【Everton×MAN.CITY】追加タイムの失点2発…粘ったエヴァートン惜敗、マン・シティが首位!
開始早々にカルヴァート=ルーウィンが右サイドを崩したカウンターは、ニアに走ったベルナルジがフェルナンジーニョを倒してしまい、シュートまでいけず。3分のCKは、ボックスの外で待っていたサネの左足シュートが右のポストすれすれを抜けていきます。引いて速攻狙いかと思われたエヴァートンが、積極的に前に出ています。パスワークに長けたトム・デイヴィスがボールによく絡んでおり、左のラポルテは対応に忙殺されています。10分を過ぎると、予想通りマン・シティが中盤を支配。ホームチームの守備陣は、ラインの裏を狙うサネやダヴィド・シルヴァの走り出しを見極めなければなりません。
16分、左のサネが空いているのを見たギュンドアンが速いパス。リターンをもらった8番は、ボレーをマーカーにぶつけてしまいます。このCKでトム・デイヴィスに競り勝ったラポルテのヘッドは、うまく当たらず右にアウト。19分にフェルナンジーニョがサネに展開し、縦パスを受けたダヴィド・シルヴァがゴールライン際から折り返すと、ギュンドアンのボレーはクロスバーに阻まれました。23分にはエヴァートンが波状攻撃。トム・デイヴィスはトラップをミスして打ち切れず、ウォルコットのグラウンダーはニアでカットされます。ここまでは、「プレミアリーグ9位が健闘」という表現が妥当でしょう。右サイドを狙うウォルコットとカルヴァート=ルーウィンは、ラポルテを自陣に釘付けにしています。
29分、トム・デイヴィスの鋭い縦パスがウォルコットに通り、ふわりと浮かしたボールに飛び込んだベルナルジのヘッドはカイル・ウォーカーがブロック。エヴァートンの速攻はサイドを突破するところまではいいのですが、シュートレンジで判断が遅く、水色のシャツにコースを切られてしまいます。41分、ピックフォードのロングパントをカルヴァート=ルーウィンが競り勝ち、ボックス右のウォルコットがワントラップで放ったボレーもオタメンディがカット。前半を0-0で終えられればマルコ・シウヴァ監督は納得だったと思われますが、追加タイムにダヴィド・シルヴァのクロスをラポルテにヘッドで決められてしまいました。悔しい0-1。後半のエヴァートンは、リスクをとって攻めなければなりません。
51分、CKのクリアを狙ったグイェのミドルはエデルソンの正面です。57分のマン・シティのカウンターは、カイル・ウォーカーが遠めから打ったシュートがDFにヒット。ギュンドアンがボックス右を崩した二次攻撃は、ベルナルド・シウヴァのヘッドをピックフォードが弾き、浮き球を叩いたアグエロのオーバーヘッドは右に外れました。59分にペップはミスが多かったサネを下げ、スターリングを投入。4分後、マルコ・シウヴァ監督はアンドレ・ゴメスをシグルズソンにスイッチします。
68分、アウェイチームのカウンター。がら空きだった左サイドでスターリングがロングフィードを受け、混乱したエヴァートン守備陣はシュートブロックの後のボールをクリアすることができません。グイェのミスキックがスターリングに当たり、ベルナルド・シウヴァとスターリングが混戦から連打すると、ジョンジョ・ケニーが必死のスライディングで2発とも体に当てました。73分、ベルナルジが下がって今季プレミアリーグ10ゴールのリシャルリソンが登場。前がかりのエヴァートンは、しばしばバイタルエリアでフリーのミドルを喰らいますが、昨季プレミアリーグ王者はフィニッシュに精度を欠いてスコアを動かせません。
残り時間は15分、1点を追うエヴァートンが攻勢。79分にアグエロが下がってガブリエウ・ジェズスが入り、ウォルコットと代わったのはジェンク・トスンです。83分、ピックフォードのロングキックをリシャルリソンがキープし、右のジェンク・トスンにスルーパスを出しますが、エデルソンが素晴らしい飛び出しで懐に収めました。ペップの最後のカードは、89分にダヴィド・シルヴァをデブライネ。7分の追加タイムでエヴァートンがゴールに迫ったのは、リシャルリソンが左から仕掛けたカウンター1発のみでした。97分、中央からフリーで上がったデブライネがラインの裏に絶品スルーパス。ピックフォードにループシュートを止められたガブリエウ・ジェズスがリバウンドをヘッドで押し込み、マン・シティが首位に返り咲きました。
ズマとマイケル・キーンが集中していたエヴァートンはよく守りましたが、シュート4本ではこの結果も致し方ありません。前線で体を張れるカルヴァート=ルーウィンをポスト役に仕立て、周辺にシグルズソン、リシャルリソンを配する終盤の布陣はおもしろいと思ったのですが、勝負できる縦のボールが入らず。ジェンク・トスンを入れてからもリシャルリソンのキープ力頼みで、シュートを打てる形を創れませんでした。重かったラポルテの1発。サネとアグエロにいいときの鋭さがなかった一戦だけに、最悪の時間帯に喫した失点が悔やまれます。
最後までマン・シティに追いすがった健闘を称えつつ、前線でタメを創りたかったらリシャルリソンを最前線に置く以前の形のほうが機能するのではないかと思いました。勝てなくなった12月以降、いじりすぎの感があるマルコ・シウヴァ監督が、どんな打開策を見出すのかに注目してまいります。(エデルソン 写真著作者/Кирилл Венедиктов)
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エヴァートン、やはり勝てませんでしたね。
シティは1点取ったものの、後半に押し込まれる局面もありましたがエデルソンの飛び出しも良くて決定的な局面は作らせませんでした。
ニューカッスル戦の教訓で1点で安心せず、2点目を取ろうとはしてましたが、週末のチェルシー戦がやはり気になったのかなあ。
とにかく、これで対チェルシー戦に集中できます。
更新ご苦労様です。
エバートンなんとか踏ん張ってましたが、シティの方が一発を決めきる力が相手よりも数段上かと思いました。やはりシティは強い。改めて思いました。