【Crystal Palace×MAN.UTD】決定機を逃さなかったマン・ユナイテッドがアウェイで3発快勝!
ルーク・ショーが蹴った8分のCKで、ニアに走り込んだルカクがフリーのボレーを打ち上げたときは嫌な予感がありました。番狂わせが多いプレミアリーグでは、ここぞというチャンスを逃した上位が足をすくわれるというのはよくある話です。11分には、左サイドでマクトミネイを振り切ったマッカーシーが、ニアで空いたタウンゼントにグラウンダー。ボレーは枠を捉えず、タウンゼントは頭を抱えています。命拾いしたマン・ユナイテッドですが、4-5-1に見える布陣は中盤が低く、奪ってもカウンターが仕掛けられません。
守備的な戦い方に見えるものの、モウリーニョ時代と違うのは、前に進もうとする意志が明確なことです。スモーリングのロングフィードや、攻め上がったリンデロフの縦パスは、プレミアリーグ前半戦ではほとんど見られないシーンでした。シュートの数はホームチームが上ですが、劣勢という印象はありません。27分に左にまわりこんで放ったタウンゼントの左足は、惜しくもファーポストの外。マンチェスター・ユナイテッドが先制したのは33分でした。シュラップを抜き去って中に斬り込むルーク・ショーは、マルシアルのようです。SBが横に流したボールを右隅にコントロールしたルカクの一撃に、GKガイタは1歩も動けませんでした。
35分、タウンゼントが右から浮かしたクロスにフリーで飛び込んだシュラップは、ヘディングシュートを枠に収められません。40分にポグバとアレクシスが仕掛けたカウンターは、中に入ろうとした7番がファールで止められます。アシュリー・ヤングのキックは壁にヒット。前半の0-1というスコアに、赤と青のストライプは納得いっていないでしょう。後半開始早々の46分、ポグバのパスを受けたルカクがボックス右のダロトに展開すると、クロスを叩いたポグバのヘッドはバーの上。マン・ユナイテッドの追加点は52分でした。右からのCKで2回競り勝ち、ゴール左に落ちたボールに先着したルカクが見事なバイシクル。9番に置いていかれたシュラップは、ここでも失点の原因となってしまいました。
クリスタル・パレスが1点を返したのは66分。アシュリー・ヤングがザハに奪い返され、中央にボールが渡ると、シュラップがポグバをワンタッチで抜き去り、ファーへのクロスに反応したウォードがダイビングヘッドで突き刺しました。1点差では安心できないマン・ユナイテッド。フレッジのクロスに飛び込んだアレクシス・サンチェスのヘッドは、ガイタが余裕をもってキャッチしました。74分にニアを狙ったミリヴォイェヴィッチのFKは、うまく曲がらず。1分後にポグバのFKがゴール右隅を襲いますが、ガイタが外に弾き出します。77分、ダロトとアレクシスが下がり、バイリーとラシュフォード。アウェイチームが勝負を決めたのは、83分でした。ルカクをポストに使ったポグバが右から上がってきたアシュリー・ヤングにラストパスを通すと、ベテランSBは角度のないところから鋭いシュートを叩き込みました。
主力を欠いたマンチェスター・ユナイテッドが3点を決められたのは、攻撃における約束事を徹底できていたからでしょう。「ルカクに当てて、落としたボールをサイドに展開」。左右に流れて縦パスを要求するラシュフォードとは違う攻めのルールが浸透しており、中央~サイド~中央という流れでチャンスを創れていました。あっぱれスールシャール、プレミアリーグ11試合9勝2分。彼らを止めるのは、アーセナルかマン・シティか。12月までに5敗していたチームは、3位トッテナムまで5ポイント差に迫っています。
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むしろシティを止めて下さい…
これだけ頑張って勝ってるのに5位、しかもチェルシーは1試合未消化か。モウリーニョ時代に負けすぎですよ…