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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Watford×MAN.UTD】危なかったマン・ユナイテッド、守護神のビッグセーブで1-2逃げ切り!

プレミアリーグ開幕から4連勝と最高のスタートを切ったワトフォードに、2勝2敗と出遅れたマンチェスター・ユナイテッドが挑みます。モウリーニョ監督は、代表戦で頭部を強打したルーク・ショーに無理をさせませんでした。GKデ・ヘア、DFバレンシア、リンデロフ、スモーリング、アシュリー・ヤング。中盤にポグバ、フェライニ、マティッチが入り、ルカクの両脇にリンガードとアレクシス・サンチェスです。2分、アレクシス・サンチェスが左から入れたアーリークロスは、ルカクとフォスターを1対1にさせる素晴らしいボールでしたが、今季プレミアリーグで2発のエースのトラップが大きくGKに奪われます。10分までは、ロングボールが飛び交う互角の展開。12分にポグバが左足で放った強烈なミドルは、フォスターが確実にキャッチ。直後のウィル・ヒューズの左足シュートは、デ・ヘアの懐に収まります。

15分、ロベルト・ペレイラとのパス交換からトロイ・ディーニーが中央に持ち込み、右足でフィニッシュ。デ・ヘアが体を伸ばして上に弾き出しますが、アウェイチームにとっては危険なシーンでした。サイドで優位に立つマン・ユナイテッドは、いいボールを中に入れられず、前線の選手たちがシュートで終わるアタックがありません。31分、デ・ヘアのキックからのセカンドボールを拾ったアレクシスは、右に回り込んでニアを狙うもフォスターが触ってCKです。35分、中央からのFKをボックス右で巧みにトラップしたのはフェライニ。右足で入れたクロスが相手に当たって流れると、逆サイドでフォローしたアシュリー・ヤングが左足で絶妙なボールを浮かします。胸に当てて右隅に流し込んだのは、ロメウ・ルカク。この一撃で、退屈だった試合の景色は激変しました。

37分のポグバのミドルは、フォスターが右腕でセーブ。直後、マン・ユナイテッドはまたもセットピースを活かします。右からのCKをファーのフェライニがヘッドで折り返すと、胸トラップから左足で豪快なボレーを蹴り込んだのはスモーリング!2点差となるゴールには喜びを表現することが多いモウリーニョ監督は、スタッフとハグをかわしています。直近のプレミアリーグ13試合で12勝1敗の相性のよさは、今日も健在でした。46分、バレンシアからパスをもらったリンガードが、ファーに浮かしたボールは、ポグバの左足にぴったりでしたが、ニアを襲うボレーはフォスターがビッグセーブ。前半の最終盤の出来を見て、ハーフタイムで0-2はセーフティリードと思ったのですが…。

50分、左からのパスを中央に持ち込んだポグバのミドルは、うまく当たらず。フェライニとマティッチが後ろを締めてくれるときは、ポグバは安心してバイタルエリアまで上がれます。58分にルカクを走らせたポグバの縦パスは見事でしたが、左足のタッチをカバセレがカットしてCK。61分のCKでデ・ヘアの前に走り込んだカバセレは、ヘディングを枠に入れられませんでした。65分、ロベルト・ペレイラが流したボールをドゥクレがゴールライン際まで持ち込むと、マイナスの折り返しにアンドレ・グレイがフリーでした。右足の強烈なボレーが、ゴール右上に刺さって1-2。ペースを握っているのは、明らかにワトフォードです。

71分、リンガードに代わってマルシアル。ハビ・グラシア監督は、ヤンマートを下げてフェメニアです。75分、ロベルト・ペレイラの左からのパスをボックス手前から狙ったドゥクレは、打つ瞬間に足を滑らせてしまいました。右サイドのマティッチが、マルシアルにスルーパスを通した78分のカウンターは、11番のグラウンダーがポストに入ったルカクへ。ラインの裏に走ったアレクシスにダイレクトパスがつながるも、キャスカートが足元に入って3点めはなりません。80分にドリブルで強引に仕掛けたマルシアルは、左足のシュートをブロックされてしまいました。83分のアレクシスをマクトミネイが逃げ切りのサインなら、少し早くないでしょうか。攻めていたピンクのチームは、下がらないほうがいいでしょう。

90分に外から巻いてきたドゥクレの左足ミドルは、簡単なボールではありませんでしたが、デ・ヘアが右に飛んでキャッチ。バイリーと代わるバレンシアは、ゆっくり歩いて時間を遣います。93分、マティッチが2枚めのイエローで退場。直後のFKからカバセレが決定的なヘディングシュートを放つと、デ・ヘアが左に弾き出すビッグセーブで同点を許しません。危なかったマンチェスター・ユナイテッド、1-2で逃げ切って勝ち点3。チャントを止めず、素晴らしい雰囲気を作って選手を盛り上げたホームサポーターの願いは叶いませんでした。

セットピースから2発決めた後が、モヤモヤする展開でした。ゲームをスローに落とし、サイドからの仕掛けを徹底すれば、決定的な3点めを奪えたのではないかと思います。マンチェスター・ユナイテッドは、ここまでサイドアタッカーのゴールがゼロ。アザール、ペドロ、サラー、マネ、スターリングらが量産しているTOP3を見ると、攻めのバリエーションが少なく、押し引きをコントロールできないのが気になります。ルカクとセットピース以外に、手立てはないのか。進化が感じられず、モチベーションが低い選手が目立つチームを案ずる日々が続きますが、絶好調クラブの連勝をアウェイで止めたのでよしとしましょうか…。CLはヤングボーイズ、カラバオカップはダービー・カウンティ、プレミアリーグはウルヴス&ハマーズと、与しやすい相手が続く4試合で多彩なゴールを決めてくれればと祈っております。

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