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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【WBA×MAN.UTD】危なかったマン・ユナイテッド…マルシアルの奮闘で何とか逃げ切り!

プレミアリーグ17節が終了した時点で、首位マンチェスター・シティとの勝ち点差は11。厳しいギャップではありますが、ひとつひとつ詰めていくよりほかはありません。マンチェスター・ユナイテッドの今日の相手は19位のWBA。プレミアリーグ最少の2勝しか挙げていないチームではありますが、前節のリヴァプール戦をスコアレスドローに持ち込んでおり、油断は禁物です。敵地ザ・ホーソンズに乗り込んだマンチェスター・ユナイテッドの布陣は、現状のベストといっていいでしょう。GKデ・ヘア、最終ラインはバレンシア、フィル・ジョーンズ、スモーリング、アシュリー・ヤング。マティッチとエレーラの2センターに、マタ、ラシュフォード、リンガードが2列め。ボーンマス戦で決勝ゴールをゲットしたルカクは、マティッチやバレンシアと一緒に全試合先発出場を続けています。キックオフから4分半、最初のシュートは左から斬り込んだラシュフォード。20歳のオリヴァー・バークを先発に抜擢したパーデュー監督は、カウンターに活路を見出そうとしています。

14分、アシュリー・ヤングのゴールに向かうクロスは、ルカクの前に入ったギブスがクリア。時折、低調な前半を過ごすことがあるマン・ユナイテッドは、今日もラストパスを味方に届けられず苦しんでいます。マタのパスは周囲とずれることが多く、エレーラのロングフィードは不正確。25分を過ぎても、両者ともチャンスと呼べるシーンはありません。ところが27分、ボーンマス戦のデジャブのようなゴールで、マンチェスター・ユナイテッドが先制します。マタが左に出したパスをラシュフォードが右足に持ち替え、中央にクロスを上げると、ルカクが完璧なヘッドを右隅に突き刺しました。決めた瞬間、棒立ちになるのが最近の9番のパフォーマンス。フィニッシュが決まらず苦しんだ時期もありましたが、ルカクは今季プレミアリーグ10ゴールめです。

0-1となり、反撃に出るWBA。31分、オリヴァー・バークの速いドリブルはボックスの手前でスモーリングにカットされ、33分にニョムがニアに入れたグラウンダーは、サロモン・ロンドンが打ち切れません。すると35分、マティッチを起点に中央から仕掛けたマンチェスター・ユナイテッドが追加点を奪います。ルカクの落としを受けたマタが右のリンガードに流すと、思い切りよく放ったシュートはヘガシーに当たってGKフォスターの逆を突きました。43分、ボックスの手前でボールをキープしたリヴァモアは、フィル・ジョーンズのスリップを見て右足を振り抜きますが、デ・ヘアが落ち着いてキャッチ。さほどチャンスがなかった前半を0-2なら文句なしです。

2試合欠場していたギャレス・バリーが、ヤコブに代わって登場しました。後半最初のシュートは、左からクロスに放ったギブスのミドル。サロモン・ロンドンとバークが前線に張る4-4-2へのシフトで、マンチェスター・ユナイテッドはカウンターを仕掛けやすくなるかもしれません。54分、ギブスのパスを受けたギャレス・バリーがダイレクトショットを放つもデ・ヘアの正面。バークの素晴らしいクロスに飛び込んだサロモン・ロンドンは、スモーリングのプレッシャーを受けてシュートに持ち込めません。

57分、バレンシアの左足のクロスをリンガードがファーに流すと、ラシュフォードのボレーは惜しくもポストの外。59分にリンガードがドリブルで仕掛けたカウンターは、ルカクのリターンをもらった14番がフリーのシュートをフォスターの正面に打ってしまいました。64分、怖れていたことが起こりました。臀部の痛みを訴えたバレンシアがリタイア。モウリーニョ監督はロホを投入し、アシュリー・ヤングを右にまわします。パーデュー監督はバークを諦め、ジェイ・ロドリゲスで勝負です。スローに落とそうとするアウェイチームに対して、プレスを強めるホームチーム。残り時間は20分を切りました。

パーデュー監督の最後のカードは、72分にクリホヴィアクをブラント。74分にブラントのパスで前が空いたサロモン・ロンドンは、ボックスの入り口で左足を振り抜くもデ・ヘアに止められます。77分、CKのこぼれ球がギャレス・バリーの足元に落ちてしまいました。ベテランMFが冷静に押し込んで1-2。モウリーニョ監督は、ラシュフォードをマルシアルにチェンジします。完全なるWBAペース。85分にブラントのクロスを叩いたジェイ・ロドリゲスのヘッドにデ・ヘアは動けず。決定的でしたが、枠を外れたのは幸運でした。92分にマタのロングフィードでフリーになったルカクは、クロスに打った右足のシュートがポストの外。最後はマルシアルが時間をうまく遣い、マンチェスター・ユナイテッドが1-2で逃げ切りました。

いやー、危なかった!パーデュー監督の的確な選手交代で、あわやドローというところまで追い込まれました。引いてカウンター狙いではなく、カウンターを狙えず引いているだけの時間を見守っているのは心臓に悪いです。こういうときにポグバがいれば、懐の深いボールキープから速攻に転じられるのにとあらためて思いました。とはいえ、ルカク、リンガード、グッジョブ!結果的には何とか勝ちました。明らかに一段も二段も上のマン・シティをひっくり返せるとは思いませんが、ハードなプレミアリーグを一度もつまずかずに優勝できるはずはないと信じて、しっかり追いかけていただければと思います。前半戦最後のゲームは、岡崎慎司が好調のレスター。この試合で、ようやく6番が帰ってきます。楽しみです。

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“【WBA×MAN.UTD】危なかったマン・ユナイテッド…マルシアルの奮闘で何とか逃げ切り!” への2件のフィードバック

  1. yuto より:

    エレーラはどうしてしまったのでしょうか・・・今季はどうしても雑なパスミスが目立って仕方ありません。
    常にマティッチがひとりで後ろでボール奪取から前線への持ち出し、パス供給全てを担っているだけにそろそろ心配になってしまいます。
    出場時間が短めなだけにあまり言い過ぎはよくないかもしれませんが、今季のパフォーマンスだけならマクトミネイのほうがよさそうに感じてしまいます。
    見る側として、ポグバとマティッチがすばらしいだけに理想が高くなってしまったのでしょうか。

  2. makoto より:

    yutoさん>
    マティッチ加入の影響かもしれませんが、モチベーションが下がっている印象を受けます。昨季のプレイを思い出してほしいです。

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