【Swansea×Liverpool】首位に勝利の後、最下位相手に沈黙…リヴァプール、痛すぎる敗戦!
再三攻め上がるマティプのポジションは、エムレ・ジャンがカバー。17分にジョー・ゴメスがインターセプトに失敗してジョルダン・アイェウに左サイドを突破されますが、チェンバレンが対応してCKに逃れます。23分、左からのCKをニアに入ったファン・ダイクがヘッドで狙うと、惜しくも右のポストの外。全員が自陣に引くスワンズに対して、レッズのアタックは左右の幅が狭く、ボックスに勝負のボールが入るシーンがありません。30分、サラーのポジションを見たファン・ダイクの裏へのフィードは秀逸。しかしプレミアリーグ18ゴールのエースは、フリーのダイレクトボレーを打ち上げてしまいます。
33分、マティプ、マネ、サラーとつないだ中央突破は、マティプの飛び出しに合わせたサラーの浮き球が背中に当たり打ち切れず。36分に左サイドでFKを与えたファン・ダイクは、味方に細かい指示を飛ばし、いち早くコースを読んでヘッドでクリアしました。40分、先制は何とプレミアリーグ最下位チームです。右からのCKをファン・ダイクが頭に当てると、こぼれ球はモーソンの足元にいってしまいました。右足のボレーが左隅に吸い込まれ、1-0。前半終了間際にエムレ・ジャンのスルーパスでサラーが左から突破したカウンターは、浮き球に飛び込んだマネのボレーが右に外れます。終始スローだったレッズは、ビハインドを背負ってセカンドハーフを迎えることになりました。
49分、ジョルダン・アイェウが左から仕掛けたカウンターは、ジョー・ゴメスがカット。レッズは縦に入る楔のパスを活かせず、フィニッシュがない時間が続きます。54分、敵陣で囲んで奪ったボールをサラーに通したショートカウンターは、右足のシュートがポストの右。56分にマネのパスをダイレクトで入れたロバートソンのグラウンダーは、GK寄りにずれてフィルミーノは触れません。ワイナルドゥムがサラーを使い、フィルミーノにスルーパスが出たチャンスはファビアンスキが飛び出してキャッチ。60分のサラーの直接FKは、ファビアンスキが指先で上に弾き出しました。
カルヴァリャル監督は、64分にネイサン・ダイアーを下げてトム・キャロルを投入。飛び出しのタイミングが的確なファビアンスキは、サラーに出る縦パスを冷静にクリアします。クロップ監督は、68分にチェンバレンをララナ。エムレ・ジャンのミドルは枠の上に消えていきます。マティプ、エムレ・ジャン、サラーとつながった70分のアタックは、右から放ったマティプのミドルが枠にいかず。73分、積極性を欠いたワイナルドゥムが下がり、今季プレミアリーグ3試合めのダニー・イングスが前線に入ります。残り時間は15分。5-4のスワンズの壁は厚く、サイドに開かせなければ破るのは難しいでしょう。
77分、ララナとサラーの中央突破からボールが左にこぼれ、ダニー・イングスが左足でクロスに狙うとファビアンスキがキャッチ。前線で健闘したジョルダン・アイェウがボニーに後を譲ると、リバティのサポーターはスタンディングオベーションで称えています。82分、ロバートソンのクロスを逆サイドのフィルミーノが拾うと、オーバーヘッドのクロスを叩いたファン・ダイクのボレーはクロスバーの上。レッズの猛攻に対して、ホームチームの守備陣は冷静です。ファン・ダイクを前線に上げたのに、なぜ難しいプレイをするのか。95分にボックス左に入ったファン・ダイクがファーにクロスを送ると、フィルミーノのヘッドはポストにヒットし、こぼれ球をトラップしたララナはDFにぶつけてしまいました。最後の10分しか本気が感じられなかったレッズはスコアレスで終わり、プレミアリーグ無敗記録は14でストップしました。
前線の選手たちに傲慢な突破が目立った。インサイドMFがおとなしかった。楔のパスが単調だった。シュートの精度が低かった。崩す形を共有できていなかった。サイドを攻めるのが遅かった…。754本のパス、21本のシュートを積み上げたリヴァプールが4本のオンターゲットしか打てずに敗れた理由を挙げれば、まだまだ出てきそうな気がします。しかし、突き詰めるとこの2つが大きかったのではないでしょうか。いつでも決められると思っていた。そして、ファビアンスキが素晴らしかった。マンチェスター・シティ戦であれだけ繰り返したスプリントをアンフィールドに置き忘れてきたようなチームは、目覚めたときには残り時間がありませんでした。
ロバートソンやファン・ダイクが最後に入れたようなボールがもっと早く出ていれば、判断ミスがゼロだったポーランド代表GKを慌てさせることができたのではないでしょうか。レッズのプレミアリーグ初制覇の必須条件は、こういう試合を減らすことだと久しぶりに思いました。(ルカシュ・ファビアンスキ 写真著作者/Chensiyuan)
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早々の更新ご苦労様です。
先週のシティ戦終了時にスポナビライブ解説の水沼さんが指摘していた事が現実になってしまいました(苦笑)恐らくメンバーの心の中にある意味の隙が生まれていたかもしれませんね。ご指摘の通り優勝するにはこの手のゲームを落としては、、、散々今まで言われてきたことですが、、、。相手のスワンズは必死でした。ファビアンスキーのチームを救うプレーと監督の戦術を集中力切らさずミッション完遂したスワンズを讃えたいと思います。
こういう試合を見るとクロップが監督の間はプレーがおもしろいと賞賛されてもタイトルはぜったいに取れないなと感じます。
コウチーニョを売りながら冬に補強をしないことの影響がこれからのシーズンにどう影響してくるかが心配です。
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「いつでも決められると思っていた」
重い言葉です。シティ戦で手にした自信が逆効果として作用した感があります。ホームでは5-0で下した相手だという先入観も多分にあったかと思います。ロバートソンは度々おもしろいグラウンダーのクロスを入れていただけに、噛み合わないままに終わった事が残念でなりません。ミドルレンジからのシュートと、セットプレーを活かす事。引いた相手を崩す方法は限られており、リヴァプールに足りないポイントでもあります。最下位とは言えアウェイであった事を考慮すれば、せめて勝ち点1は欲しかった。難しい試合でした。
いつものリバプールでしたね。
強敵との勝利の後はいつもこうです。
監督が変わっても変えれないんですかね。
これで前回の勝利は帳消しになりました。
3位か4位ギリギリのチームは補強なく
戦うのでしょうか。
前線の3人が怪我なく好調を維持出来るので
あれは問題はないのでしょうが。