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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Newcastle×MAN.CITY】スターリングの決勝ゴールでマン・シティはプレミアリーグ18連勝!

 ボールを奪われたら、すぐに奪い返す。言葉にすればたった17文字ですが、これをやり続けるのは簡単ではありません。しかし、ペップ・グアルディオラ監督のチームは、攻守の切り替えの速さを失わずにボールを支配し続け、プレミアリーグ18勝1分というとてつもないハイペースで首位を独走しています。20節の相手はニューカッスル。4勝3分11敗でプレミアリーグ18位に沈むチームに、最強と目される水色のスカッドが負けることはないでしょう。ダヴィド・シルヴァがいないのは気になりますが、ギュンドアンが穴を埋めてくれるはずです。エデルソン、カイル・ウォーカー、コンパニ、オタメンディ、ダニーロ、フェルナンジーニョ、デブライネ、ギュンドアン、スターリング、アグエロ、ベルナルド・シウヴァ。セント・ジェームズ・パークの興味は、マン・シティが勝つかではなく、「マン・シティがいかに勝つか」です。

6分、フェルナンジーニョが前線に出した素晴らしいアーリークロスをアグエロがボレーで合わせますが、右ポストの外側にヒット。ダイレクトパスを3つつないだ11分の中央突破は、デブライネの左足のミドルがわずかに枠を越えてしまいます。この直後、ヴァンサン・コンパニが負傷リタイア!ガブリエウ・ジェズスを入れたペップは、フェルナンジーニョを最終ラインに、ベルナルド・シウヴァを中盤に下げるのでしょう。17分、デブライネが右から入れたFKをニアのアグエロが頭でコースを変えると、GKエリオットが素晴らしい反応を見せて上に弾き出しました。プレミアリーグ首位チームのポゼッションは90%。最終ラインはハーフラインから10メートル以上敵陣寄りに設定されています。ホームチーム目線で見ると、延々押され続ける息苦しい展開です。

デブライネのミドルは珍しく枠の上に浮くボールが続いていますが、いずれタッチは合ってくるでしょう。30分にアグエロがエンベンバをかわして放ったシュートは、ポストを叩いて外。その1分後に、デブライネが今季プレミアリーグで単独トップに立つ9つめのアシストを決めました。スターリングの戻しを受けて前線に浮かしたリターンは、相手の虚を突く絶品キラーパス。足元に落ちてくるまで我慢して、左足でGKの脇に流し込んだスターリングの判断も見事でした。勝ち点を得るためにはゴールが必要になったニューカッスルは、34分に決定機を迎えます。イェドリンのクロスが逆サイドに流れると、カイル・ウォーカーはクリアできず、アーロンズがフリー。エデルソンの頭上を越えるループシュートは、ゴールラインまで戻ったオタメンディが頭でクリアしました。

40分、マン・シティのカウンター。ベルナルド・シウヴァ、スターリング、デブライネとつながりプレーメイカーが左から浮かすと、フリーでファーにいたアグエロのボレーはDFがブロック。42分にデブライネの浮き球を受けたガブリエウ・ジェズスがボックス左に侵入し、後ろのスターリングに打たせると、こぼれ球を叩きにいったアグエロは空振り。前半を0-1で折り返したマン・シティは、後半もラインを敵陣に据えて一方的に攻め立てます。49分、左サイドから2人を抜き去りボックスに入ったスターリングのシュートは、アグエロが触りにいくもゴールを横切ります。オタメンディとフェルナンジーニョは、3タッチほどでミドルが打てそうな高いポジション。20本近いシュートを浴びせているプレミアリーグ首位チームは、失点をしないために攻めているかのようです。

62分、ベニテス監督は、ホセルに代えてドワイト・ゲイルを投入。あまりに消極的なチームに、サポーターがブーイングで攻撃を促しています。65分、デブライネが中央から右足で打った強烈なミドルがポストを叩くと、リバウンドを押し込んだアグエロはオフサイド。時折サイドから仕掛けるホームチームのカウンターは、カイル・ウォーカーとダニーロが冷静につぶしています。74分、ボックスに持ち込んだドワイト・ゲイルがダニーロと交錯して転倒しますが、レフェリーがかざしたイエローカードはニューカッスルのストライカーに向いています。ペップはアグエロを下げてマンガラ。アーロンズをアツにチェンジしていたベニテス監督は、エンベンバをメリノに代えて勝負です。

1点差のゲームに普通ならある緊張感は漂っていません。83分、ペップ最後のカードはベルナルド・シウヴァをサネ。終了1分前にアツのクロスをドワイト・ゲイルがヘディングで合わせますが、ゴールの右に逸れてしまい同点はなりません。両者の差は、如何ともし難かった。この試合をひとことで表現すれば、そんな言葉になるのではないでしょうか。ベニテス監督は、惨敗しないためにはこう戦えばいいというお手本は示してくれましたが、アーロンズのループシュートとゲイルのヘディング以外に見せ場はありませんでした。次節、セルハースト・パークで迎え撃つクリスタル・パレスのように、最前線のターゲットマンにロングボールを当ててくるチームのほうが期待できるのではないかと思います。19勝1分、プレミアリーグ新記録の18連勝。奪われたらすぐに奪い返しにくるペップのチームに、二次元で対抗できるチームは見当たりません。

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“【Newcastle×MAN.CITY】スターリングの決勝ゴールでマン・シティはプレミアリーグ18連勝!” への3件のフィードバック

  1. 肥高直樹 より:

    スターリングの裏抜け技術は素晴らしいですね
    しかし最後の15分は危なっかしかったです
    連戦の疲れからかウォーカーはじめ最終ラインがピリっとしませんでした
    コンパニはそろそろ限界ですね

    —–
    ペップさんの能力もありますが結局はカネ大資本チームが勝つシステムですね。いっそスーパーリーグでも作って見たら良いんじやないでしょうか❓見ている側私は興味が年々薄れてきましたね。選手の凄いプレーは素晴らしいし感動しますが日本に例えれば封建社会、ヨーロッパじゃ未だに階級社会みたいですねあーつまらん勝つ、上位にくるチームあらかじめ予想がつくと。

  2. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    コンパニ、厳しいですね…。このチームで見られるのは、今季限りになるかもしれません。

    肥高直樹さん>
    そうじゃないプロスポーツのほうが少ないのではないでしょうか。ゴルフやテニスも、一流になるにはバックアップが重要ですし。男子テニス、F1などいろいろなスポーツを観ますが、レスターが勝つプレミアリーグはおもしろいほうだと思います。今季は、最高の監督と適切な買い物ができる資本がくっついてしまっているので、ひとつだけとんでもないチームがいるだけではないか、と。後半戦がどうなるかも、来季がどうなるかもわからないので、私は楽しみです。

  3. 肥高直樹 より:

    まことさんのおっしゃる通りですね。冷静に考えてプレミアリーグは面白いですね。CL出るのにもー大変‼️トップ6から抜け出し4位に入るのが大変ですね。そして試合が面白いです。激しいくやっぱりヨーロッパはプレミアリーグが一番面白いですね。ちなみにわたしはスパーズフアンです。ガスコイン時代からですかね〜長い低迷から抜け出し今は楽しいですよ〜

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