【MAN.CITY×MAN.UTD】絶品シルヴァ&シウヴァ!中盤を制したマン・シティが3発快勝!
最初のシュートは2分、フェルナンジーニョのロングフィードを中央に持ち込んだベルナルド・シウヴァ。4分にはフェルナンジーニョのスルーパスがボックス左に出て、フリーのダヴィド・シルヴァがグラウンダーを入れるもアグエロに合わず。落としをもらったフェルナンジーニョのシュートは、惜しくも左に外れます。7分、ダヴィド・シルヴァの浮き球で、今度はスターリングがボックス左でフリー。2人がかりで追いかけ、CKに逃れたものの、マンチェスター・ユナイテッドは早い時間に失点を喫することになりそうです。
予感が的中したのは12分。ダヴィド・シルヴァからパスを受けたスターリングが右足に持ち替え、ファーにクロスをフィード。走り込んだベルナルド・シウヴァが右ポストのそばから折り返すと、フリーでトラップしたダヴィド・シルヴァは右足のシュートとなりましたが、デ・ヘアにぶつけて強引にねじ込みました。反撃に入るマン・ユナイテッド。ラシュフォード、フェライニ、リンガードが楔のパスを受け、サイドに展開する攻撃に対してマン・シティ守備陣の寄せが速く、クロスで勝負する形に持ち込めません。
24分、敵陣でエレーラから奪ったアグエロがドリブルでボックスに入ると、アウェイチームは4人で囲んでカット。1分後、好調マルシアルが放ったミドルはジョン・ストーンズがブロックし、右からのクロスに競り勝ったスモーリングのヘッドはバーを越えていきます。最初の15分が嘘のように、互角に渡り合うマン・ユナイテッド。31分のラポルテのミドルは浮いてしまい、ルーク・ショーの早いクロスはマルシアルが打ち切れません。35分過ぎからバンジャマン・メンディが上がってくるようになると、ラシュフォードが裏でもらうシーンが増えました。
38分、ラシュフォードが左に流れ、スイッチしながらもらったマルシアルが左45度から狙うと、フェルナンジーニョがブロック。ダヴィド・シルヴァのパスからベルナルド・シウヴァがフリーで左に流れると、縦に出したスルーパスを左足で狙ったアグエロはニアに外しました。前半は1-0。ドラマティックな逆転劇が増えているモウリーニョ監督にとっては、存外悪くないスコアなのかもしれません。
後半が始まって48分、センターサークルのリンガードがトラップを狙われ、4対3のショートカウンター。マフレズとのワンツーで右から上がったアグエロがリンデロフをかわし、右足を振り抜くと、ニアを狙うならGKの肩越しというお手本通りの一撃がデ・ヘアを破り、ギャップは2点となりました。53分、ベルナルド・シウヴァのフィードでフリーになったスターリングのシュートは、DFにヒット。1分後、フェルナンジーニョがボックスにふわりと落としたボールで、スターリングがシュートチャンスを迎えますが、迷った7番はスモーリングを間に合わせてしまいました。57分、モウリーニョ監督はリンガードを下げて、久々のルカク。プレミアリーグ4ゴールに留まっているストライカーの最初のプレイは、マルシアルが斜めに通したパスでボックスに飛び出し、エデルソンのファールを誘うドリブルでした。
PKを決めたマルシアルは、今季プレミアリーグ6ゴール。ペップは62分にマフレズに代えてサネを投入しました。67分にサネのパスを受けたフェルナンジーニョのミドルは、デ・ヘアがキャッチ。残り20分を切り、モウリーニョ監督はパスミスが目立ったエレーラとラシュフォードを下げ、ファン・マタとアレクシス・サンチェスで勝負です。74分、スターリングが仕掛けたカウンターは、サネのフィニッシュが大きく左にアウト。78分にマン・シティが仕掛けた波状攻撃は、中央を固めた赤いユニフォームがサネのシュートを許さず、最終盤に希望をつなぎました。80分、アグエロと代わったばかりのギュンドアンのシュートは、左にアウト。86分に采配を的中させたのは、ペップのほうでした。
ボックス右から仕掛けたスターリングが後ろに戻し、ベルナルド・シウヴァが美しいクロスを入れると、マティッチがマークを外され、どフリーのギュンドアンがデ・ヘアの脇を抜きました。92分、ペップはダヴィド・シルヴァをフィル・フォーデンという「勝利宣言」。マンチェスター・シティが3-1でダービーを制し、勝ち点32で首位をキープしました。
マルシアルがPKを決め、マタとアレクシスが登場するまでの10分間は夢を見たのですが、交代後の布陣に明確な狙いは感じられず、時間が経つにつれて希望が萎んでいきました。フェライニを中盤の底に据え、マティッチをより攻撃的な左インサイドという戦術はおもしろかったのですが、エレーラが持ち味を発揮できず、ダヴィド・シルヴァやスターリング、アグエロと対峙した右サイドが混乱。イーブンのまま終盤勝負というモウリーニョ監督の目論見は実現せず、1点差に迫るのが精一杯でした。
やはり強かった、マン・シティ。ベルナルド・シウヴァの突破とパスワークがとにかく素晴らしく、デブライネがいてもどちらがいいか迷うほどの充実ぶり。フェルナンジーニョの視野の広い配球、使うことも使われることもできるダヴィド・シルヴァの的確なプレイ選択と、中盤のクオリティの高さが如何なく発揮された一戦でした。年末までに、彼らから勝ち点を奪えそうなのはチェルシーぐらいでしょうか。鋭いカウンターがあるレスターにも、密かに期待しているのですが…。もとい、完敗です。オールド・トラフォードではリベンジを果たしてほしいのですが、あまりにも差がついてしまった今季は難しいかもしれません。
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早々の更新有難うございます。
Makoto さんご指摘の通り、ポグバの欠場が響いたユナイテッド、デ・ブライネの不在を十分に補ったシティの差が出たように思います。辛抱強くターンオーバーを続けてベンチメンバーの水準が全く遜色ありません。
2-1の時点では昨年のダービーのデジャブかとハラハラしたのですが、ギュンドアンの投入がハマりました!こんなに上手い選手だったのか。
アグエロのシルバーヘアも似合ってます。
監督の戦術差よりもシティがデブライネを欠いた穴をベルナルドで埋め、後半にも交代でギュンドアンが出てくるのに対しユナイテッドはポグバを欠いた穴をフェライニで埋めているのを見て悲しくなりました。
ファーガソン退任以降行き当たりばったりな補強をしてきたユナイテッドと着実に必要な戦力を補強してきたシティの差を見せつけられたようです。
ユナイテッドのフロントは進むべきチーム像を明確にして早く優秀なSDを設置しないとミランコースを突き進んでいくことになりそうですね。
更新ご苦労様です。
ニュートラルに観ていられる楽しみな一戦でしたが、ファギーの悲しそうな顔が印象的でしたが、それを上回るシティの攻撃陣の多彩なパスワークが最高で3点目のギュンドアンのトラップからに一発が素晴らしく、、、シティ強すぎます、、、。
このまま、無敗優勝してしまうのと違うか?
シティの強さは歴史的ですね。
全盛期のマイクタイソンを見ているような、非の打ち所のないものを見ている感覚に陥ります。
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どちらのファンでもないですが、今回はユナイテッドを応援してました。なんせシティ強すぎますから……
しかしまあ、本当に強いですね……。
全く可愛げのない強さ。2005年のチェルシーを思い出します(実際それ以上なんでしょうね、きっと)。
リヴァプールやチェルシー強いですが、このチームが躓く姿はちょっと想像つかないです。
寂しいがな、やっぱりモウリーニョはもう時代遅れの監督なんですかね…。
戦力が悪いのか、モウリーニョが悪いのか、フロントが悪いのか、makotoさんの見解を聞いてみたいです。
シティは全てにおいて上回っていましたね、ユナイテッドファンとしては悔しさというか悲しかったです。クラブが目指すフットボールのスタイル、ビジョンが今だに見えなくてユナイテッド上層部とモウリーニョ監督は一枚岩になってるのかな?と思います。冬のマーケットはいくら使うのでしょうか。。最近の負け方を見るといろんなことを考えてしまいますねぇ。