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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Newcastle】エジル、スーパーボレー…追加点を奪えなかったアーセナルは16位に1-0辛勝!

9勝3分5敗、プレミアリーグ7位。ヴェンゲル監督のチームが、17節までに5つも負けるとは思いませんでした。2012-13シーズンからの4季はいずれも年間7敗。5位に沈んだ2017-18シーズンも、前半戦で3敗しかしていません。昨季プレミアリーグの終盤戦から導入した3-4-2-1はここまで20失点で、前年よりプラス1。ゴール数は8つも少なくなっており、新システムが成功しているとはいえません。ちなみに昨季は17節までに12ゴールをゲットしていたアレクシス・サンチェスは、今季は4ゴール。チームのゴール数の減少とエースの停滞はぴったり符合します。

エミレーツで戦う本日の相手はニューカッスル。夏の補強に失敗し、16位にあえぐチームに負けるわけにはいきません。GKチェフ、最終ラインはベジェリン、コシールニー、モンレアル、メートランド=ナイルズの4枚。ジャカの前にアレクシス・サンチェス、エジル、イオビ、ウィルシャーと10人までがハマーズ戦と同じで、唯一の違いはトップに入ったラカゼットです。開始3分、最初のシュートはラカゼットのミドル。スピードは文句なしでしたが、GKエリオットの正面にいってしまいました。5分に後方からのFKに合わせたラッセルズのヘディングシュートは、チェフが落ち着いて外に弾き出しました。

7分、ベジェリンが中に入れたボールをアレクシス・サンチェスがヒールで左に流すと、ラカゼットのダイレクトショットはイェドリンがブロック。ルジュンのクリアを拾ったベジェリンが中央から左足を振り抜くと、アウェイチームのDFが3人でコースに飛び込みCKに逃れます。12分にベジェリン、エジル、ラカゼット、アレクシスと横につながった小気味いいアタックは、7番のフィニッシュが浮いてしまいました。1分後、ドリブルで2人を抜き去ったメートランド=ナイルズが右に流れながら放ったシュートは、20センチ内側に入れば先制点でした。

20分のガナーズの速攻は、アレクシス・サンチェスがゴール前に上げたボールにラカゼットが競り勝てず。23分、ホームチームの先制ゴールはエクセレントのひとことでした。右サイドに流れたイオビのグラウンダーをファーサイドのアレクシスがダイレクトで叩くと、イェドリンに当たったボールが高く浮き上がります。アレクシスとルジュンの空中戦はCBの勝ち。しかし短いクリアの落下点にはメスト・エジルがいました。下がりながら放った左足のボレーは、美しい弧を描いてゴール右へ。予測していなかったエリオットは、ただ見送るしかありませんでした。

攻めなければならないニューカッスルですが、相変わらずポゼッションはアーセナルです。31分のジャカのミドルシュートはポストの右。35分にボックスの入り口で転倒したラカゼットに笛は鳴りません。2分後のラカゼットとエジルのワンツーは見事でしたが、最初のタッチが外に流れたエジルに角度はなくなり、強引なシュートはカットされてしまいます。1-0で折り返したアーセナルは、後半も主導権を掌握しています。48分にジャック・ウィルシャーのパスを受けたアレクシスが、得意の切り返しからシュート態勢に入ると、クリスティアン・アツのクリアがポストすれすれを抜けていきます。

53分、ガナーズの中央からのアタックは、イオビが強引に突破を図ってこぼれたボールをエリオットがキャッチできず、詰めたイオビが触って決まるかと思われましたが、GKが間に合って手で掻き出しました。ベニテス監督は、アツを諦めマット・リッチーを投入。今季プレミアリーグで初めてベンチスタートとなったアタッカーが、入ってすぐに放ったミドルは上にアウト。左サイドからまわり込んで打ったマーフィーの強烈なシュートは、チェフが左に倒れてセーブします。モンレアルの勇敢な競り合いでイオビにボールが渡り、ラカゼットにスルーパスが通ったのは59分。ループシュートというチョイスは悪くなかったのですが、コントロールが効かず、弾道を確認したストライカーは悔しそうな表情を浮かべています。

ベニテス監督は、67分にマーフィーを下げてドワイト・ゲイルを投入。72分、アグレッシブにゴールを狙いにいっていたMFが痛んでしまったようです。イオビはウェルベックに後を譲り、ラカゼットもジルーにチェンジ。75分にアレクシス・サンチェスが左からクロスを入れると、ジルーが頭で落としたボールを叩いたウィルシャーはノーマークでしたが、DFの壁に阻まれてしまいました。82分、メリーノが下がりディアメ。直後のマット・リッチーのクロスはアヨゼ・ぺレスにぴったりでしたが、ヘディングシュートは右に逸れてしまいます。ニューカッスルのチャンスはこれが最後でした。コクランを入れて守備を固めたアーセナルが、1点を守り切って勝ち点3をゲットしました。

「危なげない勝利」といういい方もできますが、直近のプレミアリーグ4試合でわずか3ゴールはやはり気になります。22本の大半はミドルレンジから。オンターゲットは工夫がないシュートが多く、エジルの1発以外はメートランド=ナイルズのミドルぐらいしかきわどいフィニッシュはありませんでした。来週末は、リヴァプールとのシックスポインター。ミッドウィークのカラバオカップでウェストハム相手に完勝し、メンタルのコンディションが上がった状態で決戦を迎えたいものです。アグレッシブにゴールを狙っていたイオビと、的確なパスで周囲を動かしていたエジル以外のアタッカーたちの覚醒に期待したいと思います。

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