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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Liverpool】猛攻レッズ、逆転ならず…プレミアリーグの連勝は17でストップ!

プレミアリーグ首位のリヴァプールは、モー・サラーが不在。12位のマンチェスター・ユナイテッドは、デ・ヘアが間に合ったもののポール・ポグバを欠いています。オールド・トラフォードで行われる伝統の一戦は、連勝記録を更新し続ける好調クラブと、負傷者だらけで慢性的なゴール欠乏症を患う不振のクラブという構図になりました。ホームチームから、スタメンを追ってみましょう。GKデ・ヘア、最終ラインはリンデロフ、マグワイア、ロホの3バック。アウトサイドにワン=ビサカとアシュリー・ヤング、中盤にフレッジ、マクトミネイ、アンドレアス・ペレイラ。前線はプレミアリーグ3ゴールコンビのラシュフォード&ダニエル・ジェームズです。

対するレッズは、ゴールマウスにアリソン・ベッカーが帰ってきました。4バックはアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はファビーニョ、ミルナー、ヘンダーソン、前線はフィルミーノ、マネ、オリギです。開始早々から、プレミアリーグらしい激しいぶつかり合いが繰り広げられています。ワン=ビサカとダニエル・ジェームズが絡んだ5分のアタックは、アシュリー・ヤングとロホのクロスが味方に合いません。

押しているのは、高い集中力でゲームに入ったマンチェスター・ユナイテッド。ロバートソンのサイドを執拗に攻めるホームチームは、ラストパスの精度が低く、12分のアンドレアス・ぺレイラのミドルはうまく当たらずアリソンが余裕をもってキャッチします。13分、マクトミネイとフレッジをかわしたワイナルドゥムのシュートはデ・ヘアの正面。ベンチ前のサイドの攻防は、徐々にロバートソンがポジションを上げています。21分のホームチームの速攻は、ファン・ダイクのチェックに耐えたラシュフォードが中央のアンドレアス・ぺレイラを走らせますが、左足のフィニッシュはブロックされて枠を外れました。

29分、フィルミーノが敵陣でフレッジから奪い、右にまわったボールをアーノルドがゴール前に浮かしますが、ニアに入ったフィルミーノは打ち切れず。ここまでのスタッツは、シュート3本&オンターゲット1本でイーブンです。34分、レッズのカウンター。右サイドのマネがドリブルで縦に突進し、ニアのフィルミーノにグラウンダーを通しますが、右足のボレーはデ・ヘアの守備範囲です。37分、マクトミネイの縦パスでダニエル・ジェームズが右から抜け出し、マティプの裏に絶妙なグラウンダーをフィード。ラシュフォードがアリソンの前でプッシュし、プレミアリーグ12位が先制しました。リンデロフがオリギを削ったようにも見えた直前のシーンは、ファールと見做されず、納得がいかないユルゲン・クロップ監督が叫び続けています。

リードされたリヴァプールは、43分にアーノルドのロングフィード1発でマネがリンデロフをかわしてゴールを陥れますが、VARがハンドを映し出して同点ならず。マンチェスター・ユナイテッドが1点リードでハーフタイムを迎えました。後半開始から攻勢のリヴァプール。ヘンダーソンが右サイドに張り、アーノルドが執拗にロングフィードを通しますが、マン・ユナイテッド守備陣はマネを自由にさせません。最初の10分を過ぎたところでスタッツをチェックすると、シュート4本&オンターゲット2本でやはりイーブン。クロップ監督は60分にオリギを下げ、チェンバレンに左サイドを託します。

プレミアリーグ首位チームの布陣は4-4-1-1のはずなのに、ホームチームが引いているため、2-4-4に見えます。64分、ファビーニョのパスを受けて右にまわり込んだチェンバレンのミドルは、左にアウト。67分にアンドレアス・ペレイラの素晴らしいサイドチェンジが左のダニエル・ジェームズに通り、落としを受けたラシュフォードが中に斬り込んで右足を振り抜きますが、ニアに飛んだボールは惜しくもポストの外に抜けていきます。71分、ヘンダーソンに代わってララナ。スールシャール監督は、3枚のカードをキープしたまま終盤に突入しようとしています。

残り15分、両者ともシュート6本&オンターゲット2本。クロップ監督の最後のカードは、82分にワイナルドゥムをナビ・ケイタです。83分にダニエル・ジェームズが左サイドを突破し、クロスが逆サイドに流れると、ニアでもらったフレッジのミドルはファーポストすれすれでした。スールシャール監督がラシュフォードをマルシアルに代えた直後の85分、ロバートソンのクロスをフィルミーノがスルーすると、ファーから走り込んだ白いシャツにマークが着いていないのが見えました。無人のゴールにプッシュしたのはアダム・ララナ。追いついたプレミアリーグ首位チームは、明らかに勝ちにいっています。

追加タイムは5分。92分にチェンバレンが左足で放ったミドルは、右のポストの外に流れました。アンドレアス・ペレイラと代わったブランドン・ウィリアムズは、これがプレミアリーグデビューです。猛攻を続けたレッズは、最後のCKをファン・ダイクに打たせようとしますが、赤い壁が競り勝ち、直後にタイムアップの笛が鳴り響きました。リヴァプールのプレミアリーグ連勝記録は17でストップ。ポゼッション32%とひたすら引いたマンチェスター・ユナイテッドは、有利なジャッジから引き寄せた1点を守り切れませんでした。

8人で守って、アンドレアス・ペレイラ、ダニエル・ジェームズ、ラシュフォードの速攻まかせ…戦術的には見るべきものがなかったマン・ユナイテッドをほめるとすれば、「3人の新戦力はいい補強だった」「フレッジとマクトミネイの奮闘は素晴らしかった」といったあたりでしょうか。レッズは、やはりサラーの不在が激痛でした。2年連続プレミアリーグ得点王のエースがいれば、マネとともにサイドを制圧し、唯一の脅威だったダニエル・ジェームズを下がらせることができたのではないでしょうか。最初の45分がアウェイ仕様のよそ行きサッカーになってしまったことに加え、ナビ・ケイタやチェンバレンのフィット感が今ひとつだったのも、勝ち切れなかった要因でしょう。

予想通り、しんどかった一戦。これといった収穫はなかったものの、欧州王者相手に勝ち点1をゲットしたという手応えは、次につながるのではないでしょうか。ようやくマルシアルが戻ってきました。ノリッジ、ボーンマス、ブライトン、シェフィールド・ユナイテッド、アストン・ヴィラと続く中小クラブ5連戦でポイントを積み上げ、4位とのギャップを詰めていただければと思います。

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“【MAN.UTD×Liverpool】猛攻レッズ、逆転ならず…プレミアリーグの連勝は17でストップ!” への7件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ユナイテッド戦はなんだかんだいって毎回激闘ですね。
    90分があっという間でした。
    連勝はいつか止まるものですが、配色濃厚からララーナのゴールには痺れました!オールトラッフォードで苦戦しましたがドロー獲得は結構満足してます。サラー不在は激痛でしたがCLでは復帰しそうですからこちらで暴れてくれればと思います。

  2. ペップの街 より:

    更新有難うございます。ユナイテッド、惜しかったですね。
    勝ちきれなかったけれど光明は見えたんじゃないでしょうか。
    レッズは前線3枚が揃わないと得点力が落ちるのかな。シティサポとしては今シーズンは厳しいとは思ってますが、まだチャンスはあるかなと期待出来ます。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    いつも更新ありがとうございます。
    ほとんど納得するレビューだったのですが、「ナビ・ケイタやチェンバレンのフィット感が今ひとつだったのも、勝ち切れなかった要因でしょう。」
    ケイタは私もそう思いますが、チェンバレンは途中出場の数分はミスがありましたが途中からかなり攻撃のアクセントになっていたと思います!
    あまり1試合で判断は出来ないですが、
    この試合でララーナとケイタの序列が変わるきっかけになりそうな印象でした。

  4. 海苔助 より:

    ミッドウィーク明け。らしくない締まった入りをして試合を進めた分、フィルミーノのスルーは非情でした。スールシャールは相当準備してましたね。マルシャルが戻ってきたここから、反撃開始といきたいけど・・・

    —–
    金玉付いたユナイテッドらしい選手達に大変満足してます。
    受け渡し間違えてロバートソンフリーにしたのはペレイラですが、残り89分間のファイトでお釣りが来ます。
    フレッジは片鱗見せましたね。ジェームズとラッシュは紛れもないトッププロスペクトです。今日の編成でシーズン戦って欲しい…

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    去年のシティと今年のリバプールかぶりますね

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    更新ありがとうございます!
    オールドトラフォードの雰囲気が素晴らしく、ホームのサポーター達の強い気持ちが感じられました。
    ユナイテッドの速い寄せにより、締まったゲームになりました。相変わらず、レッズ両SBのキック精度は凄いですね!

    —–
    デカい、速い、強いの両CB(+ファビーニョ)を避けて、ひたすらにサイドを攻める戦術は今後もリヴァプールを苦しめることになりそうですね。
    先制後に5バックでキッチリ守るというところまではスールシャールの目論見どうりだったとは思いますが、流石は欧州王者リヴァプール。地力でなんとか1ポイントをもぎ取りましたね。
    ユナイテッドとしては勝ち点3を落とした、と表現してもいい出来だったと思います。いいもん見せてもらいました。

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    ボール握られてドン引きでの引き分けに監督が満足してる様なのでユナイテッドも落ちたもんですね。

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