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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Swansea×Saints】スウォンジーとの直接対決を制したセインツ生還、WBA降格決定!

セインツを応援したくなるのは、「吉田麻也がいるクラブだから」という理由だけではありません。イングランドの南端に、セント・メアリーズという決して大きくはないスタジアムを持つクラブながら、チャンピオンズリーグ出場をめざす野心に惹かれたのです。マウリシオ・ポチェッティーノがベースを築き、ロナルド・クーマンによって2015-16シーズンのプレミアリーグ6位に食い込んだサウサンプトン。彼らが残留争いに巻き込まれる日が、こんなに早く訪れるとは思いませんでした。昨季プレミアリーグを8位で終えたクロード・ピュエルは、守備的なスタイルが嫌われてシーズン終了後に解任。マウリシオ・ペジェグリーニ監督に代わった新シーズンは、攻めるチームにモデルチェンジしてEL出場権争いに参戦するはずでした。しかし…。

11月末からプレミアリーグ12試合勝利なし、後半戦はたった2勝。6勝15分15敗と崩れたセインツは17位に沈み、スウォンジーとの大一番に臨んでいます。敵地リバティーで敗れれば、最終節にマン・シティ戦を残しているチームの降格は決まりでしょう。3月から指揮を執るマーク・ヒューズ監督は、タディッチ、レドモンド、チャーリー・オースティンを前線に据える3-4-3でキックオフを迎えます。序盤は、完全なるスワンズペース。ジョルダンとアンドレのアイェウ兄弟に、クルーカスが絡む速攻は要注意です。7分のアンディ・キングのミドルは、マッカーシーがキャッチ。12分のWアイェウの中央突破は、シュートを打たれる寸前でベドナレクがタックルに入り、先制を許しません。

両者ともクロスが味方につながらず、シュートがない展開。25分にアンディ・キングがゴール前に浮かしたボールは、アンドレ・アイェウが落下点に入れず、ボールは左に流れていきます。31分、セインツに決定機。ホイビュルグが斜め右に通したスルーパスで、チャーリー・オースティンがフリーになり、右足でクロスに狙うとファビアンスキが右に飛んでキャッチ。35分にアンディ・キングが右から上げたクロスは、クルーカスのヘッドが左に逸れていきます。43分、タディッチがセドリク・ソアレスに落としたボールがゴール前に上がり、ロメウがヘッドで後ろに送ると、チャーリー・オースティンの強烈なボレーはファビアンスキの正面。0-0で折り返したゲームは、最初のゴールで決まってしまうかもしれません。

47分、左サイドからドリブルで中に入ったジョルダン・アイェウの素晴らしい一撃は、マッカーシーが指先で上に弾き出すビッグセーブ。52分のセインツの速攻は、タディッチのパスを受けたチャーリー・オースティンが遠めから思い切りよく右足を振り抜くと、ニアに入ってくるボールをファビアンスキが押さえました。今季プレミアリーグでトッテナムの次にクロスが多いセインツは、バートランドとセドリク・ソアレスが左右から迷いなく入れてきます。60分、タディッチのCKがファーに流れ、セドリク・ソアレスのクロスを叩いたチャーリー・オースティンのヘッドは、ファビアンスキが正面で懐に収めます。

62分にマルティン・オルソンが下がってタミー・アブラハムが入ると、セインツはレドモンドをシェーン・ロング。68分にCBのベドナレクが負傷リタイアとなると、マーク・ヒューズ監督はガッビアディーニという攻撃的なカードを切りました。これが功を奏したのは、72分のCKでした。タディッチのキックをシェーン・ロング、ロメウがヘッドでつなぎ、チャーリー・オースティンのボレーがファビアンスキに当たってこぼれます。アンドレ・アイェウの前で触ったのは、ガッビアディーニ!イタリア人ストライカーの今季プレミアリーグ5点めは、クラブの残留を確実にする貴重な一撃でした。

85分、右からのFKに競り勝ったタミー・アブラハムはオフサイド。チェルシーからレンタルされたストライカーは、92分に右からのロングフィードをDFを背負ってトラップし、振り向きざまにボレーを放つも枠に収められません。クロスを上げ続けたスワンズのアタックはゴールにつながらず、タイムアップの笛が鳴ると、セインツのベンチ前は優勝したかのような大騒ぎです。選手やスタッフとハグを交わし続けるマーク・ヒューズ監督。この試合がドローで終わらなければ降格決定のWBAは、マン・ユナイテッド、レッズ、スパーズに2勝1分という怒涛の追い込みも虚しく、18位以下でシーズンを終えることになりました。残るひとつの椅子は、スワンズとハダースフィールドの一騎打ち。エティハドでマンチェスター・シティに引き分けたばかりのハダースフィールドと戦うチェルシーは、レッズ戦と同様のテンションで臨まなければなりません。こちらのゲームも、楽しみです。

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“【Swansea×Saints】スウォンジーとの直接対決を制したセインツ生還、WBA降格決定!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。両チーム及びサポーターはこの一戦にかける思いが十分感じることができたゲームでした。レッズサポの私は心情としてセインツ残留と思いつつ、ウェールズのチームもトップリーグでもっと観たいと複雑な思いで観てました。ゲーム途中まではスワンズのプレスが強いのとファビアンスキーのセーブが効いており、これは負けるかもしれないと思いましたが、最後はチャンスを活かしたセインツがモノにしましたね。
    安全圏に脱したセインツは来シーズンもヒューズでいくのでしょうか?少々気が早いですがこの辺りも思案のしどころかと思います。最後にスワンズ諦めずに最終戦頑張って欲しい!

  2. 猴子大王 より:

    更新ご苦労様です。最後にスワンズ諦めずに最終戦頑張って欲しい!

    https://worldcup2018-japan.com/

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