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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Huddersfield×MAN.UTD】最下位にまさかのドロー…マン・ユナイテッド、終戦。

チェルシーとの大一番を勝ち切れず、マンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ4位以内フィニッシュは他力本願となりました。最後の2試合は、最下位ハダースフィールドと18位カーディフ。降格クラブとの試合を確実にものにして、上位がコケるのを待つしかありません。チェルシーVSワトフォードと同時刻開催となったハダースフィールド戦は、後に得失点差が問われることを考え、ゴールラッシュを実現させたいゲームです。スールシャール監督が選んだ11人と布陣は、もちろん攻撃重視。GKデ・ヘア、DFアシュリー・ヤング、リンデロフ、フィル・ジョーンズ、ルーク・ショー、MFマティッチ、マクトミネイ、ポグバ。マタの前にアレクシス・サンチェスとラシュフォードが並ぶ4-3-1-2です。

キックオフの笛が鳴ると、さっそくマンチェスター・ユナイテッドがボールをキープ。6分に中央から蹴ったラシュフォードのFKは、レッスルが余裕をもってキャッチします。8分、アレクシス・サンチェスとマタが仕掛けた中央突破から、前線に上がっていたマクトミネイがドリブルでコンゴロをかわして左足でシュート。レッスルの守備範囲でしたが、見えていなかったのか、足に当たったボールがゴールに飛び込んでしまいました。11分、左サイドでドゥルムから奪ったアレクシス・サンチェスがニアにグラウンダー。フリーで合わせたラシュフォードのボレーは、ニアポストの外に転がっていきました。

15分のマタのFKは、壁がブロック。前線に張っているラシュフォードに縦パスが届かず、マン・ユナイテッドはフィニッシュに辿り着けません。24分、敵陣でインターセプトしたハダースフィールドのショートカウンターは、バクーナのミドルが右にアウト。直後にアウェイチームも速攻を仕掛け、縦パスを受けたポグバが右に流すと、ラシュフォードのヒールパスを受けたマタのシュートはカーブがかからず左に逸れていきます。31分にバクーナが直接狙ったFKは、マティッチの頭に当たってCK。プレミアリーグ最下位チームは、セットピース以外でシュートがありません。

37分、ポグバの浮き球を追ったマタが最前線でキープし、ラシュフォードにスルーパスを出すもレッスルが先着。39分にビルドアップのボールをバクーナが奪取し、カーラン・グラントを縦に走らせると、ストライカーの前にいるのはデ・ヘアだけです。クロスに放った一撃が決まるかと思いきや、不振の守護神が足に当てて同点を阻止。41分にマタが左からクロスを上げると、体勢を崩しながら合わせたポグバのヘッドはクロスバーを直撃しました。プレミアリーグ最下位の健闘が目立った前半は0-1で終了。後半立ち上がりから押しているのは、やはりマン・ユナイテッドです。

サイドからのアタックに厚みがなく、ボックスにボールが入らないアウェイチームは、カウンターを喰らって慌てるシーンが目立ちます。52分、ドリブルで上がったバクーナが右に流すと、カーラン・グラントが左足で巻いたシュートはクロスバーの上。スールシャール監督は、54分に足を痛めたアレクシス・サンチェスを19歳のタヒス・チョンに代え、マティッチも下げてエレーラで追加点を狙います。60分、CKを叩いたマクトミネイのヘッドをキャッチしたレッスルがラインの裏にパントを上げると、ルーク・ショーがクリアを空振りし、抜け出したムペンザがデ・ヘアの脇を抜きました。

74分、左からのFKはアシュリー・ヤング。ゴールに向かうボールに飛び出したフィル・ジョーンズは、フリーのボレーを浮かしてしまいました。74分にポグバの縦パスを左に流したラシュフォードは、リターンをもらった瞬間ノーマークでしたが、右足インサイドのボレーは明らかなミスキックです。82分に左から放ったラシュフォードの強烈なミドルは、レッスルがセーブ。スールシャール監督は、リンデロフを下げてジオゴ・ダロトで勝負です。

88分、ラシュフォードの縦パスで左からゴールに迫ったタヒス・チョンは、フリーの左足シュートをレッスルにセーブされ、直後にボックス手前から打ったポグバのコントロールショットはクロスバーにヒット。カウンターからボックス左を突破したカーラン・グラントのフィニッシュは、デ・ヘアが足でストップします。追加タイムは8分、ポグバは打ち上げ、エレーラはミートせず、ラシュフォードが左から放ったニアへのシュートはレッスルがキャッチ。マンチェスター・ユナイテッドは最下位相手にまさかのドローに終わり、来季はヨーロッパリーグにまわることが確定しました。

「敗因」は戦う姿勢と集中力の欠如でしょう。自陣でパスミスを連発して何度もカウンターを喰らい、GKのキック1発であっさり失点。ポグバのシュートが2度もバーに阻まれ、ラシュフォードやフィル・ジョーンズがフリーのチャンスを外せば、この着地もやむをえません。バルセロナ、エヴァートン、マン・シティ、チェルシーと4試合連続でミスが指摘されたデ・ヘアは、ようやく彼らしいセービングを見せてくれたのですが、そもそも最下位相手に守護神がビッグセーブを連発しているようではTOP4フィニッシュは望むべくもありません。

スールシャール監督は、直近10試合を2勝1分7敗と完全に崩壊したチームを立て直せるのでしょうか。今季プレミアリーグで最後のアウェイゲームは、次のシーズンが不安になるような不甲斐ない出来でした。あらためて明快なコンセプトを打ち出し、選手の信頼を集められるのか。主力は気持ちを入れ替えて戦えるのか。かつての最強クラブは、大荒れのオフシーズンを過ごすことになるかもしれません。

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“【Huddersfield×MAN.UTD】最下位にまさかのドロー…マン・ユナイテッド、終戦。” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    妥当な着地ですね。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    初コメントです。
    更新お疲れ様です。
    いつも楽しく読ませていただいております。
    リバプールファンとして、ユナイテッドとは良いライバル関係であって欲しいと思っているので、現状は残念です。
    ですが、最近の内容はさておき、途中までの結果を考えればELに出場させただけでも、スールシャールは良くやったのではないでしょうか。
    来年、スールシャールが続投するにしても、他の監督を召集するにしても、プレミアは簡単ではないので監督に時間とサポートをしてあげて欲しいと思います。
    長文失礼しました。

  3. かーど より:

    結局モウリーニョが補強をしなかったのを嘆いていたのも正しかったし
    ファン・ハールが正式就任は早いと言っていたのも正しかったですね

    正直、誰が監督すれば好転するのかもう分かりません

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ファンハールは正しかった

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