキャッチして追加点を許しません。その後もチャーリー・オースティンやレドモンド、ウォード=プラウズがDFの背後を狙い、かろうじてオフサイドのジャッジに救われるシーンが続きます。
ポゼッションを増やしながら、徐々に反撃に転じるガナーズ。16分にゴール前に浮いたボールをうまく処理し、DFの間からシュートを放ったラカゼットのプレイはさすがストライカーです。17分にラカゼットが仕掛けたカウンターは決定的でした。左を並走していたベジェリンに預け、リターンをもらった9番がシュート態勢に入った瞬間、間に合ったホイビュルクがスライディングでクリアしてチャンスは潰えます。セインツのCKやFKに対して危なっかしいガナーズ。28分のウォード=プラウズのクロスは、バートランドがヘッドで折り返したボールが味方に届かず。何とかしのいだガナーズは、エジルのミドルがブロックされた後の32分、2度めのチャンスをつかみます。右サイドを突破したアレクシス・サンチェスのグラウンダーを、ボレーで右隅に打ったのはラムジー。決まったかと思われた瞬間、GKフォースターの長い腕が伸びて左に弾き出しました。
左サイドのレドモンドとバートランドの前に、広大なスペースができています。43分にチャーリー・オースティンが抜け出しかけたシーンは、チェフの出足が速くクリア。レドモンドのスルーパスでバートランドが左サイドを崩すと、グラウンダーがチェフにまっすぐ届いて助かりました。守備の連携が取れていなかったガナーズは、ハーフタイムで立て直しを図れなければ、先に追加点を奪われてプレミアリーグ6敗めを喫することになりそうです。
後半が始まり、セインツの守備網を包囲し続けたアーセナルは、なかなかシュートに持ち込めません。52分、左から中央に斬り込んだレドモンドの強烈なシュートはチェフが正面でキャッチ。直後に右からクロスに打ったラムジーのミドルは、ポストの外に逸れていきます。57分のエジルのCKがクリアされると、うまくミートしたジャカのボレーは最終ラインではね返されました。62分にクロスバーに当てたロメウのミドルは、メルテザッカーが距離を詰めなければならないシーンでした。ヴェンゲル監督の1枚めは64分、メルテザッカーをウェルベック。4バックにシフトして前を厚くしたガナーズは、直後にカウンターから大ピンチに陥りました。
左に上がったロングボールをタディッチにキープされ、飛び出したバートランドにボールが渡ると、コシールニーがついていけずにチェフと1対1。左SBが冷静に枠に打てれば2点差でしたが、チェフの脇に打ったシュートは右に外れてしまいました。69分、ジャカに代わってジャック・ウィルシャー登場。3分後には、ラカゼットが下がりジルーが最前線に入ります。レドモンドに代えてブファルは、左サイドから攻めるという意志表示でしょう。残り時間は15分を切りました。今日のガナーズは、シュートを打てずに苦しんでいます。
84分、アレクシス・サンチェスが右足で曲げたFKは、フォースターがセーブ。ペジェグリーノ監督の最後のカードは、チャーリー・オースティンをガッビアディーニです。サイドを崩してジルーに合わせようとしていたはずのアーセナルが、ようやく狙い通りの形で追いついたのは88分でした。アレクシス・サンチェスの優しいクロスに吉田麻也がかぶり、ジルーの巧みなヘディングシュートが右のサイドネットに吸い込まれました。遅かった、ガナーズ。4分の追加タイムで勝ちにいったのはセインツのほうでした。94分のコラシナツのクロスはラムジーが打ち切れず、1-1のままタイムアップとなりました。
集中力を欠いてゲームに入ってしまったこと。サイドかボックス脇か中央か、崩しにいくエリアが不明確だったこと。交代の意図を汲んだアタックを徹底できなかったこと。ガナーズが勝ち点1で終わってしまった要因は、こんなところではないでしょうか。強力なCBを擁するチームにあれだけ中央を固められれば、なかなかボックス内でシュートが打てないのは確かですが、前線の選手たちに徹底度とシュートを狙う貪欲さが欠けていたのが気になりました。プレミアリーグのアウェイゲームは2勝2分4敗。サブの選手が入った際の連携の精度を上げ、攻めのオプションを確立できなければ、4位奪回は難しくなるのではないかと思います。マンチェスター・シティに敗れた後は調子を上げていただけに、痛いドローでした。
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ユナイテッド戦のあと、選手がヴェンゲルに戦術についての意見を言った、との報道がありました。
意見の内容は分かりませんが、少なくとも今日の試合でそれが良い結果をうんだとは思われません。。
アーセナル特有の「いい試合のあとに、グダグダの試合になる」という悪癖の原因はどこにあるのでしょうか。
そういう空気とは無関係なジルーの頼もしさがなければ、なかなかヘヴィな週明けになりそうでした。
うーむむむむ。
更新お疲れ様です。
ムスタフィの欠場で嫌な予感はしていましたが…3バックのせいなのか全体的にチグハグ感がありましたね。
今季については大きな期待はしていませんでしたが、チェルシーやリヴァプールの取りこぼしを考えると
何とも勿体無い結果です。
選手の適正を無視した3バックはもうやめた方が良いかと思います。ボランチの責任もあるかと思いますが、3バック時のビルドアップがことごとく相手に引っ掛かるのが気になります。
特に右サイドのベジェリンはいつもボールをもらっても前に出しどころがないのか、コシェルニーに戻してパスを受けたコシェルニーも困っているシーンが何度もありました。
またベジェリンはWBに向かないようにも見受けられます。ヴェンゲルがチェンバレンをファーストチョイスとしていたのはそういうことではないのでしょうか。メルテザッカーももうカバーリングできるほどのスピードもなく、プレミアで試合に出れるレベルにありません。結局、4バックに戻しているように無理に3バックにこだわる必要もないかと思います。せっかくターンオーバーして怪我人も少ないのだから、柔軟にシステムを使い分けても良いのでは。あとは可哀想ですが、
カソルラの復帰を期待せずに補強するなりウィルシャーを生かす術を考えた方が現実的な気がします。
いまだに3バックやめろっていう人いるんですね
4バックにしようとまた他のデメリットがでてくるだけです
オプションとしてならまだしも今更変えるのも難しいですよ
3バックとか4バックとかそういう問題ではない気がします。
実際、4バックにしてからより、3バック時の前半の後半の方がチャンスの数自体は多かったように見受けられました。
結局のところ、二列目のディフェンスラインがペナルティエリア内にあるぐらいベタ引きのセインツ相手に、「カッコよく崩しきろうとした」ところをつけこまれただけでしょう。
最初に投入するのはウィルシャーではなくウェルベックだったり、ジャカじゃなくてラムジー下げたりなど、選手のしたいこと(+選手の強み)と、ウェンゲルの采配が真逆になってしまったのが、最大の失策だと思います。
4バックにしたあと、被カウンター時にコシエルニーが縦横無尽に駆け巡る姿が、「これこれ!アーセナルはコシエルニーの個人能力で守ってたんだな」と彷彿とさせ寂しくも懐かしくなりました。
ヒロトさん>
まったく別なチームでしたね。アレクシス・サンチェスにゴールに対する貪欲さが感じられなかったのが気になりました。
麦茶さん>
チグハグでしたね。特に右サイドが厳しかったです。
田仲さん>
私も、このメンバーなら4枚のほうがいいのでは?と思います。ベジェリンはムラがありますね。
めるてぃさん>
すみません。私もそれに近いことはいってます(やめろとまではいいませんが)。メンバーが揃わないときは4枚にしたほうがいいと思います。変えるのが難しいとは、どういうことでしょうか。スパーズやマン・ユナイテッドのように自在に使い分けているチームもあり、充分可能でしょう。
グーナーさん>
この試合では、3バックのときと4バックにしてからでは、問題の質が変わったのではないでしょうか。3バックの際は主に守備的な問題で、4バックにしたときはウェルベックやジルーの活かし方だったように思います。
スパーズやユナイテッドは基本の戦術がしっかりしているので使い分けも上手く出来ていると思いますけど、アーセナルの場合柔軟に変えられるほど選手の対応力が無く、また戦術のバリエーションも無いと思うんですよね。実際やってみないと分からない部分もあるかもしれませんけどね、、、