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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Chelsea】ルカクが1ゴール1アシスト!マン・ユナイテッドはチェルシーに逆転勝利!

エレーラにマンマークを命じた昨季プレミアリーグの快勝劇のように、モウリーニョ監督はエデン・アザールをいかに抑えるかを考えているのでしょうか。プレミアリーグ28節、マンチェスター・ユナイテッドVSチェルシー。オールド・トラフォードで勝ち点3を奪えなければ前進とはいえず、苦しい状況が続くということは、指揮官もわかっているはずです。負けないサッカーではなく、勝つサッカー。慎重に入ったとしても、どこかで先にゴールを決めにいかないといけません。さっそくホームチームの11人を見てみましょう。GKデ・ヘア、DFバレンシア、リンデロフ、スモーリング、アシュリー・ヤング。マティッチの脇にポグバとマクトミネイ、前線にはマルシアル、ルカク、アレクシス・サンチェスです。

開始早々から押しているのはチェルシー。ダイレクトパスをスピーディーにつないだ3分の攻撃は迫力がありました。アザールが左に展開したボールをマルコス・アロンソがダイレクトで中に入れると、モラタのボレーはバーを直撃。フォローしたアザールのシュートはデ・ヘアが上に弾き、ホームチームは何とか危機を脱しました。クルトワ、リュディガー、クリステンセン、アスピリクエタ、マルコス・アロンソ、ヴィクター・モーゼス、ドリンクウォーター、カンテ、ウィリアン、アザール、モラタ。コンテ監督のチームは、プレミアリーグの先発4試合めのドリンクウォーターを抜擢した以外はいつもの顔ぶれです。

5分を過ぎて落ち着きを取り戻したマンチェスター・ユナイテッドは、11分に最初のチャンスを迎えます。バレンシアのクロスをルカクが胸で落とすと、ボックス手前にいたアレクシス・サンチェスがシュートを狙うもDFに阻まれ枠にいかず。アザールとモラタはマクトミネイやマティッチがうまく抑えているものの、ウィリアンのドリブルは要注意です。25分からマンチェスター・ユナイテッドが波状攻撃。マルシアルやポグバのクロス、ルカクのポストプレーでフィニッシュに持ち込もうとするものの、チェルシー守備陣のポジショニングが的確で、ルカクの左足シュートもブロックされてしまいます。27分にマルシアルが仕掛けたカウンターは、走り込んでグラウンダーを受けたフリーのアレクシス・サンチェスが体勢を崩し、シュートはクルトワの正面。チャンスを逃したマン・ユナイテッドは、31分に見事なカウンターを喰らって先制を許します。

バレンシアのクロスをカットした後、逆襲の起点はウィリアン。右サイドでパスをもらったアザールがリンデロフを軽くかわすと、マクトミネイを振り切ってノーマークになったウィリアンに完璧なスルーパスを通します。ゴール前は2対1、フリーのモラタを一瞥したウィリアンは、デ・ヘアのニアサイドに強烈な一撃を突き刺しました。先に決めた15試合は全勝のチェルシーは、プレミアリーグで逆転勝利がひとつしかない赤いチームをこのまま抑えきるでしょうか。

34分、左から斬り込んだマルコス・アロンソのシュートはリンデロフがコースを切り、右にアウト。39分、ゴールに背を向けたルカクがフィジカルの強さでキープし、マティッチに落とした後の中央突破は鮮やかでした。セントラルMFの縦パスをアレクシス・サンチェスがマルシアルにつなぐと、すぐ右にいたルカクにきれいなラストパス。慌ててカバーしようとしたマルコス・アロンソは届かず、ルカクが左足インサイドでクルトワの脇を抜き、今季プレミアリーグで8位以上のクラブから初ゴールです。1-1となり、再度攻勢に転じるチェルシー。40分にアザールが最前線に出てボールをキープし、マルコス・アロンソに落とすと、WBのシュートは枠の上に浮いてしまいました。前半はイーブン。次のゴールが、勝負のターニングポイントとなりそうです。

49分、チェルシーがカウンターから決定機を創ります。ウィリアンから左にパスが出ると、スモーリングをワンタッチで抜き去ったモラタの前にはデ・ヘアだけ。角度がなかったために判断が遅れたチェルシーのエースは、2人に戻られてシュートをぶつけてしまいます。マティッチがウィリアンへのパスをことごとく奪い、ポグバが前線を動かすマン・ユナイテッドは、どうしてもラストパスがつながりません。56分、ドリンクウォーターのシュートをデ・ヘアが珍しくファンブル。プレミアリーグNo.1GKは、しきりに日差しを気にしています。それを見て取ったか、60分に左のウィリアンが2人をかわしてミドルシュート。ボールは思惑通りうまく曲がらず、右に大きく逸れていきます。

63分、モウリーニョ監督はマルシアルをリンガード。ここで代えるなら、ボールが足についていないアレクシスではなかったか。67分、バレンシアのクロスをトラップしたアレクシスが、左に持ち込んで体をひねった左足クロスをルカクが美しいバイシクル。クルトワが指先で触らなければ、プレミアリーグ2位が勝ち越していました。コンテ監督は、73分にアザールをペドロという思い切った策に出ました。75分、左に流れたルカクがリュディガーとペドロをかわしてクロスを入れると、ニアにいたリンガードが完璧なヘッド!名手クルトワも及ばず、マン・ユナイテッドが逆転に成功しました。すかさず反撃するチェルシー。クリステンセンのロングフィードを受けたウィリアンが右から放ったシュートは、デ・ヘアががっちりキャッチします。

コンテ監督が78分にヴィクター・モーゼスに代えてオリヴィエ・ジルーを投入すると、2分後、モウリーニョ監督はアレクシスをエリック・バイリー。コートジボアール人CBは、11月のチェルシー戦以来のプレミアリーグです。ドリンクウォーターがセスクに後を譲ったのは81分。マンチェスター・ユナイテッドは、ここからの15分をうまくやり過ごしました。93分に自陣でボールをキープしたルカクが、反転して2人を引き連れながらボックスまで運んだシーンを見て、これは勝てると確信しました。クルトワが上がったCKをクリアすると、タイムアップを告げるホイッスル。マンチェスター・ユナイテッドが2-1でチェルシーを下し、プレミアリーグ2位をキープしました。

ルカクとマティッチ。今季プレミアリーグから加わった2人の新戦力が、劣勢だったゲームを勝利に導いてくれました。前線で抜群のキープ力を発揮し、中盤をラクにしてくれた9番は1ゴール1アシスト。バイタルエリアを冷静にカバーし、ゴールを決めた後のウィリアンを抑えたマティッチも獅子奮迅の活躍でした。サポーターとしては、狭いスペースで見事なアシストを決めたマルシアルと決勝ゴールのリンガード、アザールを自由にさせなかったマクトミネイら若手の奮闘もうれしいトピックス。守備的に構えた最終盤も、カウンターという武器をきちんとチラつかせながら戦っており、今までの上位対決で再三見せたベタ引きとは違う余裕をもった試合運びでした。バルサと互角に戦った強敵を逆転した大きな大きな勝ち点3。次節のマンチェスター・シティ戦でチェルシーが敗れて9ポイント差となれば、チャンピオンズリーグ出場権がくっきりと像を結びます。

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“【MAN.UTD×Chelsea】ルカクが1ゴール1アシスト!マン・ユナイテッドはチェルシーに逆転勝利!” への8件のフィードバック

  1. Joe より:

    余裕? オフサイドの判定、ルカクのクリステンセンへの反則を審判に救われたの間違いじゃないかな。まあ、ホームだから仕方がないけど (^_^;)

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    バルサ戦での冴え渡った戦術はロンドンに置いてきたのでしょうか?コンテとモウリーニョ、両監督の手腕の差が如実に出た試合だと思います。
    もしもボールが収まらないモラタがジルーだったら…と考えると腹が立つ程悔しいです。一方のルカクは素晴らしい活躍でしたね。自分へのパスを確実にマイボールにし、少ないチャンスを決める&素晴らしいラストパスを出したプレーは、何故上位相手に静かだったのだろうと首を傾げる程素晴らしいクオリティでした。
    あと一つ、「あれオンじゃね?」ってシーンがありましたが、これもフットボール。コンテ監督は間違いなくその事について言及するかと思いますが、そのシーンを見直す前にまず自分の采配を見直して欲しいです。まさかこの上記で引き分けを狙ってたのではないかと思うくらい消極的な采配でがっかりです。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    それぞれ狙いがあったのでしょうがアザールを下げたコンテとリンガードを入れたモウリーニョの采配の明暗が分かれた結果となりました。

  4. バイリー より:

    本当に素晴らしい試合でした。
    ウィリアンに先制点を決められたときはもう無理かと思いましたが失点してからのユナイテッドはより強固なパフォーマンスを見せてくれました。

    メディアによる不仲報道が続くなかモウリーニョらしい勝ち方でチェルシーに勝ったのは本当に大きいと思います。
    この調子を維持できればモウリーニョのキャリア初となる長期政権も見えてくるのではないでしょうか。

  5. ランプス より:

    いつも楽しませてもらってます!
    なんか今回はコンテの采配が遅かった気がしますね。
    明らかにモラタとドリンクウオーターは精度を失って疲弊していたので 引っ張りまくった理由がわかりませんでした。早くセスクとジルーに変えて欲しかった。
    今回は先手を打ったモウリーニョの勝ちかな
    最近のコンテは手札を切るのが遅すぎな気がします。
    それにコンテは最後にツインタワーにしときながら全くハイクロスを使わない戦術も意味不明。
    まあ確かにオフサイドじゃないでしょーという得点機もありましたが マンUホームが有利に働いたのはしょうがないですね
    マンUの前半のサイドからの単発クロスの多い攻撃は全く怖いと思わなかったですが 、リードしてからのカウンターは良かったですねー
    モウリーニョは相変わらずわかりやすい。相手が攻めて来るチームに対してはカウンターが上手いですねー 守りに入ったチームを崩す術がない所は昔とちっとも変わってないですが。

    あとモラタはGKと1対1になると足元がおぼつかなくなりますね。イップスのような気がします。
    あとフェイントも実はワンパターンしかない気が。。。

  6. Scholes より:

    立ち上がりはチェルシーにはモラタのビッグチャンス、一方ユナイテッドの攻撃はどうもスピードが上がらずボールを受けてからパス先を探して遠目からのクロス。先制された時、勝利は厳しいだろうなと思いましたが選手たちは素晴らしいプレーを見せてくれました。1G1Aのルカクとピッチを支配したマティッチはもちろん、試合の中盤以降集中力を上げたマクトミネイとリンデロフのプレーも素晴らしかったと思います。多少ラッキーなところもありましたが、とても素晴らしい勝利でした!!

  7. makoto より:

    Joeさん>
    「今までの上位対決で再三見せたベタ引きとは違う余裕をもった試合運び」と書いており、明らかに今までの自チームを比較対象としています。前後の文脈を無視したうえに、違うテーマ設定をされているように感じました。もう一度、読み返していただければと思います。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    モラタは自信なさそうにプレイしていましたね。オフサイドのシーンは、「半身のモラタの腕は出ている上体はリンデロフと並んでおり、映像ではオフサイドではない」という微妙なもので、ラインズマンが正確にジャッジする難易度は非常に高かったと思います。こういうシーンこそ、VARがすっきりさせてくれるとですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    分かれましたね。アザールが最後までいたら、少なくとももっとナーバスになっていたのではないかと思います。

    バイリーさん>
    CL出場権は死守してほしい…と一瞬思いましたが、昨季は6位なのでチャレンジャーでしたね。ともあれ、大きな1勝です。

    ランプスさん>
    ジルーに高いボールを当てられるのがいちばんやっかいだったと思います。交代策は遅かったですね。早いタイミングでセスクを入れられたら嫌だなと思ってました。

    Scholesさん>
    そうですね。マクトミネイは、ワクワクしますね。

  8. 不知火 より:

    いい試合でした。
    ウィリアンに決められた時はまた負けるのかと思いましたが、見事な逆転勝ちでした。
    マルシャルのイージーなボールロストが多く少し気になりますが、ポテンシャルのある選手なのでこれからの成長を期待したいです。

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