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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Bournemouth×Tottenham】ソン・フンミンとフォイスが1発レッド…スパーズ、大ピンチ!

チャンピオンズリーグ準決勝のホームゲームでアヤックスに0-1で敗れたポチェッティーノ監督は、必勝のセカンドレグに臨むメンバーかと見間違えるような本気度でプレミアリーグを戦います。37節のボーンマス戦は、勝てば4位以内が決まる大事なゲームではありますが、CLと8人まで同じというチョイスにはびっくりしました。GKロリス、DFトリッピアー、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、ダニー・ローズ、MFエリック・ダイアー、シソコ、デル・アリ、ルーカス・モウラ、エリクセン。トップには今季プレミアリーグ12ゴールのソン・フンミンです。プレミアリーグのアウェイゲームで4連敗中のスパーズは、デル・アリやソン・フンミンを中心に、前で奪って速く攻める姿勢を鮮明に打ち出しています。

8分、GKが前に出ているのを見たルーカス・モウラがハーフライン付近からロングシュート。プレミアリーグデビュー戦となる19歳のマーク・トラヴァーズは、ポジショニングに気をつけなければなりません。12分にライアン・フレイザーが狙ったFKは、ポストの右に外れます。1分後、エリクセンが中央をドリブルで進み、右のトリッピアーがダイレクトでルーカス・モウラに合わせますが、ヘディングシュートは左にアウト。15分にエリック・ダイアーの縦パスを受けたデル・アリは、軽快なターンから強烈なシュートを放つも、右に飛んだトラヴァーズに弾かれました。

19分、右から上がったシソコが早いタイミングでグラウンダーを入れると、シンプソンをかわしたルーカス・モウラがフリーで右足を振り抜きますが、トラヴァーズが体を伸ばして上に弾き出すビッグセーブ。24分に右のエリクセンが中央から上がったソン・フンミンに長いボールを送ると、飛び出したトラヴァーズがヘッドでクリアして事なきを得ます。25分、ダニー・ローズのロングフィードでラインの裏に抜け出したルーカス・モウラは、見事なトラップでGKと1対1。ボックス左から股間を狙ったシュートは、またも若い守護神が足でストップしました。

31分、センターサークルのルーカス・モウラが楔のパスをソン・フンミンに落とすと、ドリブルで突進した韓国代表がクックを抜き去って左足を強振。今度こそ決まるかと思われた一撃はうまくミートせず、バーの上に消えていきます。33分、ダニー・ローズが左から上がってアーリークロス。今季プレミアリーグで4発のヘッドを決めているデル・アリは、頭で合わせたボールがトラヴァーズの正面にいってしまいました。43分、ソン・フンミンに1発レッド。ドリブルで相手を翻弄していたアタッカーは、直前にレルマにつかまれた瞬間、激昂したのでしょうか。ライアン・フレイザーと交錯して倒れた後、遅れて現れた8番を突き倒してチームを10人にしてしまいました。

前半は0-0。ハリー・ケインとソン・フンミンが不在の最終節はホームとはいえエヴァートン戦で、3連敗フィニッシュとなればプレミアリーグ4位以内が危うくなります。ひとり少ないスパーズは、14位に勝ち切ることができるでしょうか。ポチェッティーノ監督は、イエローをもらっていたアルデルヴァイレルトとエリック・ダイアーをハーフタイムで下げ、フォイスとワニャマを投入。48分、入ったばかりのフォイスがシンプソンの膝をスパイクの裏で削り、何と1発レッドです。9人のスパーズは全員が自陣にこもり、カウンターのチャンスを待つしかなくなりました。

先制されれば、アウェイチームの堤防は決壊するのではないでしょうか。ピッチをワイドに使うボーンマスは、慣れないポゼッションを活かせず、狙いのないクロスがゴール前を飛び交います。61分、エリクセンのパスでボックスに入ったデル・アリは打ち切れず。速攻からのカラム・ウィルソンのミドルはDFにヒットし、CKのクリアを叩いたアダム・スミスのボレーは右に逸れていきます。ライアン・フレイザーのアシスト&カラム・ウィルソンのゴールという組み合わせは、コンビのゴール&アシストとしては今季プレミアリーグ最多の7発ですが、69分のアーリークロスからのヘッドは左に流れていきました。

73分、ジョーダン・アイブの強烈なミドルはロリスがセーブ。エディ・ハウ監督は、76分にジョーダン・アイブをリス・ムセにスイッチします。80分、ライアン・フレイザーの速いクロスをムセがヘッドで合わせるも、ロリスが正面でキャッチ。スパーズはまったく攻められず、60%以上だったポゼッションは47%まで目減りしています。82分、シソコが下がってベン・デイヴィス。左サイドのスペシャリストは、4-3-1のCBに配されました。89分にリス・ムセのヘディングシュートで始まった混戦は、ナタン・アケのシュートをベン・デイヴィスがブロック。耐え続けたスパーズは、91分に絶望の淵に突き落とされました。

CKをヘッドで叩いたのは、ワニャマの前に入ったナタン・アケ。これといった目標のないプレミアリーグ14位は、残りの3分をやり過ごして地元サポーターの声援に応えました。前半のチャンスをことごとくトラヴァーズに止められ、2人の退場者を出してジ・エンド。エリック・ダイアーにもあわやレッドのスライディングとPK寸前の軽率なチェックがあったスパーズは、必然の敗戦でした。

出場停止と負傷者で満身創痍のプレミアリーグ3位は、この後行われるウルヴスVSフラムでホームチームの勝利を祈るべきでしょう。ウルヴスが勝てば、最終節で当たるエヴァートンにヨーロッパリーグ出場権獲得の可能性がなくなります。最終節までもつれ込むことが確定した2018-19シーズンのCL出場権争奪バトル。直近のプレミアリーグ11試合を3勝1分7敗のスパーズは、いよいよ大ピンチです。

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“【Bournemouth×Tottenham】ソン・フンミンとフォイスが1発レッド…スパーズ、大ピンチ!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ここにきてなんでこんなに低レベルな争いになってしまったのでしょうか・・・
    誰も4位になりたくないようです

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    何故ソンはそこでキレた?

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    FAは失望してるだろうね
    ダイアーの悪質なファールを複数回(少なくとも4回)、PK2つ(片方は誰が見ても明らかな酷いもの)を見逃させたのに、さらに2人退場して最後の最後に被弾で敗戦だもの
    このまま最終節も敗けて5位に落ちることを心から願うわ

    暴力団に屈しなかったボーンマスに敬意を!
    大怪我人が出なくて本当によかった

  4. かまなさん より:

    グーナーまたきたよ笑
    EL頑張ってね

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