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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Everton×Crystal Palace】ラスト4分から連発で3連勝!攻撃力UPのエヴァートンに要注意!

プレミアリーグ8節のリヴァプールVSマンチェスター・シティでは、86分にPKを得たアウェイチームが、マフレズに託して失敗。無念のドローとなりました。日曜日に行われたエヴァートンVSクリスタル・パレスで、同じく0-0からシェイマス・コールマンがザハを引っかけたのは60分。足がかかってから転倒までのタイムラグが気になるシーンでしたが、レフェリーがスポットを指差せばPKです。キッカーは、ミリヴォイェヴィッチ。ホームチームのGKは、ワールドカップのコロンビア戦でバッカのキックをストップしたピックフォードです。ロシアでは右に飛んで逆を取られ、左手を残してセーブした若き守護神は、セルビア代表MFの狙いを左と読んで外しましたが、正面へのボールに足を残してストップしました。

マンチェスター・シティは試合終了間近だったために、そのままスコアレスドローで終わりましたが、残り5分まで0-0でがんばっていたプレミアリーグ14位には残酷な結果が待っていました。87分、シグルズソンのFKから始まった波状攻撃。ボックス手前で高く浮いたボールに、前線に残っていたマイケル・キーンがヘッドで競り勝つと、リシャルリソンが左のルックマンに展開。中央にクロスが上がった瞬間、カルヴァート=ルーウィンとマイケル・キーンがノーマークでした。手前にいたカルヴァート=ルーウィンのヘディングシュートに、ヘネシーは触るのが精一杯。ここまで選手を代えていなかったホジソン監督のベンチには、ウィッカム、アイェウ、パンチュンがいたのですが、89分にとどめの2点めを喰らってしまいました。

前がかりのクリスタル・パレスは、シュラップがパスミスでボールをロストし、最終ラインのマイケル・キーンからロングフィード1発。ママドゥ・サコの裏に抜けたジェンク・トスンが、右からボックスに持ち込んでシュート態勢に入ります。全力で戻ったトムキンスのスライディングは間に合わず、GKの足元を抜いた一撃がネットに突き刺さって2-0。ルックマン、カルヴァート=ルーウィン、トスンは全員途中出場の選手です。マルコ・シウヴァ監督の采配が大当たりで、エヴァートンはプレミアリーグ3連勝。1年前の9節の直後に、ロナルド・クーマン監督を解任したクラブは、まったく別のチームに生まれ変わりました。

大型補強が話題となった2017-18シーズンのチームは、新戦力がことごとく空回り。クラーセン、サンドロ・ラミレス、ヴラシッチは全く機能せず、シグルズソンとマイケル・キーンは自信のないプレイに終始していました。ウェイン・ルーニーは、ゴールを決めてくれる選手でしたが、攻撃の流れを止める存在でもありました。ボラシェの長期離脱、アシュリー・ウィリアムズの絶不調、若手の伸び悩みも重なり、迷えるクーマン監督はチームを束ねきれず。マン・シティ相手にドローという唯一の手柄を残して、サム・アラダイスに椅子を明け渡すしかありませんでした。

今季のチームの強みは、ゴールに向かう道筋が明確であり、それぞれの選手が自分の持ち味を発揮できているところです。前線には、独力でシュートに持ち込めるリシャルリソンが君臨。アーセナル時代には「CFをやりたい」などといっていたウォルコットは、すっかりふっ切れたのか、縦へのスピードという強みを活かす方向に舵を切っています。2年めのマイケル・キーンには安定感が生まれ、スウォンジー時代にパスサッカーになじんでいたシグルズソンに、若き指揮官のスタイルはフィットするようです。クリスタル・パレス戦の28分に、コールマンを使ったシンプルな突破からニアに惜しいシュートを放つシーンがありましたが、クロスやシュートの精度が高いシグルズソンが頻繁にボックス周辺に顔を出すのは脅威です。今季プレミアリーグ9試合4ゴールは、決してラッキーではありません。

3連勝中に、シャフタル・ドネツクから来たベルナルジがドリブルで崩しに貢献するようになり、クリスタル・パレス戦ではバルサからレンタルしたアンドレ・ゴメスがプレミアリーグデビュー。中盤の選択肢が増え、昨季よりもゴールを積み上げられる体制が整いつつあります。さらに最終ラインにミナが合流できれば、層の薄さも解消します。4位以内は厳しいとしても、TOP6の一角崩しなら狙えるのではないでしょうか。次節で当たるマンチェスター・ユナイテッドや、11月にグディソン・パークに乗り込むチェルシーとリヴァプールは、サイドアタックと速攻が鋭くなったマルコ・シウヴァの新生トフィーズに要注意です。

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