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【Brighton×Chelsea】絶品ウィリアン!アザールとバチュアイを動かした珠玉のプレーメイク!

アザールとバチュアイの2トップに、ウィリアン、カンテ、バカヨコの3センターという布陣でしょうか。プレミアリーグ24節、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンVSチェルシー。ノリッジと戦ったFAカップ3回戦リプレイで、モラタとペドロがレッドカードをもらったチェルシーは、アザールの孤立が心配です。GKカバジェロ、3バックはリュディガー、クリステンセン、アスピリクエタ。両WBはいつものヴィクター・モーゼスとマルコス・アロンソです。

2分のウィリアンのFKは、GKマシュー・ライアンの正面。アウェイチームが幸先いい先制点を奪ったのは、この直後でした。中央のアザールがボックス右のバチュアイに預けてゴール正面に入ると、ベルギー代表FWは外のヴィクター・モーゼスにパス。グラウンダーに足を伸ばしたスティーブンスのクリアは、アザールの足元に入ってしまいました。右足の強烈な一撃がネットに刺さり、0-1。すかさず反撃に出たブライトンは、右から仕掛けたソリー・マーチのラストパスのクリアをパスカル・グロスがダイレクトで叩きますが、ボールはカバジェロの頭上を越えてしまいました。

チェルシーの追加点は、何と6分。カンテの敵陣でのインターセプトから、3人のアタッカーが6本のダイレクトパスをつないでフィニッシュにたどり着きました。ウィリアン、アザール、バチュアイ、ウィリアン、アザール、バチュアイ、ウィリアン。ブラジル人MFがアウトにかけたシュートは、マシュー・ライアンの指先を抜けて左隅へ。あまりに美しいアタックに、ブライトン守備陣はなす術がありませんでした。

2点を追うブライトンの最初の決定機は、15分に訪れました。左からのクロスをパスカル・グロスと競ったカバジェロのパンチが小さくなり、拾ったスケロットがGKを抜きにかかります。縦にボールが出た瞬間、カバジェロの足がスケロットにかかるも笛は鳴らず、パスカル・グロスのクロスは味方に届きません。18分、ボックス右でクリアをカットしたウィリアンがニアのバカヨコに打たせると、外から枠に入ってきたボールはマシュー・ライアンがビッグセーブ。周囲を使うのがうまいウィリアンが、見事にバチュアイを機能させています。

26分の速攻は、バチュアイの落としを受けたアザールが右のウィリアンにラストパス。シュートは何とかマシュー・ライアンが外に弾き出しますが、その1分後にもチェルシーの2トップがコンビで決定的なチャンスを創ります。中央でフェイントをかけてDFを翻弄したアザールが、股抜きパスをバチュアイに通すと、切り返しから放った左足シュートは守護神がセーブ。プレミアリーグ16位にとって難しい時間が続きます。

28分、これまで不安定な守備が目立ったカバジェロが、素晴らしいセービングでチームを救いました。マルコス・アロンソをかわしたパスカル・グロスがクロスを入れると、中央で2人がフリー。プレパーが叩きつけたヘディングは教科書どおりでしたが、GKの左手が速く、青白のストライプが天を仰ぎます。41分、バチュアイのシュートのこぼれ球をカンテが拾い、左のアザールに展開すると、ファーを狙った速いクロスをヴィクター・モーゼスが打てず。ウィリアンは相変わらずバチュアイにシュートを打たせており、アザールとの連携も期待感充分です。前半は0-2。公式戦で5戦連続勝利なしのチェルシーが、2018年のプレミアリーグ初勝利に近づいています

50分、ブライトンが右サイドからアタック。パスカル・グロスのニアへのクロスに飛び込んだプレパーのヘッドがポストを直撃すると、リバウンドに反応したヘメドは惜しくも触れません。オープンな展開は、ゴールがほしいホームチームのサイド攻撃をやりやすくしています。58分、競り合いで頭を強打していたクリステンセンがプレイ続行不可能のようです。ダヴィド・ルイスが入った直後にウィリアンのFKがゴール左を襲い、マシュー・ライアンが弾いたボールがポストを叩いてピッチに戻ってきます。62分、マーチの左足ミドルはDFにヒットしてCK。66分に左からのロングフィードをリュディガーがクリアすると、マルコス・アロンソの前でインターセプトしたスケロットがカバジェロと1対1になりますが、右足のシュートはGKが身を挺して阻みました。

75分、スケロットに押されていたマルコス・アロンソが下がり、ザッパコスタがそのまま左。チェルシーが勝負を決めたのは77分、ウィリアンがアザールに通したスルーパスからでした。左から上がった10番にゴールドソンが最後までついていかず。CB2人が距離を詰められないのを見たアザールは、空いていた左隅に難なく流し込みました。コンテ監督は81分にウィリアンを下げ、今季プレミアリーグ3試合めのムソンダに場数を踏ませます。すると89分、右から中に走りこんだヴィクター・モーゼスに完璧なロングフィードを合わせたのはムソンダです。トラップからGKの足元を抜く左足シュートと、淀みないプレイを見せたWBの今季プレミアリーグ初ゴールで0-4。安定した守備とはいえなかったものの、最初の2点で楽に戦えたチェルシーがクリーンシートで6試合ぶりの勝ち点3をゲットしました。

「苦しいときのウィリアン!」と、思わずつぶやいてしまいました。この試合は、間違いなく彼がコンダクター。点差ほど楽ではなかった試合をプレッシャーなく進められたのは、アザールをうまく動かし、プレミアリーグで結果を出せていないバチュアイを使いこなしたクレバーなMFがいたからだと思います。ブライトンは健闘しましたが、アザールのマークを失敗したことと、シュートに精度を欠いたのが敗因でしょう。堅守の昨季プレミアリーグ王者に、最初の6分で2点を与えてしまえば、この結果もやむなしです。エミレーツでは、アーセナルも4ゴールで快勝しました。水曜日に行われるカラバオカップ準決勝セカンドレグが、今から楽しみです。

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“【Brighton×Chelsea】絶品ウィリアン!アザールとバチュアイを動かした珠玉のプレーメイク!” への1件のコメント

  1. nor より:

    更新お疲れ様です。
    クリステンセンの状態と、移籍がこんがらがっている渦中のバチュアイに最後までゴールがなかったのはとても残念です。

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