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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Watford×Arsenal】止まらないデウロフェウ、自陣でミス連発…ガナーズ、幸運のドロー!

トップ下に、メスト・エジルが戻ってきました。プレミアリーグ5節、ヴィカレージ・ロードのワトフォードVSアーセナル。負傷したラカゼットが使えないエメリ監督は、前線にオーバメヤンとニコラ・ペペを並べています。ダニ・セバージョスとグエンドゥジが左右に入り、中盤の底をジャカが締めるダイヤモンド型の4-4-2。レノの前にはメートランド・ナイルズ、パパスタソプーロス、ダヴィド・ルイス、コラシナツの4枚です。

6分に、デウロフェウが最初のシュートを打つまでは静かな展開。アーセナルは縦にボールが入らず、10分を過ぎてもチャンスはありません。11分、右からのパスを受けたクレヴァリーにダヴィド・ルイスが当たりにいけず、強いミドルがゴールを襲うもレノが冷静にセーブ。13分にきれいなサイドチェンジが左のデウロフェウに通ると、メートランド・ナイルズをかわした7番が後ろに落とし、ホレバスのダイレクトショットが左に外れます。プレミアリーグ最下位チームは、キケ・フローレス監督の就任によって、1年前のアグレッシブなフットボールを思い出したようです。

押されていたガナーズは、20分にグエンドゥジが起点となった速攻からニコラ・ペペが左足できわどいシュートを放ち、その1分後に鋭いカウンターを決めました。ダニ・セバージョスが奪ったボールをコラシナツがドリブルで持ち込み、ボックス左にいたオーバメヤンにラストパス。ゴールに背を向けてトラップしたエースは、振り向きながらニアが空いているのを確認し、シャープなシュートでGKフォスターの右手の先を抜きました。

これで元気になったガナーズは、32分に追加点をゲットします。エジルが縦に転がした素晴らしいスルーパスで、右から上がったメートランド・ナイルズがフリー。グラウンダーがノーマークのオーバメヤンに通り、今季プレミアリーグ5ゴールめはイージーな左足ボレーでした。さすが、エジル!昨季のレスター戦でベジェリンをラインの裏に走らせた美しいボールを思い出します。あのときも、フィニッシュはオーバメヤンでした。

35分にボックスのすぐ外でグエンドゥジが奪われ、デウロフェウのシュートをレノがセーブ。ビルドアップにおける危なっかしいプレイは、後にポイントを失う原因となります。0-2で折り返したガナーズが、セカンドハーフであれだけ殴られ続けるとは思いませんでした。45分で喰らったシュートは23本。前半の8本を足すとトータル31本となり、Optaが計測を始めて以来のプレミアリーグレコードだそうです。

キックオフから1分、自陣右サイドにいたグエンドゥジがボックスのコーナーにいたアンドレ・グレイにプレゼントするという信じられないミスを犯し、レノの飛び出しに助けられます。中盤と最終ラインが浮足立ったのは、キレキレのデウロフェウにビビったのか、執拗なプレスを怖れたのか。パパスタソプーロスがやらかしたのは53分。ゴールの脇でレノからボールをもらったCBは、明らかに狙っていたデウロフェウにボックス内で不用意なパスをカットされ、こぼれ球をクレヴァリーに叩き込まれてしまいました。

エメリ監督は60分にダニ・セバージョスを下げ、若いウィロックを投入。キケ・フローレス監督は、ウィル・ヒューズを下げてロベルト・ペレイラで勝負です。デウロフェウは、自分は止められないと確信しているかのように自由に振る舞っています。65分に2人のマーカーの間を通したパスは絶品。アンドレ・グレイに代わったイスマイラ・サールが焦らなければここで同点でした。67分のグエンドゥジをルーカス・トレイラは、当然の交代といっても大げさではないでしょう。デウロフェウが当たり前のようにメートランド=ナイルズをかわし、ファーポスト際を狙うシーンを何度見たことか。

71分、エジルをネルソン。3枚めは、より経験値が高いチャンバースでデウロフェウを抑えたほうがよかったのではないでしょうか。79分、ニコラ・ペペが右からドリブルで突破。シュートのこぼれ球を直接叩いたルーカス・トレイラの強烈なボレーが決まっていれば、勝負は終わっていたでしょう。しかしこの直後に、ダヴィド・ルイスがロベルト・ペレイラを引っかけてPKを取られてしまいます。相手の前に出した足を引っ込めたCBは、ジャッジに納得していないようですが、ロベルト・ペレイラが難なく決めて2-2のイーブンとなりました。

この後のガナーズは、サンドバックのようにシュートを打たれ続けました。84分のデウロフェウの一撃が10センチ内側だったら、92分にイスマイラ・サールのグラウンダーに合わせたドゥクレのボレーがもう少し左に飛んでいたら、プレミアリーグ最下位が今季初勝利を決めていたでしょう。デウロフェウをまったく止められず、前線と最終ラインは分断され、勝ち点ゼロか1ポイントかの二択はレノのセービングに委ねられました。ラスト20分は、チャンバースを入れてゴール前のスペースを消し、カウンター狙いに徹したほうが勝つ確率は高まったのではないかと思います。

2人のCBは冷静さを欠いて失点のきっかけとなり、メートランド=ナイルズは狙われ、コラシナツが上がると背後をカバーしきれず…エメリ監督が改善すべきテーマは明確です。メートランド=ナイルズ、コラシナツ、ダヴィド・ルイスを活かすなら、3バックのほうがいいのではないでしょうか。戦術の完成度向上と最終ラインの安定化を実現できなければ、ガナーズは今季もアウェイで勝ち点を失い続けるでしょう。TOP4をめざすチームが、不振の中堅クラブに31本も打たれてはいけません。

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“【Watford×Arsenal】止まらないデウロフェウ、自陣でミス連発…ガナーズ、幸運のドロー!” への5件のフィードバック

  1. ガナユ より:

    ガナーズは楽勝で勝ってて僕は後半は見ていませんでした。起きてみたら点数は同じ。負けに等しい状態です。
    GKからつなぐ誰にでも分かる狙いどころを単純に狙い続け、ぺぺより優れたウインガーの攻撃が当たり続けていたのに態勢をなぜか劣化させるという采配。全くわかりません

    —–
    去年から守備が底上げされたない危惧が現実のものとなってしまいました、、、、

    収穫はエジルの復活のみですね。ラカとオバメ頼みに今後もなりそうな気しかしないです。

    かもんアレグッリ

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    エメリ以上の監督なんか、なかなかいないから解任うんぬんは置いとこう。ランパードはもちろんスールシャールも実質1年目みたいなもんだし、アーセナル4位いけると思うよ。上3つは完成度が高いし、継続性が3バカとは段違い。ウルブスも序盤で躓き過ぎて、CLは無理。ガナーズおめでとう。

  3. エミリー より:

    オーバメヤンの2ゴールを帳消しにする、あまりにもお粗末で不出来な後半でした(泣)
    ソクラテスのやらかしと、ルイスのPK献上、交代も傷を広げるような采配、そして90分通して中盤の守備という概念の無い、ひどい守り方。
    本当に負けなくてラッキーでしたね。
    ワトフォードみたいなサッカーをしてほしいんですけどね。
    アーセナルのミスとパニックを差し引いても、ワトフォードの方が、良いサッカーをしてました。
    今節のアーセナルは、見ていてイライラするどころか、恥ずかしかったです。
    何度、見るのを止めてしまおうと思ったことか!!(泣)

  4. ガナユ より:

    連投すいません。

    皆さんルイスに対するネガティブな印象をお持ちかと思いますが、問題はバイタルをトップスピードで突破されてる状況を作られていた事にあると私は思います。

    ルイス個人ではなく、去年からチームとしての守備が全く向上していない事が問題なのです。

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    途中からコジョーンのチーム応援したわ。なんだあれ。

    信頼できるCBはパパだけ、という評価に同意したことは申し訳ないが昨シーズンから一度もございません。コシとルイスを入れ替えてフロントグッジョブ、もどうなんだかよくわからん。

    グエンも点にこそつながらなかったけど、開いた口がふさがらなくなるような致命的なミスが2回あった。もっとかな?

    ウィロックにナイルズ、突っかけてこねて取られて戻らない・・・。いや、君らのせいじゃない。

    ムスタフィいなくなったと思ったらムスタフィだらけで草はえました。ホントに。

    オバメヤン、いい加減切れていいと思うぞ。FCムスタフィでプレーするには君の才能はあまりにもったいない。ラカゼットとペペつれて別のチームに行った方がいいんじゃないか。ついでにトレイラも誘ったげて。

    —–
    最下位相手に被シュート数31本はヤバすぎますね

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