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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×Brighton】アーセナルも17位に痛恨のドローで、チェルシーがCL出場権獲得!

トッテナムがボーンマスに敗れたことで、プレミアリーグ5位以下が濃厚だったアーセナルのチャンスが広がりました。残留が決まった17位ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンとの一戦に勝てば、3位チェルシーと2ポイント差、4位トッテナムとはわずか1差。最終節はレスターVSチェルシー、トッテナムVSエヴァートンという波乱含みのカードが組まれており、ガナーズが連勝すれば3位にジャンプアップする可能性があります。

木曜日にバレンシアとのヨーロッパリーグ準決勝セカンドレグが控えているエメリ監督は、ターンオーバーで乗り切りたいところですが、選択肢はさほど多くありません。GKレノ、DFリヒトシュタイナー、ムスタフィ、パパスタソプーロス、モンレアル、MFムヒタリアン、ルーカス・トレイラ、ジャカ、エジルの前にオーバメヤン&ラカゼットの4-3-1-2です。3-1で勝ったELのホームゲームから変わったのは、GKのチェフと出場停止のメートランド=ナイルズを除けば3枚。ベテランSBとミキが右サイドで機能するかどうかが、最大のポイントとなりそうです。

キックオフからゴールに殺到したアーセナル。2分、ラカゼットの落としをもらったミキが左隅を狙うと、ボールはポストを叩いて先制できません。8分、左に流れたオーバメヤンがモンレアルに預けると、ボックスのコーナー付近でジャハンバクシュがモンレアルを引っかけました。オーバメヤンがPKを左のサイドネットに叩き込み、1-0。プレミアリーグのTOP4フィニッシュをめざすチームは、幸先いいスタートです。

押しているホームチームはサイドを攻略できず、シュートシーンを創ることができません。徐々にチャンスを増やしたブライトンは、18分にパスカル・グロスがFKを直接狙いますが、パパスタソプーロスが体を張ってブロックします。24分、パパスタソプーロスがレノにバックパスを出すと、目の前にいたジャハンバクシュがクリアをカット。シュートのこぼれ球が右のビスマに渡り、波状攻撃が続きますが、ソリー・マーチのクロスをフリーで叩いたグレン・マレーのヘッドに力がなく、レノがキャッチして事なきを得ました。

32分にパスカル・グロスが左から蹴ったCKは、レノが頭上を越されますが、緑のシャツは誰も飛び込めず。ミキが左から上がってオーバメヤンに縦パスを通すと、ファーに上げたクロスは味方に届きません。36分、CKをニアで捉えたムスタフィのヘッドは、マシュー・ライアンが左に弾き出すビッグセーブ。40分にエジルを速いクロスをオーバメヤンが左足でプッシュしますが、マシュー・ライアンが素晴らしい反応でCKに逃れます。45分のミキの強烈なミドルも守護神がセーブし、ラカゼットの一撃はダンクがコースに入ってクリアしました。

前半を1-0で終えたガナーズは、早い時間に追加点を得てアウェイチームを諦めさせたかったのですが、オーバメヤンやルーカス・トレイラがチャンスでタッチミス。51分のブライトンの逆襲は、右にまわり込んだソリー・マーチのシュートをレノがセーブします。ジャカが再三狙ったFKは壁を越えず。プレミアリーグ5位チームが失点を喫したのは61分でした。左からドリブル突破を図ったソリー・マーチにジャカが手をかけてしまい、ジャッジはPK。グレン・マレーがレノの逆を取って右隅に突き刺し、スコアはイーブンに戻りました。

68分、ジャカのCKをファーで叩いたオーバメヤンのボレーはバーの上。ブライトンは人数をかけて守り、ガナーズは遠めからしか打てません。74分、ミキの折り返しがフリーで待っていたオーバメヤンに通るも、アウトにかけたボレーは左に外れ、ガナーズは千載一遇のチャンスを逃しました。エメリ監督は77分にリヒトシュタイナー、ミキ、ジャカを一気に下げ、イオビ、グエンドゥジ、コラシナツをピッチに送り出します。果たして、ミキを外したのは妥当だったのか。85分にクノッカールが右から仕掛け、ニアにいたパスカル・グロスがソリー・マーチの頭に合わせた決定機は、あわや逆転ゴール。詰めたパスカル・グロスが確実に押し込んでいれば、アーセナルは5位以下が決まるところでした。

追加タイムに怒涛の攻撃を見せたガナーズは、2回のカウンターに脅かされ、ゴールを決められないままタイムアップの笛を聞きました。シュート20本、オンターゲット8本、しかしゴールはひとつ。マシューライアンの好守、ジャカの軽率な右手、オーバメヤンのシュートミスなど、ビッグクラブが下位に取りこぼす際に起こることを詰め合わせたような一戦。コラシナツがいるのにフィニッシャーのラカゼットが左に流れるなど、戦術の徹底度という観点でも疑問が残る戦いぶりでした。

マンチェスター・ユナイテッドは2勝2分4敗、アーセナルは3勝1分4敗、トッテナム3勝5敗、チェルシーだけが4勝2分2敗と勝ち越し。4つのクラブの直近8試合を足すと12勝5分15敗という壮絶な譲り合いは、赤いクラブが自滅し、チェルシーのCL出場権獲得が決まりました。ガナーズと4位スパーズは3ポイントですが、得失点差8は1試合で埋まるギャップではないでしょう。エメリ監督のチームがCL出場権を獲得する道は、ヨーロッパリーグに絞られました。準決勝セカンドレグは敵地エスタディオ・デ・メスタージャ、ファイナルはバクー。ホームで滅法強いチームがホームで取りこぼし、残る大事な2戦は苦手のアウェイとニュートラルです。

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“【Arsenal×Brighton】アーセナルも17位に痛恨のドローで、チェルシーがCL出場権獲得!” への8件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    熾烈なCL権争いになるかと思われてたけど、蓋を開けてみるとただの低レベルの争いでしたね笑

  2. グーナー26 より:

    ビッグチャンス外すシーンが今シーズンは本当に多いですよね、、失点も85年?以来の数字らしいですし。。

    ソクラテスも闘えるDFからダーティーなDFって感じになってきて不安定さが目立ちます気がします、、

    リヴァプールよろしくやはりワールドクラスのDFも補強したいですね!

  3. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    ロケットスタートで稼いだチェルシーと補強0の「現状維持」トットナムが4位以内、より苦悩の大きかった赤いチームが5,6位という感じでしょうか。
    トップ6それぞれに好不調あり各監督のキャラが色濃く現れた、総括しがいのあるシーズンだったのではと思います。シーズン後の総評も期待しております笑

  4. アン より:

    資金がないなら、最低限の補強で、思い切り若手にシフトしてほしいです。
    CBはソクラティスの良さがシーズン通して理解出来ないのですが…
    怪我の影響もありましたが、マヴロパノスの方が戦術的には良いと思います。

  5. トマシュ より:

    フェローグーナーの皆様、お疲れ様でした。
    最終節を待たずに終わってしまうとは。

    しかし4位チームでも75届かないのね。”ダメなヴェンゲル”ですら、あの”ヘタレなヴェンゲル”ですら2年前75取ってたけど。4チームのレベルはその程度ということか。もはやトップ6と言うのやめません?上二つに失礼だし、恥ずかしい。

    この流れだとELもかなり怪しいなぁ。チェルの優勝を予想しときます。ツェフはそのときチェルの選手として扱ってもらってね。

  6. かまなさん より:

    アーセナル記事にはスパーズサポの荒らしはいませんが、スパーズ記事にはグーナー荒らしがいつも、。。
    そんなに気になるもんですかね?いい加減アクセス禁止を!

  7. nor より:

    チェルシーファンです。
    トッテナム、ユナイテッドからのアーセナル足踏みに、「棚からぼた餅」的なCL枠獲得。結果的に前半戦の貯金が活きたとすれば、サッリ一年目は及第点でしょうか。

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    ムッシュお得意の1.2月に崩れて3.4月に巻き返して4位に滑り込む様式美の背景には
    ヨーロッパからの早期敗退があったと思ってます。
    現に3度の欧州ベスト4のうち1回は去年、1回はスパ集団食中毒の年です

    選手2チーム分持ってる3強以外が欧州で勝つにはそれなりの代償が要ると思ってます
    なのでいくらエメリが他の上位陣共々崩れようが、EL勝ってくれれば
    個人的には全く文句ありません

    —–
    EL取るしかない

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