【Tottenham×Chelsea】怒涛のラッシュでいきなり2発!スパーズが無敗チームを屠って3位浮上!
8分、エリクセンが右から蹴った速いFKを、ニアに入ったデル・アリが強烈なヘディングで押し込んで1-0。10分、ソン・フンミンがエリクセンとのワンツーで最終ラインを破り、右足で放ったハーフボレーはバーの上に浮いてしまい、韓国代表は頭を抱えています。ハリー・ケインの後ろにエリクセン、デル・アリ、ソン・フンミン、中盤センターにシソコとエリック・ダイアーを並べたスパーズは、セルジュ・オーリエ、アルデルヴァイレルト、フォイス、ベン・デイヴィスとやや不安な最終ライン。チェルシーが中盤を支配し、スパーズが必死に守る展開を予想していたのですが、ホームチームがアグレッシブなプレスでボールを奪い、直線的な攻撃を繰り返しています。
13分のスパーズのカウンターは、中央から上がったデル・アリのパスを受けたソン・フンミンが、リュディガーを抜いてケパと1対1になりますが、フィニッシュを足にぶち当てビッグチャンスを逃しました。16分、エリクセンのパスを受けて振り向いたハリー・ケインが、ミドルシュートをニアに突き刺して2-0。カーブをかけてファーを狙うと読んだダヴィド・ルイスがコースを空けてしまい、ニアはCBが切ってくれると信じたケパは1歩も動けませんでした。
20分、右に持ち込んでベン・デイヴィスをかわしたウィリアンは、シュート性のグラウンダーを入れるも中央のモラタは触れません。ケパ、アスピリクエタ、リュディガー、ダヴィド・ルイス、マルコス・アロンソ、ジョルジーニョ、カンテ、コヴァチッチ、ウィリアン、モラタ、アザール。ベストメンバーを揃えたサッリ監督のチームは、中盤のせめぎ合いでジョルジーニョが狙われ、自分たちのペースに持ち込めません。29分のショートコーナーは、エリクセンのクロスをニアで合わせたアルデルヴァイレルトのボレーをケパがビッグセーブ。リバウンドに反応したフォイスのボレーは、左ポストぎりぎりを抜けていきました。
31分のカウンターは、2人に囲まれたソン・フンミンが切り返しから左足を振り抜くと、カーブがかかったボールは惜しくも左にアウト。38分にドリブルで右に流れたアザールは、ニアを狙ったミドルをロリスに阻まれます。46分、ボックス左でパスを受けたエリクセンが縦に持ち込んで折り返すと、ソン・フンミンの強烈なボレーはケパが素晴らしい反応で右に弾き出しました。前半は2-0。エリクセンが素晴らしいキックを連発し、オンターゲットは7対1。スパーズがプレミアリーグ3位を圧倒し続け、エキサイティングな45分が終わりました。
後半が始まって5分は、互角の展開。51分、ウィリアンが左から蹴ったFKは、ファーに走ったマルコス・アロンソが頭で折り返し、コヴァチッチのボレーはバーの上に外れます。左からのクロスをカンテが落とし、ウィリアンが狙ったダイレクトショットはDFに当たってCK。54分、スパーズの決定的な3点めは、自陣からデル・アリが出したロングフィードからのカウンターでした。右サイドをドリブルで進んだソン・フンミンがジョルジーニョを引き連れてボックスに入ると、ダヴィド・ルイスの強引なタックルをかわし、中に斬り込んで左足一閃。ボールは左隅に突き刺さり、無力だったジョルジーニョとノーチャンスのケパが、呆然とした表情で天を仰いでいます。
58分、サッリ監督はモラタとコヴァチッチを諦め、ペドロとロス・バークリーを起用。68分にベン・デイヴィスからパスをもらったソン・フンミンが中央を進み、右に展開したボールをセルジュ・オーリエがニアに入れると、フリーのハリー・ケインがボレーを浮かしてしまいます。70分、ボックス左に流れたハリー・ケインが、打つと見せかけて中のデル・アリにラストパス。左隅を狙った右足シュートは枠に収まらず、4点めはなりませんでした。76分にウィリアンがジルーに後を託すと、ソン・フンミンはラメラにチェンジ。スピーディーなドリブルで何度もチェルシー守備陣を切り裂いたスパーズの7番は、圧勝劇の主役のひとりです。
85分、アザールのサイドチェンジを受けたアスピリクエタがクロスを上げ、ジルーがヘディングシュートを叩きつけて今季プレミアリーグ初ゴール。92分、アスピリクエタのグラウンダーに反応したロス・バークリーはボレーをブロックされ、こぼれ球を直接狙ったマルコス・アロンソは枠を外してしまいました。3-1、スパーズ快勝。ハリー・ケイン、デル・アリ、エリクセン、ソン・フンミンがいずれも最高の出来でした。「ジョルジーニョは2列めが厳しくチェック」「縦にボールが入ったら奪いにいく」といった前からの守備を徹底していた前半は完璧。エヴァートン戦に続いてジョルジーニョが機能しなかったチェルシーは、リュディガーとダヴィド・ルイスが落ち着きを欠き、ミスを連発してしまいました。
パスコースを切ったエヴァートン、自由を奪ったトッテナム。2戦連続のジョルジーニョ潰しで美しいパスワークを奪われたサッリ監督は、どんな対抗策で強いチェルシーを蘇らせるのでしょうか。アザールをトップにまわして、最終ラインやインサイドMFから楔を入れる形を増やすか、早めにサイドに展開して中央での勝負を回避するか。ウルヴス、マンチェスター・シティ、ワトフォードと、容赦ないプレスを仕掛けてくるチームとぶつかる12月は、新監督にとって正念場となりそうです。あっという間の90分。プレミアリーグらしいエキサイティングなゲームを演出したスパーズに、拍手を送りたいと思います。
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ジョルジーニョ潰しが効いてますね
思うようにパスが回せず、ハイプレスで潰されては何回もカウンターを食らう…。昨年CL 1stレグのリヴァプールとシティの試合を思い出しました。ケパじゃなかったらもっと点が入っていたのではないでしょうか。
2年目で既にプレミア最強だったペップですら克服出来なかった対ハイプレスを、就任僅か半年のサッリに期待するのは酷でしょう。エヴァートン、スパーズとウィークポイントが露呈したここら辺からがサッリにとっては勝負なんじゃないかなと思います。
あとエリクセン、毎回毎回チェルシー戦までにコンディション仕上げてくるのやめてくれませんかねぇ、ホント…
スパーズ強いなぁ、見事でしたね。
みんなが出来るかどうかは別にして、チェルシーワクチンとも言うべき戦い方でした。
キモになるポイントをことごとく潰され、キープレイヤーは孤立、チェルシーらしさゼロでした。
中盤に特化したチームであるチェルシーを機能不全にするには、たしかにこうだよなぁと感心しながら見てしまいました。
ノースロンドンダービーも近い我がアーセナル、このスパーズに対抗できるかなぁ?
まずは、今夜のボーンマスに勝たねば。
なんかスパーズはエバートン戦の完コピでしたね やって来るのはわかっているのに 対策しないサッリもどうかと。。。前半にアザールのPKもらえなかったのは大きかったですね。
エバートン戦ではなく エバートンの戦術。。ですね
モラタ起用の弊害がケインとの対比でよくわかる試合だったかなと。
サイドに流れてCBを引っ張りソンやアリの飛び出すスペースを作ったりチームの為のプレーもこなしてくれるケインと、裏狙いばっかりで前線に張り付いて周りがワンツーしたいときにも顔出す回数が少なく自分のプレーばっかりのモラタとの違いがチームの差として如実に出たなと。
収穫はアザール・ペドロ・ウィリアンの3トップを試したこと、でアザールが左サイドに流れてバークリーに戻しのパス、バークリーからのクロスにPA内にアロンソ・カンテ・ペドロが飛び込んだシーンなどナポリでよく見た形が見れたこと。
ただ3点差負けで相手が守備強めてる時の戦術としてはジルーの高さの方が武器だと思うので、この機動性3トップは前半から見たいかなと。
サッリがシティには敵わないと言っていたように、印象的には優勝戦線離脱に大きく傾いたターニングポイントの敗戦だったと思います。特に3点目、ソンフンミンにぶっちぎられたジョルジーニョと、あっさりかわされたルイスは象徴的なシーンです。トップが務まるストライカーの確保、若手含めた来シーズンへのチーム作りを念頭に、なんとかCL復帰にくらいついて欲しいですね。EL優勝でもいいのですが。
今シーズン初の快勝だったというくらい、久しぶりにいい状態のスパーズを見れた気がします。
相変わらず負傷者はいますが、ようやく主力のコンディションも戻ってきたかな、と。
次のNLDに期待したいです。
何節か前から割と感じていたのですが、モラタは味方のクロスに対してほとんどオフサイドポジションにいますね。