【Everton×MAN.UTD】圧巻ポグバ!マンチェスター・ユナイテッドは久しぶりの2点差勝利!
14分、いつもより前でゲームを組み立てているポグバがワンツーから左サイドを突破。グラウンダーのタイミングは的確でしたが、打ってほしかったエレーラがスルーしてしまい、エヴァートン守備陣を脅かすに至りません。年末のWBA戦で1年ぶりに復帰したボラシェがめまぐるしくポジションを変え、トム・デイヴィスやニアッセが積極的に仕掛けてくるホームチームに対して、マンチェスター・ユナイテッドは引いて受けるシーンが目立ちます。24分、ブラシッチからのパスをフィル・ジョーンズと競ったニアッセがCBに勝って前線に飛び出すと、ロホが間に合い何とかクリア。ルーク・ショーのパスでマルシアルが左サイドを崩すも、グラウンダーに走り込むアタッカーはいませんでした。
34分、敵陣でルーニーから奪い、すぐさま左足を振り抜いたエレーラのシュートは右にアウト。38分にポグバが左足で巻いたロングシュートは、惜しくも左のポストの外を抜けていきます。39分にポグバが仕掛けた速攻は、マルシアルのパスをもらったエレーラが中央から狙いますが、ルーニーが足元に飛び込んでCK。中盤の底を締めるグイェがいないなか、ミドルレンジを埋めるルーニーのディフェンスが効いています。前半は0-0。ポグバの主戦場となっている左サイドからの崩しはいくつかあったものの、効果的な走り込みがなかったマン・ユナイテッド。速攻は決まらず、フィニッシュの大半がミドルシュートで、中央を守られた際にボックス脇やタッチライン沿いを突破する仕掛けがありません。
47分、ルーク・ショーの落としを受けたマタのミドルシュートはピックフォードがセーブ。51分に左にいたマタが遠めから狙ったダイレクトショットは、ファーポストの外側にヒットする惜しい一撃でした。マルシアルのスルーパスでルーク・ショーがゴールラインをえぐったチャンスは、アシュリー・ウィリアムズがエレーラの前でクリア。リンガードとのワンツーで左から抜けたポグバは、速いグラウンダーがゴール前を横切るのを見て顔をしかめています。猛攻が実ったのは57分。左に出たポグバがアウトで中のマルシアルに渡すと、ゴール右隅を狙ったコントロールショットにピックフォードの左手は届きませんでした。0-1となった後も、マンチェスター・ユナイテッドの攻勢が続いています。
61分、ボラシェとルーニーが下がり、レノンとマッカートニー…いや、マッカーシー。63分に左から持ち込んだポグバのシュートは、ピックフォードが上に弾き出します。70分、ときどきあるポグバの自陣ロストから、エヴァートンが決定機をつかみます。ホルゲートが右から上げたクロスにフリーのニアッセが頭で合わせますが、右に外れてくれて助かりました。2分後、ポグバを弾き飛ばしてゴールライン際から蹴ったホルゲートの再三のクロスは、中を固めたDF陣がトム・デイヴィスのボレーをブロックして事なきをえます。
残り15分、完全なるエヴァートンペース。77分、モウリーニョ監督はマルシアルを諦めてラシュフォードを投入します。78分、またも左から上がったポグバが優しいボールをニアのリンガードに通すと、右隅に向かったシュートはピックフォードのビッグセーブに阻まれます。今日のマンチェスター・ユナイテッドがよかったのは、リードした後に守り続けることなく、相手の猛攻を切って2点めを獲りにいったことです。81分、サイドに流れたラシュフォードの動きをみて中に舵を切ったリンガードがマイケル・キーンをかわすと、完璧なシュートがゴール右隅に突き刺さりました。この時間で0-2なら、安心です。最後にブリントとトゥアンゼベを入れたアウェイチームが4試合ぶりに勝ち点3をゲットし、暫定ながらプレミアリーグ2位に復帰しました。
決めたのはマルシアル&リンガードのプレミアリーグ7発めコンビでしたが、主役はポール・ポグバでした。昨季は4-3-3をメインにしていた指揮官が、久しぶりにポグバが前に出やすい布陣を選んだことが、アーセナル戦以来7試合ぶりの2点差勝利をもたらしたのではないかと思います。サム・アラダイス監督が苦しかったのは、完全にやられていたホルゲートのサイドを止血する術がなかったことです。ジョンジョ・ケニーはコンディションに問題があったのか、あるいはこの相手に使うのは不安だったのか。シグルズソンを入れて、せめてルーク・ショーのオーバーラップを牽制するというチョイスはなかったのか。後半の最初の10分で手を打たなければいけないとわかっていたはずですが、ターニングポイントでウォッチしてしまったために、崩せると確信したであろうポグバの猛威を許してしまいました。
「ポグバは2センターのひとりとして守備に気を遣わせるよりも、より自在にプレイできる左インサイドがいいのではないか」…1年前、4-2-3-1でワトフォードに敗れた後のレスター戦を4-1で快勝したとき、そんなことを書いたのを思い出しました。前線はルカク、マタ、マルシアルで、マティッチの両脇にポグバとリンガード。そんな布陣が、今季プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドのベストチョイスなのかもしれないとあらためて思いました。いやー、うれしい。最初の45分は胃が痛い展開でしたが、ポグバのエンジンがかかった後半は最高でした。
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あけましておめでとうございます。気持ちのいい年明けを迎えることができ、本当に満足です。
過密日程でエヴァートンはリカバリーできていないのに対して、ユナイテッドはコンディションを保ち続けられていた試合というような感想です。
後半はポグバが違いを作り続け、マルシャルとリンガードが素晴らしいフィニッシュを見せてくれましたね。
ルークショーは少し攻撃に寄りすぎなところもありましたが、攻撃参加のときはマルシャルやポグバといい連携を見せていたように思えます。ヤングよりもショーのように周りを活かして走る選手が今のユナイテッドには必要なのかなと感じます。
開幕前、今季ユナイテッドは管理人さんが言うようなポグバ前めインサイドハーフの4-3-3にするのではと思っておりました。
中盤はマティッチ(キャリック)、エレーラ、ポグバというような。なので今季そうならなかったことを、意外に思いました。まあ序盤めちゃくちゃ強かったのでこれでベストなのかなーと見ていましたが。
今のユナイテッドは、ポグバが一番やりやすい形にするのがベターなのかなという気がします。
このゲームでは少しデイヴィスの負担が大きすぎたかなと思いました。アラダイスの彼に対する期待の表れなのかもしれませんが、ユナイテッド相手に中盤で一番多くの仕事を19歳のプレイヤーに託すのは少し無理があったかなと。とはいえデイヴィスは全体的には、特に攻撃においてはかなり良いパフォーマンスだったと思います。彼の課題はやはり守備だなと改めて感じました
ポグバは能力の高さから2ボランチの一角でも違いを生み出しますがやはり3センターのインサイドで使うのが一番効果的っていうのはユベントス時代からあまり変わりませんね
そのほうがより攻撃にかかわれますし
ポグバば素晴らしい試合でした。まるで彼だけ別のエンジンを積んでるかのようでした。
ただポグバがあれだけ自由に動けたのは相手の守備が緩かったからで、もっと守備が整地されたチームを相手にする時には、今回のような活躍は中々難しいのではないでしょうか。
やはり冬の補強は必須かと思います。
yutoさん>
おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。リンガードとルーク・ショーの奮闘にテンションが上がりました。おっしゃるとおり、左サイドにはやはりルーク・ショーが必要なのではないかと思いました。
siniさん>
同感です。ポグバがいるときは、4-3-3のほうが迫力がありますね。
ビッグサムファンさん>
そうですね。守備においては、トム・デイヴィスやホルゲートといった若い選手たちが押されてしまい、ポグバの独壇場を許してしまった感があります。パスセンスがあるトム・デイヴィスは好きな選手ですので、いい経験を積んでいっていただければと思います。
シャーザーさん>
そうなんですよね。サイドチェンジ、ミドル、キラーパス、サイドからの突破とポグバのプレイの幅が格段に増える印象です。
不知火さん>
サイドアタッカー、あるいは攻撃センスが高いセントラルMFですかね。ムヒタリアンとマタが持てる力を発揮できればいけるのではないかという思いもあるのですが。
>makotoさん
自分としては、マティッチの相棒になってかつマタの素晴らしい動き出しにパスを通せるような選手が欲しいんですけどね…
不知火さん>
なるほど。4-3-3で「ポグバと相似形」になれる存在ですね。
やっぱりポグバは別格ですね。
このままポグバを前目で使うのなら噂になっているエジルやルーカスは必要なくなります。
ただエレーラのパフォーマンスは去年に比べると別人のようによくない。
冬の移籍でバレンシアのバックアップもこなせ中盤をレベルアップできるファビーニョが取れれば最高なのですが難しいところですね。