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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×West Ham】やっぱりアザール!強烈な2発で完勝したチェルシーが3位に浮上!

勝てば暫定ながらプレミアリーグ3位、負ければ5位。マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルが勝ち点を落とすなか、スタンフォード・ブリッジのチェルシーはきっちり勝ち点を積み上げておきたいところです。サッリ監督は、期待の若手2人を先発で起用しています。ケパ、アスピリクエタ、リュディガー、ダヴィド・ルイス、エメルソン、カンテ、ジョルジーニョ、ロフタス=チーク、ハドソン=オドイ、アザール、イグアイン。赤いシャツで登場したウェストハムは、プレミアリーグ11位。7位に浮上すればヨーロッパリーグ出場の可能性がありますが、そのミッションではモチベーションはさほど上がらないのではないでしょうか。

立ち上がりから押しているチェルシー。エメルソンが左足でカーブをかけた11分のFKは、枠に収まりません。ホームチームは中盤で時間をかけずに、アザールやハドソン=オドイに速く展開しています。16分、右サイドのアスピリクエタが斜めのパスをカンテに通すと、振り向きざまに放った左足シュートはクロスバーすれすれ。アウェイのハマーズは、20分を過ぎてもシュートがありません。21分、ボックス右に侵入したカンテがヒールキックでゴール前に転がすと、走り込んだアスピリクエタはバルブエナに足を出され、シュートを打てませんでした。

チェルシーの先制ゴールは24分。ロフタス=チークからパスを受けたアザールは、中盤で2人をかわした後、バルブエナとオグボンナも抜き去りました。1対1となったファビアンスキは、左足のフィニッシュを呆然と見送るのみ。消極的なハマーズは反撃に出ることなく、プレミアリーグ4位以内をめざすチームが追加点を狙います。26分、アザールがラインの裏に浮かしたボールにイグアインが反応し、角度のないところから左足を振り抜くと、ボールはポストにヒット。34分にボックス左を突破したアザールがファーにクロスを入れると、ハドソン=オドイはシュートを躊躇し、左足を振り抜いたタイミングではコースを塞がれていました。

40分、アザールの鋭いロングパスが最前線のハドソン=オドイに通ると、オグボンナをかわして放った強烈なシュートはファビアンスキがバーの上に弾き出します。43分、ボックス右にドリブルで入ったハドソン=オドイがカンテに落とし、ゴール前に浮いたボールをイグアインがワントラップで叩きますが、バルブエナとフレデリクスが必死の守備でポストの外に逃がしました。前半は1-0。ペジェグリーニ監督はハーフタイムにチチャリートを下げ、スノドグラスで攻撃の活性化を図ります。

48分、中央からドリブルで上がったロフタス=チークがアザールに預けると、左足でクロスに放ったシュートは惜しくもファーポストの外。ハマーズの最初の決定機は54分でした。フェリペ・アンデルソンがロングフィードでアルナウトヴィッチを右に走らせると、ニアに落としたボールに走り込んだランシーニのボレーはケパがセーブ。左サイドで二次攻撃を仕掛けたスノドグラスは、ゴールラインからクロスを上げた際にアスピリクエタに倒されますが、レフェリーの笛は鳴りませんでした。

56分、フェリペ・アンデルソンが左隅を狙ったコントロールショットはケパがキャッチ。63分にフェリペ・アンデルソンがゴール前に浮き球を入れると、リュディガーのクリアを直接叩いたフレデリクスの強烈な一撃はポストの脇を抜けていきます。70分にノーブルがオビヤングに後を譲り、チェルシーはロフタス=チークに代わってロス・バークリー。75分には消えていたイグアインが下がり、ジルーが最前線を担います。アザールが右のハドソン=オドイを使った79分のチャンスは、ファーに転がったグラウンダーにロス・バークリーが足を出しますが、触るのが精一杯でした。

83分、ハマーズのFK。スノドグラスがファーにクロスを上げると、アルナウトヴィッチのヘッドはエメルソンがクリアします。85分、ハドソン=オドイに代わってペドロが登場。1分後にロス・バークリーのスルーパスでジルーが左から抜け出しますが、左足のシュートはファビアンスキがブロックしました。アザールとフェリペ・アンデルソンの個人技が目立ち、連携で崩すシーンが少なかった一戦は、チェルシーの10番のプレミアリーグ16発めで幕を閉じます。90分にペドロのクロスをクレスウェルがクリアした後、のんびりラインを上げたハマーズの最終ラインは、アザールをオフサイドにできませんでした。ロス・バークリーのラストパスをノーマークでもらったエースが、ゴール左に突き刺して2-0。チェルシーはプレミアリーグ3連勝で、暫定3位に浮上しました。

後半の途中からアウェイチームに押され、危なかったチェルシーは、エースの決定力で勝ち点3をゲットしました。今日は結果オーライですが、スペースを創る動きや速いパスワークでマークを外しにいけなければ、ファン・ダイクとアリソンのチームからゴールを奪うことはできないでしょう。ストライカーが孤立するシーンが目立つブルーズは、レッズやマン・ユナイテッドとのアウェイ戦に向けて連携のクオリティを高めることができるでしょうか。彼らに勝てばCL出場権獲得に近づき、負ければ木曜日開催の大会に留まることになりそうです。次戦、いよいよアンフィールド。アザールやハドソン=オドイの爆発という楽しみが半分、ストライカーの沈黙&中盤の空回りといった不安が半分です。

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