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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Cardiff】絶品アザール&ジルー!主力のプレイに感じたチェルシーの強さの原動力。

プレミアリーグ開幕5連勝を飾ったリヴァプールもチェルシーも「とにかく素晴らしい!」のひとこと。毎試合、多大なる好意をもって観ているものの、そうはいっても混戦大好きなプレミアリーグファンであり、マンチェスター・ユナイテッドサポーターです。勝ち点を落としてほしいとはあからさまにいわないまでも、他クラブと同時刻開催の試合を観ている最中に「先制された」という情報が入るとワクワクする…ぐらいのことはあるのです。いや、一瞬、「お☆」と声が漏れる程度ですけれども。先週末も、ニューカッスルVSアーセナルを愉しみながら、スタンフォード・ブリッジでカーディフのスレイマン・バンバが決めたと知った瞬間、「うぃ!」とつぶやいてしまいました。「前半2分、レロイ・サネ」と表示されたサイトをチラ見し、スーパーマリオのゲームオーバーのBGMが頭の中で鳴り響いた後だっただけに、いつもより少しだけ大きな声だったように思います。

「プレミアリーグに昇格したばかりのクラブが、ジャイアントキリング⁉」と胸騒ぎを覚えつつ、この後の試合でワトフォードに勝てば3ポイント差やんけとほくそえみつつの楽しい時間は、20分ほどでしぼみ始め、アーセナルの冴えない前半が終わる頃には完全に終了しました。アザール、アザール!35分に横からのボールを受けたベルギー代表は、トラップ1発でベネットを抜き去り、ボックス右から左のサイドネットに決める文句なしの同点ゴールをゲット。前半終了間際には、ボックスの左脇を突破したペドロのグラウンダーを見てニアに侵入し、スレイマン・バンバにぶち当てる一撃を豪快にねじ込みました。

エースが2発決める気持ちのいい展開となりましたが、この試合の前半で最も素晴らしかったのは、2アシストのオリヴィエ・ジルーです。リュディガーのパスをアザールに流した最初のポストプレーと、自分の背後に出たペドロのミスキックに足を伸ばして10番の打ち頃のボールにした2度めは、判断もボールの強さも完璧でした。プレミアリーグ屈指のポストプレーヤーは、マルコス・アロンソがオーバーラップした際のニアへの飛び込みや、ペドロとのダブルヒールキックでコヴァチッチをGKエザリッジと1対1にしたシーンなど、何度も見せ場を創り、カーディフ守備陣を振り回しました。ワールドカップロシア大会で、枠内シュートゼロでもデシャン監督が起用し続けた理由がよくわかる45分でした。

ループシュート、ヒールキック、キックフェイントと遊び心たっぷりでプレイするチェルシーは、2-1でもセーフティリードに見えました。50分にコヴァチッチが足を痛めて座り込みますが、代役がロス・バークリーなら問題ありません。62分にはリュディガーがバイタルエリアまで攻め上がり、左にいたペドロにパスを通すと、モリソンをかわして左に打ったコントロールショットは惜しくも枠の外。今季プレミアリーグで既に3ゴールを決めているペドロも、いかにも調子がよさそうです。67分に11番は下がり、ウィリアンがピッチへ。81分にアザールとのパス交換からウィリアンがボックス右に侵入すると、先制ゴールのスレイマン・バンバがボールを触れずに足を引っかけてしまいました。エースが助走なしのキックをゴール右に突き刺し、ハットトリック達成。5戦5発で、プレミアリーグ得点王争いの単独トップに躍り出ました。

83分、マルコス・アロンソが上げたクロスがDFの足でコースが変わると、ボックスの左コーナー付近で右足を振り抜いたウィリアンのミドルが、ゴール右隅に飛び込みました。4-1圧勝のチェルシーが、得失点差でレッズをまくってプレミアリーグ首位奪取!67分に左に持ち込んだボビー・リードが、右隅に放ったきわどいシュートが決まっていれば、試合はおもしろくなりましたが、勝ち点の行方は変わらなかったでしょう。サッリ監督は、すっかり主力の心をわしづかみにしたようです。4-3-3、ポゼッション重視など、新生チェルシーを語るキーワードはさまざまあれど、強さの最大の原動力は「アザール、ペドロ、ダヴィド・ルイス、ジョルジーニョ、ウィリアン、マルコス・アロンソが気持ちよさそうにプレイしていること」のように思います。遊び心、自分らしさ、フィット感、相互理解。そう、この日はもうひとり、オリヴィエ・ジルーも。

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“【Chelsea×Cardiff】絶品アザール&ジルー!主力のプレイに感じたチェルシーの強さの原動力。” への3件のフィードバック

  1. makoto より:

    リバプール戦がどうなるか、とても楽しみです。たしかカラバオカップと2連戦でしたっけ?リバプールはPSGやナポリ、マンC、消耗戦の中での2連戦ですから、カップ戦メンバーとプレミアメンバーの違いもどうなるか見所ですね。

    —–
    norさん>
    リヴァプールはファビーニョの使い方、チェルシーはジョルジーニョの休ませ方に興味が湧きます。

  2. ゆう より:

    コバチッチが逸した決定機も得点シーンも、ジルーが入ったことで明らかに攻撃のクオリティが上がりました。このスタイルにフィットするFWがいて良かったです。
    サッリに変わり攻撃的になったこのスタイルが、リバプールとどういった試合をするのか本当に楽しみです。オープンでエキサイティングな試合になるのを期待しています。

  3. エミリー より:

    アーセナルファンですが、ベンゲル終局における最大の失敗は、ジルーを使わない&売った(しかもチェルシーに!!)事だと、ずっと思っている。
    自分の戦術ありきなのか、現有戦力を活かしきる戦術を取るのか。
    サッリ監督はめちゃめちゃ上手くやっています。
    素晴らしいですね。

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