プレミアリーグ連覇か、悲願の初戴冠か。決戦前夜、史上最高レベルの優勝争いに思うこと。
プレミアリーグ2018-19シーズンは、明日が最終節。降格クラブは既に決まっており、来季のELを狙える7位以内も確定。5位のアーセナルは4位フィニッシュの可能性を残していますが、トッテナムとの得失点差8は絶望的なギャップです。同時刻開催のゲームの興味は、プレミアリーグ史上最もハイレベルな優勝争いに絞られています。31勝2分4敗の勝ち点95で首位に立つマンチェスター・シティは、17位ブライトンとアウェイで対戦。29勝7分1敗で1ポイント差を追うリヴァプールは、バルセロナを倒したばかりの聖地アンフィールドにウルヴスを迎えます。
1992年のプレミアリーグ創設以来、最も勝ち点が多かった2位チームは、ライバルのマン・シティと並ぶ勝ち点89を稼いだマンチェスター・ユナイテッドでした。最終節の90分を終えて、QPRに1-2とリードされていたロベルト・マンチーニのチームが、追加タイムのジェコとアグエロの2発で劇的な優勝を飾ったシーズン。36節のマンチェスターダービーで、44シーズンぶりの戴冠をめざしていたマン・シティが1-0で勝利し、サー・アレックス・ファーガソンのチームを得失点差でかわしたデッドヒートは見ごたえがありました。この試合の前半終了間際に決勝ゴールを記録したのは、先週のレスター戦で値千金のスーパーミドルを決めたヴァンサン・コンパニでした。
先に勝ち点3を加え、ライバルがポイントを落とすのを祈りながらQPRの奮闘を見守っていた私にとって、アグエロの一撃は「ドーハの悲劇」に匹敵するショッキングな瞬間。過去最高に悔しくやるせない最終節の思い出です。あれから、7年が過ぎました。今季の終わりには、あのときよりも心を揺さぶられる予感があります。連覇をめざすペップのチームと、2季連続でCLファイナルに進出したクロップのチームは、いつもならぶっちぎりで優勝を決めているはずの最強レベルのチームだからです。
なぜ、1敗のチームが優勝を諦めなければならないのか。なぜ、31勝も積み上げたチームが国内カップ王者という称号だけでシーズンを終えなければならないのか。わずか3失点でプレミアリーグ13連勝を達成したマンチェスター・シティと、ライバルに敗れてからの16試合を無敗で走り抜けたリヴァプール。どちらが敗れたとしても、史上最強の2位という理不尽にも思える存在を受け入れることができそうにありません。私は、心のどこかでどちらかの完敗を祈っているのかもしれません。それなら仕方がないとつぶやける唯一の結果は、鮮やかで残酷なコントラストがくっきり残るケースでしょう。
その可能性は、どのくらいあるのでしょうか。リヴァプールは、フィルミーノとナビ・ケイタが不在のスカッドでバルサ戦のテンションをキープできるのか。プレッシャーゆえか、直近のプレミアリーグ4試合で5ゴールと得点力が落ちているマン・シティは、早い時間にリードを得て思いどおりに試合を進められるのか。ブライトンは8戦連続未勝利、ウルヴスは4月24日にアーセナルに完勝して以来3連勝。対戦相手のほうは、はっきり明暗が分かれています。アメックススタジアムで、レッズサポーターが望むドラマが起こる可能性は限りなくゼロに近いのではないでしょうか。
リヴァプールが2位でシーズンを終えれば、スコアレスドローでマン・シティに首位を奪還されたグディソン・パークのマージーサイドダービーが悔やまれます。ナビ・ケイタとシェルダンシャキリがベンチにいたにも関わらず、84分のクロップ監督はバランス重視でアダム・ララナを選択し、敗戦を回避しました。ここで首位を譲っても、勝ち続ければ逆転できると踏んだのかもしれませんが、その日は来ないまま最終節を迎えてしまいました。
リヴァプールが優勝すれば、12月のマージーサイドダービーにおけるオリギの決勝ゴールが輝きます。96分、おそらくラストプレー。触らなければバーを越えていたボールをピックフォードがピッチに戻してしまい、諦めずにゴール前に走り込んでいたベルギー人ストライカーがプッシュしたあの一撃です。最後のドローも幸運な勝利も長いシーズンのなかの1試合であり、優勝を左右する直接的な原因ではないのですが、今季のマージ―サイドダービーは彼らの運命を決めるターニングポイントのように感じられました。
2つの試合がどんな着地になったとしても、私は勝者を心から称賛し、敗者のために涙を流すでしょう。決戦は5月12日、現地時間の15時キックオフ。長い祭りの後のせつなさを最も感じさせられるのは、両者とも快勝という最もありそうな幕切れです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新有難うございます。とうとう最終節ですね、ずっと続いて欲しい素晴らしいシーズンでした。最後にどんなドラマがあるのでしょうか。
シティはいつものフットボールをするだけ。ブライトンがゴール前にバスを1台止めても2台止めてもこじ開けるまで攻めまくるでしょう、むしろ怖いのはストレスフリーなホームチームがまかり間違って先制したケースです。
レッズーウルブスは攻め合いになるでしょうが、クロップのチームに緩みはないでしょう。
シティ、レッズとも勝ち切って幕を下ろすのではないでしょうか。
今夜は4画面総動員で堪能(そんな余裕ないですが)します。
更新ご苦労様です。
いよいよ最終節レッズは勝つしかありません。私はレッズらしさ、レッズのフットボールを最後まで貫いて欲しいです。このチームの伝統は「最後まで諦めない」と言うことだと思います。イスタンブール、ELドルトムント戦、先日のCLバルサ戦。他力本願である事は事実ですが、最高のフットボールを期待します。
しかしこんなシーズン二度とないかもですね、、、ペップシティ改めてリスペクトします。
プレミア最終節を前に、マンUファンであり乍ら依怙贔屓する事なく、他チームへのリスペクトを欠かさず選手、監督のコメント等に思いを馳せる内容に尊敬の念を抱く事をお伝えしたかったのです。グーナーですが、エジル移籍騒動の時のベンゲル監督への信頼コメントに涙したとの内容に感謝の心を持ちました。今晩は歓喜と悲劇が交錯しますね。
激闘をいつもの美しい文章で読める事を楽しみにしています。
マージサイドダービーよりも
ターニングポイントは
リバプール戦でのラポルテの数ミリレベルでのクリアでしょ
なぜ、優勝争いに関係のないエバートン戦をピックアップするのか…
それがありなら、勝ち点落とした試合すべてがターニングポイントって無理矢理言えませんか?
目の付け所が悪すぎる…
一個人のブログですが、あなたの記事には影響力があります。
キツイ言い方になりますが
プレミアリーグが盛り上がってきています、無料ブログでも書く事に自覚をもっていただきたい。
この規模にしてしまったのは 管理人あなたですよ。